ほけんだより 9月号

茅ケ崎北陵高校
保健室
平成 27(2015)年
肌を焦がすような強い日差しの暑い夏が過ぎました。
急に気温が下がり体調を崩してはいませんか?
教室内では「暑がりさん」「寒がりさん」と体感気温が違います。
エアコンや上着を上手に使って、体調の管理をしましょう。
~・ 救急の手当てと 119 番連絡 ・~
火傷(やけど)
やけどをしたらすぐに冷やすのが鉄則!
■どれくらいの時間冷やしたらいいの?
5~10 分くらい。目安は「痛みが引いてくるまで」。
■冷やし方のポイントは?
やけどをした部位より上部から水を流したり、上のイラストのように水を張って
やけどした部分に直接水が当たらないように冷やします。
また、氷で直接やけどをした部位を冷やさないように注意しましょう。
■危険なやけどは?
やけどの深度にもよりますが、身体表面の20%以上(人の手のひらを1%で計算してみてね)は命に関わります。
また、顔・肛門・陰部のやけどや、熱い空気を吸い込んだ気道のやけども入院が必要になることがあります。
歯の脱臼
■抜けた歯はどうしたらいいの?
汚れていると洗いたくなりますが、歯の根本には
「歯根膜」という組織があり、 歯と歯茎をつない
でいます。水道水でゴシゴシ洗ってはいけません!
また、ティッシュにくるむのも NG!
牛乳や保存液(保健室・救護室の冷蔵庫にある)
に入れて口腔外科へ急ぎます。
~・ メンタルヘルス(こころの健康)も大切に ・~
こころとからだは繋がっているので、自分が意識しないところで 『心の不調が体調不良として』 表面化することもあります。
また、こころや気持ちの強い弱いではなく、脳内の病気として症状が表れていることもあります。
家族・友達・先生・保健室・スクールカウンセラー…と話してみても、長引く不調や気分の落ち込みなど
があれば受診することも選択肢に考えてみてはどうでしょう。
症
状
受 診 す る 医 療 機 関
精神科: 精神科医が精神症状によって、治療を行います。主に薬物療法。
心(脳)の病気(例:うつ病、統合失調症、強迫神経症など)
不眠、不安、イライラ、
幻覚等
★高校生は成長・発達途中なので 特に 『思春期外来』 という
専門科の受診をお勧めします。
心療内科:心療内科医が、心身症などストレスが原因で起こる内科的症状に対して
治療を行います。主に薬物療法。(例:喘息、胃潰瘍、過敏性腸症候群
など)
神経内科:しびれや麻痺など神経系の病気(例:片頭痛、てんかんなど)
ストレスと関連して
頭痛、腹痛、胸痛など
身体症状がある
カウンセリングを受けることで心身症が回復することもあります
カウンセリング:カウンセラーの心理学に基づくアプローチにより、主に対話や作業に
よる改善を目指します。心理療法。
困りごと・悩みを聴いて
ほしい
★物事のとらえ方や対応方法のバリエーションを豊かにすることで
こころやからだを元気にします。
スクールカウンセラー来校日
メンタルヘルスを考えるポイントに、こんなこともあります
次回は 10 月 2 日(金)
★家族・友達・パートナーにできること
「見守ること」でしょうか。本人の気持ちを尊重し、自分のペースでできるよう暖かく寄り添いながら、できるだけ普通に接
しましょう。困っていることを一緒に考えたり、楽しい時間を共有するなど医療関係者とは違ったサポートができます。
★「優しい」という文字は…
「憂い」のそばに「亻(人)」が寄り添う時にあるもの。そばに置いて、苦しい・困ったことを一緒に受け止めることが「優しさ」
だそうです。時間の経過とともに治癒力が働いて、体調不良や元気が回復することもあります。「いつも元気で、毎日を
満喫できる元気な人でなければ家庭や学校に居場所がない」…は、ムリですよね。お互いに優しくなりたいですね。
★問題の本質が迷子に
「家族や友達に心配をかけないように、怒られないようにすること」が一番の目的になってしまい、「困っていることは何
か?」「なぜこうなったのか?」「どうしたら解決するか?」といった問題の本質や対処など 向き合うべき困難がすり替わ
ってしまうことがあります。
参考引用文献:日本学校保健研修社「健」
9 月から養護教諭が
初めまして。9月から勤務することになった山田幸穂(やまだゆきほ)です。
今年の春に大学を卒業したばかりの社会人1年生です。
北陵高校のことについては、皆さんの方が詳しいことがたくさんあると思うので
いろいろ教えてください。たくさんお話して早く仲良くなりたいと思っています!
複数配置になります
よろしくお願いします。
※ほけんだよりは学校 HP にも掲載されています。既発行号もご覧になれます。