抄録の訂正をお願いします。 表2 歯科健診状況(1回目) 平均±標準偏差 年齢 現在歯数 う歯経験歯数 未処置歯数 処置歯数 喪失歯数 39.4±11.2歳 28.1±2.6本 12.1±6.3本 1.8±2.4本 9.4±5.6本 0.9±2.4本 事業所歯科健診指導 モデル事業の取組評価 ○金丸志保 森木大輔 永野秀子(健康増進課) 瀧口俊一(延岡保健所兼高千穂保健所) 調査の目的 事業所歯科健診推進のための啓発資 料作成の基礎資料を得ること を目的に、事業所において歯科健診を モデル的に実施する。 調査方法 対象:事業所5か所79名のうち 3回を全て受診した66名を対象 期間:平成26年6月から11月 (2回に分けて実施) 方法:・問診 ・歯科健診5分 ・ブラッシング指導10分 上記を1か月間隔で3回実施。 *1回目のみ講話10分(集団) 内容:問診票(日本歯科医師会作成) 健診(歯式、発赤、腫脹、動揺度、 地域歯周疾患指数(CPI)、出血、 口腔清掃状態(OHI)、ブラッシング指導) 結果 対象者の概況 表1 対象者の分布 年齢 男 女 計 10歳代 20歳代 30歳代 40歳代 50歳代 60歳代 計 2 9 24 17 12 2 66 2 7 13 7 7 2 38 0 2 11 10 5 0 28 表2 歯科健診状況(1回目) 平均±標準偏差 年齢 現在歯数 う歯経験歯数 未処置歯数 処置歯数 喪失歯数 39.4±11.2歳 28.1±2.6本 12.1±6.3本 1.8±2.4本 9.4±5.6本 0.9±2.4本 表3 問診票の回答状況(1回目) あり・毎日(時々含む) 間食 たばこ 59(89.4%) 14(21.2%) 歯間ブラシ・フロス 29(43.9%) 年1回以上の定期健診 21(31.8%) なし 7(10.6%) 52(78.8%) 37(56.1%) 45(68.2%) 使用している歯磨剤への関心が高まった。 歯間ブラシやフロス使用者が多くなった。 食事でゆっくりよく噛むことを意識。 表5 問診票結果の回数ごとの変化 (人) 1回目 2回目 フッ素入り歯磨剤の使用 歯間ブラシまたはフロスの使用 ゆっくりよく噛んで食事をする 22 29 42 47 ** 43 ** 50 * 3回目 50 ** 45 ** 56 ** * p < 0.05 ** p < 0.01 口の中がきれいになった 1回目 ** ** 0歯垢なし ** 2回目 1歯垢1/3以下 2歯垢1/3~2/3 3歯垢2/3以上 3回目 0% 20% 40% 60% 80% 100% 歯口清掃度(OHI)の変化(386か所中) (**:p<0.01)(χ2-test) 0(歯垢なし)と1~3(歯垢あり)の2群に分けて分析 図 歯ぐきの状態が改善 1回目 ** 健康 ** 出血 2回目 歯石 4~5㎜ポケット 6㎜以上ポケット 3回目 0% 図 20% 40% 60% 80% 100% 歯ぐきの状態(CPI)の変化(395ブロック中) (**:p<0.01)(χ2-test) 0(健康)と1~3(症状あり)の2群に分けて分析 定期的に歯科健診を受診している方は 歯ぐきの腫れが少ない。 ** 定期健診受診 腫脹なし 腫脹あり(1~5か所) 腫脹あり(5~10か所) 定期健診未受診 0% 図 20% 40% 60% 80% 100% 定期歯科健診受診の有無と歯ぐきの腫脹(人) (p<0.01)(χ2-test)※腫脹なし群と腫脹あり群の2群に分けて比較 喫煙者は男性のみで36.8%。 50歳代の85.7%が喫煙。 喫煙者は歯周病が重度。 非喫煙 CPI:0 CPI:1 CPI:2 CPI:3 CPI:4 喫煙 0% 図 20% 40% 60% 80% 100% 喫煙の有無と歯ぐきの状態(人) (p<0.05)(χ2-test ) *年齢等による影響が考えられるため、重回帰分析を実施(p<0.05) 考察 事業所における歯科健診・保健指導は 歯と口の健康づくりに効果的 であることが明らかとなった。 効果は、意識改善や行動改善に も見られ、ブラッシング指導との相乗 効果が期待できる。 事業所での歯科健診実施は、多くの 県民に恩恵を与えることが可能で ある。 本調査結果は、事業所アンケート調査 の結果と合わせ、啓発資料の作成・活用 に活かしていきたい。 国へも環境整備について継続して要望 することが重要である。 なお、現在は、集団に対する歯科健診を 実施できる団体(受皿)がないため、受 皿づくりと県民の意識改善 も併せて必要であると考えられる。 喫煙者は重度歯周病が多いことから、 動機付けなど歯科からの禁煙支援に ついても前向きに検討していきたい。 【今後の成人期部会の取組】 啓発資料の作成、配布 事業所や保険者による歯科健診の義 務化に向けた取組 糖尿病患者等への歯科医院受診勧奨 情報提供 集団歯科健診を実施出来る団体 →県歯科医師会において、平成27 年度から実施体制が整備された。 集団歯科健診を実施する事業所 →県職員の歯科健診開始(5歳刻み) →後期高齢者医療広域連合において 宮崎市郡の対象者へ歯科健診を 開始 御清聴 ありがとうございました。 普及啓発資料
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