A棟 農場通信7月号はこちらからご覧いただけます。

平成27年7月発行 第98号
〔発行元〕
イノチオホールディングス株式会社
営農支援部 営農支援課 農場チーム
℡ 0531-23-3391
http://ishiguro.co.jp
A棟
根圏抑制栽培(当社特許)における高糖度トマト栽培技術の確立
根圏抑制栽培とは
基盤土壌の上に防根透水シートを設置し、その上の栽
培用土壌内だけに根を張らせて植物を栽培する方法
栽培方法
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供試品種:CF桃太郎ファイト×がんばる根トリパー
仕立て方法:二本仕立て
摘芯方法:主枝5段、側枝2段で連続摘芯栽培
栽植密度:株間50 cm, 1408株/10a
潅水量:200~1000 ml/株/日
試験年:2012年9月~2015年7月(3作期)
測定項目:収穫重、糖度および一果重量
4
2
1
栽培目標
•
•
3
根圏抑制栽培の仕様
1 – 基盤土壌、2 – 防根透水シート、
3 – 植物生育用土壌、4 – 潅水チューブ
収量 7.5 t/10a
特選果率 70%
(特選果基準:糖度8%以上かつ一果重量55-110g)
収穫期の栽培風景
結果(2014年9月~2015年7月栽培)
表1 収量、特選果率の推移
収量
特選果率
糖度8%以上の果実割合
平均糖度
一果重量55 - 110gの果実割合
平均一果重量
(t/10a)
(%)
(%)
(%)
(%)
(g)
1月
2月
3月
4月
5月
6月
7月
全期間
0.01
0.0
50.0
8.0
0.0
81.5
1.10
48.9
73.4
8.4
67.0
100.2
0.99
69.4
99.0
9.6
70.4
75.6
0.42
31.6
60.5
8.2
38.2
49.8
2.37
17.5
22.2
7.4
73.6
78.1
1.83
36.8
58.3
8.0
63.2
73.3
0.30
72.2
83.3
8.5
83.3
69.4
7.02
37.4
55.8
8.2
65.6
76.2
収量は7.02 t/10a, 特選果率は37.4%で、どちらも目標には達しなかった。特選果の基準である糖度8%以上と一果重量55-110gのそれ
ぞれの基準を満たす果実割合について、1-4月は一果重量55-110gの果実割合が低く、5,6月は糖度8%以上の果実割合が低かった。
また、日々の管理で目安となる平均糖度は8.2, 平均一果重量は76.2gだった。
100
一果重量55-110 gの果実割合 (%)
糖度8%以上の果実割合 (%)
120
100
80
60
40
y = -19.656x2 + 372.14x - 1658
20
0
7
8
9
10
11
平均糖度 (%)
図1 糖度8%以上の果実割合と平均糖度の相関関係
近似曲線より、糖度8%以上の果実割合が80%以上になるの
は、平均糖度が8.4以上の時であった。
80
60
40
20
y = -0.0328x2 + 5.4823x - 152.71
0
20
40
60
80
100
120
平均一果重量 (g)
図2 一果重量55-110gの果実割合と平均一果重量の相関関係
一果重量55-110gの果実割合が最も高くなるのは、平均一果
重量が84gの時であった。
考察
特選果率が37.4%と低かった原因は、主に4月の摘果不足による一果重量の低下と5,6月の肥料(特に窒素およびカリウ
ム)不足による糖度低下と考えられ、時期に応じた適切な摘果管理と肥料投入が必要であることが示唆された。また、日々
の管理では、平均糖度を8.4以上、一果重量を約80~90gに保つことが、特選果率の向上に繋がると考えられた。
※詳細な栽培管理データ等について、ご興味のある方は是非弊社までお問い合わせください。