北海道中会全体修養会 「今、福音の喜びを新たに(ヨハネ14:6) ―講師からのメッセージ― (講 師:上山修平教師 」 横浜海岸教会牧師) <聖書の福音の力は大きい!> 今回講師を依頼された担当の先生から、 「今、信仰の基本に立ち帰ることが大事だと思っ ている」との説明を受け、お引き受けさせていただきました。私の家庭は信仰によって救 われました。信仰とは無縁の中を生きていた父と母。そこで起こった大きな問題の中で子 どもを連れて命を断とうとした母。その母に聖書の福音が届き、自らの罪深さを知らされ ると共に、その罪を赦して下さる神様の存在を知らされる中で、母だけでなく、家族一人 一人が信仰に導かれ、救われて行ったのです。ですから、私が献身した理由はただ一つ、 この世で苦しみの中に置かれている人に聖書の福音が伝えられ、それによって救われてほ しいと思ったからでした。その思いは今も変わりません。私の家族に救いをもたらした福 音の持つ力の大きさをなんとかして一人でも多くの人に伝えたいと思い、今も取り組んで います。ですから、今回の修養会では、聖書の福音の魅力をできるだけ私が経験したこと も交えながら「物語る」仕方でお話ししたいと思っています。参加して下さった方々が帰 る時に、 「分かりやすい話だった、参加してよかった、励まされた」と思っていただけるこ とを目標に置きながら準備を進めて行きたいと思っています。 <この福音に生き、この福音を伝えるために与えられた教会!> 神学校を卒業して以来、下関で 9 年、仙台で 18 年、そして今の横浜で 6 年、牧師として 教会に仕えて来ました。それぞれの場所にはそれぞれの伝道の仕方があり、また、実際、 それぞれの教会で様々な方が信仰者となられていき、喜びを分かち合う群れが形成されて 行きました。神様に感謝しかないこの 30 数年間です。そんな経験を経て、今、伝道がどう すれば進むのかについて、私なりに行き着いた結論があります。それは、 ・牧師は、「来週もまた聞きたい」と思う説教をすること。 ・信徒は、「来週もまた来たい」と思う群れを作ること。 この二つのことが本気で取り組まれたら、人は必ず聖書の福音を求めて教会に来るし、そ こで共に生きる者が与えられる、今はそう思っています。前者は私自身も含めて牧師が心 すべきテーマ、後者は教会員が皆で取り組むべきテーマです。後者に関係しますが、教会 が伝道のためにみんなで色んなことに楽しく取り組める秘訣もまた福音の真理から与えら れるものなのです。今ではうちの教会員の口癖にもなっている二つの考え方、 「アディアフ ォラ(どちらでもいい)」と「取り組んでいるからこそ問題が起こる(いい意味で!)」の お話もできればと思っています。今の時代も、また、どこにあっても、聖書の福音が持つ 力は大きい! そのことを覚えていただけるお話ができればと思っています。
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