生存権裁判ニュース No.47

生存権裁判ニュース
(NO.47)
2015年5月29日
生存権裁判を支援する全国連絡会
〒160-0022 東京都新宿区新宿 5-12-15KATOビル3階
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電話03-3354-7431 FAX03-3354-7435
全国連絡会第9回総会・全国交流会開く
青森・熊本の最高裁への闘いと生存権守る運動を誓う
~~老齢加算原告がお礼と新訴訟原告が決意表明~~
5月23日から24日に、東京・台東区の台東区民会館で生存権裁判を支援する全国連絡会第9回
総会と第2回全国交流会を開催、32都府県13団体から187人が参加し楽しく有意義な会となり
ました。23日は1時から4時45分まで、前沢淑子さんの司会で進行、記念講演と総会が行われま
した。野村幸裕副会長は開会挨拶で、この間亡くなられた方へ黙とうをささげたあと、憲法25条を
人権問題としてたたかいを広めようと呼びかけました。
記念講演
記念講演は同志社大学大学院教授の浜矩子さんが「早く行きたいアベノミクスの向こう側―保護さ
れる権利の当たり前さを目指して―」と題して講演。
“アホノミクス”の命名者であると自己紹介し、
「安倍政権は一見強そうに見えるが恐れている。
追い込んでいるのはみなさん、9条や反原発の
運動。経済格差が社会格差にならないようにす
ることが大事。頑張ることさえできない人々で
も報われる権利を」と。そして、なぜそれがで
きないか、安倍政権には“強い日本”になりた
い「流行り病」にかかっているから。これを変
えるために整える道具は、
傾ける耳、
涙する目、
差し伸べる手の3つを挙げました。参加者は、
安倍政権への痛烈な批判に拍手喝さい、共鳴す
るところはうなずきながら聞き入っていました。
総 会
第9回総会は井上英夫会長の開会挨拶で始まり、渕上隆さんが弁護団報告、前田美津恵事務局長が
運動のまとめと方針、決算・予算、役員の提案、会計監査報告を上所聡子さんが行いました。行動提
起では、判決も出さず決定を送って終わりとした最高裁に対し「大法廷へ回付し審理せよ」との署名
を集めること、アピール運動、昨年につづき自治体キャラバンの成功などが提起されました。
つづいて原告を紹介。老齢加算の元原告、東京の吉田喜美さん、鈴木カヅエさん、八木明さん、福
岡の毛利吉彦さん(新訴訟の原告にも)
、新たな生活保護基準引下げ訴訟の原告は、埼玉の新井和行さ
ん、石川の高野等さん、広島の宮垣二夫さんで、一言ずつ挨拶をいただき、討論に移りました。
署名の大切さや支援する会を結成したこと、新しい提訴へ原告づくりをしていることなど岡山、岩
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手、長野、東京など約10人が発言。財政を豊かにするためにも組織拡大が必要、署名行動の中でだ
された生活保護へのバッシングにどう対応し認識を広げていくかが討論されました。
議題について拍手で確認、承認されました。
最後に、閉会の挨拶を住江憲勇副会長が行い第9回総会を終了しました。途中、曽根貴子さんがカ
ンパの訴えを行い、最終集計で6万円の募金をいただきました。ありがとうございました。
23日夜 懇親会
23日午後6時から、バイキング形式で懇親会を行いました。乾杯の音頭を田中論さんがとり、9
つのテーブルに73人が座り思い思いに語り合いました。
参加者から歌が披露されたあと、原告紹介、
30歳代で原告になった埼玉の橋本さんが「このままでは社会保障はどんどん悪くなる」と提訴を決
意した経緯を話しました。
(写真)
新潟県生連会長の渡辺和子さんが作り提供さ
れた手提げ袋やぬいぐるみ、ティッシュ入れな
どを、はじめに原告から好きなものを選んでい
ただき、会長から手渡しして慰労しました。そ
の後、じゃんけんゲームで勝ち抜いた(!)方々
が、手にしました。外れた人から「俺はじゃん
けんに弱いんだぁー」と嘆く場面もあり、楽し
いひと時でした。参加者が地域ごとに登壇し、
一言発言。
「会議」では話せない、とっておきの
話も飛び出し、大いに賑わいました。
24日 交流会
懇親会と同じ部屋で9時から12時まで、司会を中野謙司さんと中田智子さんが務め交流しました。
福岡からは「老齢加算の裁判は県内でも北九州だけだった。新しい裁判の提起に、はじめは“原告
になるものはおらん”と言っていたが全県で103人になった」
、神奈川は「最賃裁判の労働者、年金
裁判の年金者、生活保護基準裁判の生健会、この三者の25条共闘が下地になり支援する会を結成。
原告50人を目標に」
、兵庫からは「県で100人の原告を作りたい」
、青森からは「裁判が高裁に移
ったときどうなるかと思ったが、岩手、宮城、福島で支援する会ができ、この方々で高裁傍聴をいっ
ぱいにできた。県内40市町村のうち36市町村に要請した。
『要請趣旨に個人的には賛成』と言う人
もいて意義があった。続けていくことが大事」と発言がありました。
原告として裁判所に赤裸々に自分の実態を告発した体験から「原告
の役割を広げていきたい」と決意が語られました。きょうされんの代
表が「初参加です。10月28日に東京・日比谷野外音楽堂で生活保
護問題で集会を開く計画、大きな集会にして潮目を変えたい」と決意
表明がされました。
最後に井上英夫会長は、
「憲法の中で最高に保障されている人権。裁
判は新たな局面を迎えており、裁判所が憲法を国際的な視点から人
権・後退禁止原則をどう解釈するか応えなければならない。総会・交
流会を通して運動の成果が確信になった。これを力に運動を前進させよう」とまとめました。
社会保障攻撃のなかで生存権を守る運動が必要、今こそ広げていこうと意気高い発言に心がひとつ
になった交流会でした。
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