高齢者向けのアイスクリーム

大妻女子大学家政学部食物学科
上原萌音・佐々木稀蘭
アイスなので摂取しやすい。好き嫌いがあま
りないため。
口当たりの良さから口に運ぶ量が多い。
手軽に栄養補給・水分摂取ができること・む
せ込みなく摂取できること。
また、嚥下障害のある方もむせ込むことなく
摂取できる。
素材の味を楽しんでもらえるようなものにした
かったから。果物か野菜がいいと考えた。
ぶどうの旬が7月から9月(夏)だったので、数
ある果物の中から選択した。
ぶどうにはポリフェノールの成分が多く含まれ
ており、さまざまな効果があったから。
 ぶどうの種子、果皮、果肉の順に多く含まれている。
 ポリフェノールにはアントシアニン、カテキン、フラボ
ノールなどがある。レスべラトロール、プロアントシア
ニジン(OPC)が特徴的な成分名である。
 レスべラトロールには、血液をサラサラにする作用
やがん細胞の増殖を抑制する効果があることがわ
かっている。ワイン中のレスベラトロールの含有量
は、赤ワインが圧倒的に多い。
 1500mg/日必要であるが、多くの日本人は約3割不
足している。(490mg不足している)
 視機能改善効果
 生活習慣病予防、改善
 老化防止効果
 疲労回復効果
 下痢予防効果
 むくみを予防、改善効果
*継続して摂取する必要がある
<材料>
☆ベース
・水
・グラニュー糖
・ぶどう糖
・和三盆
・粉末水飴
・グァーガム
400g
150g
110g
20g
5g
4g
☆フレーバー
・巨峰ジュース
・レモン汁
・ブランデー
・ぶどう
1500g
4g
3g
1房
<作り方>
①計量した材料をボールに入れ、湯銭にかける。よく
溶けたら冷ます。
②ぶどうは熱湯にくぐらせ皮、種を除き細かく包丁で刻
む。水分を除き、ジップロックに入れて、冷凍庫で凍
らせる。
③機械に①を流し入れる。
④出来上がる直前に②を加える。
⑤出来上がったものを取り出す。
ぶどうの果肉を
冷凍させたものを
刻んで入れました。
果肉を入れることで甘味が強くなっていた。
(それを経て、砂糖の分量を調整していった)
凍った果肉のテクスチャーが良かった。
(高齢者向けであるため小さく刻むほうが良い)
見た目も凍ったぶどうがところどころ見えてい
て、きれいであった。
グァーガム(安定剤)をくず粉に置き換えて、無
添加になるように試作を重ねた。
今回は時間がなくて作ることができなかった
が、高齢者が食べやすいアイスの形を考案し
た。高齢者が不足しがちな栄養素などを含ん
だアイスにして、すべて味を変えたり、色合い
を考えた。
たんぱく質
・筋肉が衰えるなど、
身体全体の機能が低下する
・体力や思考力が低下する
カルシウム
鉄
亜鉛
ビタミンB6
食物繊維
・骨と歯が弱くなる
・神経質になったり、
イライラしやすくなる
・貧血
・疲れやすく、忘れっぽくなる
・根気がなくなる
・味覚障害
・皮ふに炎症が起こりやすく
なる
・便秘になりやすくなる
そこで!!!
私たちが考案したものは、、、
germe
(ジュレム)
チーズ
トマト
たんぱく質&カルシウム
ビタミンB6
ぶどう
ポリフェノール
黒ごま
亜鉛
えだまめ
鉄
きなこ
食物繊維
名前の由来は、京開花、Tsubomiから連想さ
せて、「芽」というワードが浮かび、それをフラ
ンス語に変換した。
アイスの形は花びらをイメージしていて、6つ
合わせると花になる。ひとつの重さの目安は
10~15g。
真ん中にある串で、刺して食べることで手が
汚れない・片手でも食べられる・口に運びや
すいといった利点がある。
 私たちが考えた商品を実際に高齢者の方々に食べ
てもらい、意見を聞くことで、より良いものになると思
うので、そこまでやれれば良かった。
 6日間で考えをまとめ、それを実際に作るのがとて
も大変だった。
 頭でイメージしていたものとは違うものになってし
まったり、良い改善策が思い浮かばず苦労した。
 少しの分量の違いでもアイスの出来具合が異なり、
配合の大変さを学んだ。