山口県立山口南総合支援学校 視 覚 障 害 教 育 セ ン タ ー 平成27年1月6日(火)に、本年度2回目の視覚障害教育研修会を開催しました。 「視覚障害教育センターの活動を通して」 山口県立山口南総合支援学校 地域コーディネーター 中村 智子 前半は、(1)視覚障害教育センターの活動についての報告、後半は、 (2)ビジョンについて の話をしました。(1)では、 「見えにくさ」の中でも、「読むこと」や「書くこと」が苦手な子 どもさんに関する相談が多いという現状を報告しました。視覚機能の問題による学習のつまず きで自信を失ってしまう前に、周りの大人が子どもたちの困り感に早く気づき、必要な支援を 行うことが大切であることをお伝えしました。後半は、 「内的視覚条件の調整」と「外的視覚条 件の調整」という二つの視点から話を進め、視覚能力の アセスメントの結果に基づくビジョントレーニングの紹 介や「見やすくするために…」等様々な場面で、私たち が配慮できる具体的な内容をお示ししました。最後に、 子どもたちが苦手でもがんばっていることを評価し、で きるようになったことはしっかりほめることの大切さを 確認しました。 「通級指導教室でのビジョンの指導について」 山口市立小郡南小学校 地域コーディネーター 宇野 美穂先生 「通級指導教室とは…」といったお話に始まり、視覚機能の①入力、②情報処理、③出力、 それぞれの機能に関わるビジョントレーニングの具体例を、映像も交えながらご説明いただき、 とてもわかりやすいお話でした。また、実際に使用されている教材・教具の紹介もいただきま した。支援具の中には手作りの物も多くあり、児童一人ひとりの実態に応じた支援を心がけ、 子ども達に接しておられる先生の姿勢も学ばせて いただきました。 多くの方から、 「ビジョンの指導について、 具体的事例を通して学ぶことができ、充実した 研修となった」 「トレーニングについて、実践 できることはしていきたい」という感想が寄せ られました。また、 「集中力を高めるための 指導法を学ぶことができた」というご意見もあり、 今後の支援に大いに役立つ研修会となりました。
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