教区年間テーマ「二人または三人がわたしの名によって集まるところには、私もその中にいるのである。 」 カトリック瀬戸教会広報 2015 年 9 月号 発行 毎月第一日曜日 〒483-0983 瀬戸市苗場町 66 カトリック瀬戸教会 (0561)82-7340 カトリック瀬戸教会 検索 「堅信の秘跡」を思い起こそう③ 主任司祭:E チャン・ヴァン・ビン 日増しに秋の深まりを感じる今日この頃 ですが、皆様と皆様の心におられる方々は ものを増やしてくれます。 ―私たちと教会との結びつきをより完成 お変わりがありませんか。8 月の「『堅信の 秘跡』を思い起こそう②」を続け、今月、 又『カトリック教会のカテキズム』の「堅 信の効果」 「誰がこの秘跡を受けることが出 来るか」と「堅信の秘跡の役務者」(pp399 ~402)という部分を一緒に読みながら「堅 にしてくれます。 ―聖霊の特別な恵みによって、キリスト の真の証人として、ことばと行いによ って信仰を広め、擁護し、キリストの 名を勇敢に公言し、十字架を決して恥 じないようにさせてくれます。 「それで、霊的な証印を押されたことを 思い出しなさい。知恵と識別の霊、思慮と 勇気の霊、知識と敬愛の霊、聖なる恐れの 霊を授けられたことを思い、受けたたまも のを守りなさい。神である父はあなたに証 印を押し、主キリストはあなたを堅固にし、 保証としてあなたの心に霊を与えてくださ いました」 (聖アンブロジオ『秘跡について』 7,42:CSEL73,106) 信の秘跡」を思い起こしたいと思います。 堅信の効果 堅信式の「しるし」で大切にされている ものは「塗油」と「霊印」です。堅信の秘 跡の特別な効果は、かつて聖霊降臨の日に 使徒たちに行われたのと同じように、聖霊 の注ぎが行われることです。 堅信は、洗礼の秘跡を完成する秘跡です。 ですから、洗礼の恵みを増大させ、深めて 堅信は洗礼の完成ですので、洗礼と同様 くれるものです。具体的には、主に以下の ような恵みをあげることが出来ます。 ―私たちの神の子としての身分を強め、 深めてくれます。そのために、私たち は、キリストのように、キリストと共 に、父なる神を「アッバ、父よ」 (ロー マ 8・15)と呼ぶことが出来るのです。 ―私たちを、いっそう強くキリストと結 び付けてくれます。 ―私たちのうちに聖霊のさまざまなた にただ一度だけ授けられます。堅信は人の 霊魂に消えない霊的なしるし、 「霊印」をし るします。これは、イエス・キリストがキ リスト者に聖霊の証印を押し、御自分の証 人とするために天からの力を授けられたと いうしるしです。 「霊印」は洗礼によって受けた信者の共 通祭司職を完成させるもので、「受堅者は、 キリストへの信仰をことばをもって公に宣 言する権利をいわば任務として授かります。 1 教区年間テーマ「二人または三人がわたしの名によって集まるところには、私もその中にいるのである。 」 誰がこの秘跡を受けることが出来るか なければなり ません。すなわ 聖霊と堅信と聖体の秘跡は、入信の秘跡 と言われるもので、一連のものだというこ とは、以前に書きました。ですから、堅信 をまだ受けていないすべての受洗者が堅信 の秘跡を受けることができ、また、受けな ければなりません。 堅信の秘跡は、 「キリスト者としての成熟 の秘跡」と呼ばれることもあります。しか し、信仰上の成熟と年齢による成熟とを混 同してはなりません。また洗礼の恵みは、 ち、堅信の秘跡 だけを受ける 人は、堅信を受 ける前に、ゆる しの秘跡を受 け、清められて、 成聖の恩恵の 状態にいかな ければなりま せん。そして、 無償の、個人のいさおしによらない選びの 恵みであって、これが有効になるための「批 准」は不必要であることを忘れてはなりま せん。聖トマスは次にように指摘していま す。 「肉体の年齢は、霊魂の成長とは関係が ありません。ですから、人間は子どもであ っても、霊的年齢の完全さに至ることが出 来ます。知恵の書(4・8)では『老年の誉 れは年寿にあるのではなく、年数によって 聖霊の恵みを素直に受けるよう、熱心な祈 りによって準備する必要があります。 洗礼の時と同様、堅信の場合にも、受堅 者は代父または代母の霊的援助を求める必 要があります。二つの秘跡の一体性を強調 するため、洗礼の時と同じ代父母であるの が良いでしょう。 測られるものでもない』と語られています。 だからこそ多くの子どもたちが、授けられ た聖霊の力のおかげで、キリストのために 自分の血を流すほどに勇敢に戦うことが出 来たのです」。 堅信の秘跡を受けるために、良く準備を することが勧められています。堅信の準備 に当たっては、キリスト者がキリスト教的 生活の使徒的責任をさらに良く担えるよう に、キリストとのより緊密な一致、聖霊と 堅信を授けるのは通常、司教です。必要 な場合には、司教は司祭に、堅信の秘跡を 授ける権限を与えることが出来ます。司教 は使徒たちの後継者で、叙階の秘跡を十全 的に受けています。堅信の秘跡を司教が行 うことによって、堅信を受ける信者を、使 徒的起源をもつ教会と、キリストを証する 教会とに、いっそう厳密に結びつける効果 をもつものです。 キリスト信者が死の危険にある場合は、 その働き、そのたまもの、その呼びかけに いっそう親密に応じる態度を培えるよう導 くこと目指さなければなりません。そのた めに、堅信のカテケージスでは、普遍教会 及び小教区共同体を含めたキリストの教会 への所属意識を目覚めさせるための努力を する必要があります。特に小教区共同体に は受堅者の準備に関する責任が委ねられて います。 堅信を受けるには、成聖の恩恵の状態に どの司祭でも堅信を授けることが出来ます。 教会は、自分の子らがたとえ幼児であって も、誰一人として、教会の満ちあふれるた まものを聖霊から受ける前に、この世を去 ることを望まないのです。 堅信の秘跡の役務者 これからの季節、朝夕冷え込んでいくと 思いますので、お身体にお気をお付けくだ さい。お互いのために祈り合っていきまし ょう。 2
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