子供向け飲料

IDF栄養ホームページ/http://www.idfdairynutrition.org//ファクトシートより
子供向け飲料
Dairy Australia の文書を仮訳
子供がどのような飲料を選ぶかは、子供の健康全体に重要です。特にオーストラリア
の気候では子供、年少の児童は脱水症状になります。したがって、常に飲料を摂るこ
とが極めて大切です。
子供が最良の飲料を選ぶようにすること、そのことが子供の食事全体を改善すること
に一役買います。子供が「中身のない」カロリー、すなわちカロリー過多、栄養過少
の飲料を摂り過ぎないように助言してあげることです。
子供と思春期の児童のためのオーストラリア食事ガイドラインでは、「子供用の飲料
は水と牛乳が最良です」と謳っています。果汁は貴重な一定の栄養素を供給できます
が、子供が果汁を過剰に摂取すべきではありません。糖分のはいった清涼飲料水(ソ
フトドリンク)、果汁飲料、コーディアル(強壮飲料)はカロリーを必要以上に供給
します。これらの飲料は水や牛乳のような健康飲料に取って代わるだけでなく、虫歯
の原因ともなります。
水
水は生命にとって必要不可欠な栄養素であって、体内では多くの生体反応に必要とさ
れています。カラダは皮膚や肺を通じて常時水分を失っています。活発な子供は成人
よりも脱水症になりやすいので、登校日は常時水分補給することが重要です。カロリ
ーを摂ることなく水分摂取できるので、水そのものがもっとも一般的な飲料です。
牛乳
牛乳は90%が水分なので、子供の水分補給を助けます。水分以外に、牛乳は少なく
とも10種類の栄養素も供給します。牛乳はオーストラリア人の食事のなかで、カル
シウムの最大の供給源であるだけでなく、生活に必要な栄養素の大半を含んでいます。
牛乳は次の栄養素を供給します:
■ たんぱく質、炭水化物および脂肪
IDF栄養ホームページ/http://www.idfdairynutrition.org//ファクトシートより
■ ビタミン類(A、B12、リボフラビン)
■ ミネラル(カルシウム、リン、マグネシウム、カリウムおよび亜鉛)
全乳250mlは9-11歳の平均的な女児に次の栄養素を供給します。
■ ビタミンB12の1日摂取推奨量RDIの83%
■ リボフラビンの1日摂取推奨量RDIの61%
■ ヨウ素の1日摂取推奨量RDIの5-50%
■ カルシウムの1日摂取推奨量RDIの27%
■ たんぱく質の1日摂取推奨量RDIの25%
■ ビタミンB6の1日摂取推奨量RDIの23%
■ ビタミンAの1日摂取推奨量RDIの22%、そして
■ 葉酸、マグネシウム、カリウム、亜鉛およびリンの1日摂取推奨量RDIの5-
20%
■ 一日当たりのエネルギー摂取の9%
幼児にとって牛乳の脂肪は重要なエネルギー源になるだけでなく、ビタミンやその他
の重要な栄養素を供給します。
牛乳
-
自然で栄養豊富な飲み物
牛乳は含まれるカロリーに比して必須栄養素を高い割合で提供してくれるので栄養豊
かな飲み物といえます。
飲用牛乳の恵み
研究者は牛乳を飲む子供に次のような良い面を発見しました。
IDF栄養ホームページ/http://www.idfdairynutrition.org//ファクトシートより
■ 骨の強さの向上と骨折の減少
■ 栄養摂取の改善
幼児期と思春期は急激な成長期で骨を健康的に形成する上で重要な時期です。20代
中頃までに最大骨量(最大骨密度)に達します。カルシウムが豊富な食品を充分食べ
て、人生の20代前半に常時運動する(衝撃度の高い運動と荷重負荷運動)ことで健
康的な最大骨密度を達成することが大切です。
牛乳には天然の糖類(乳糖と呼ばれる)が含まれていますが、カゼイン、カルシウム
およびリンのような歯に優しい栄養素も沢山含まれています。つまり世界中の歯医者
さんが食間の飲料として何も加えない白物牛乳が歯に安全であると認めています。
フレーバーミルク(乳飲料)
フレーバーミルクは白物牛乳同様、10種類の栄養素を同じ量だけ含みます。糖類が
加えられますが、一般的な清涼飲料水やその他の加糖飲料よりも少ない量です。また
歯に優しいフレーバーミルクの栄養素が、添加した糖類から歯を守ります。
果汁飲料
少量の果汁はビタミンC、葉酸や抗酸化物質のような栄養素を含むので大丈夫です。
しかし、清涼飲料水と同量の糖類やカロリーを含む一方で、必須栄養素が牛乳よりも
はるかに少なくなります。
子供には果汁飲料ではなくフルーツと野菜を食べるように仕向けてください。フルー
ツと野菜は、食物繊維(果汁では除去されています)を提供するだけでなく、満腹感
を与え、また歯の健康を阻害することはありません。
加糖飲料
コーディアル(強壮飲料)や果汁飲料などの清涼飲料(ソフトドリンク)やその他の
糖類で強く甘味付けされた飲料は、一般的にはカロリー補給にはなりますが、ほとん
ど栄養がありません。子供が甘味飲料や果汁飲料を大量に摂取する、特にこれらの飲
IDF栄養ホームページ/http://www.idfdairynutrition.org//ファクトシートより
料が牛乳の代役となれば、バランスを欠いた食事となります。また虫歯と肥満のリス
クを高める可能性もあります。
編者注:仮訳の全体は会員頁をご参照ください。仮訳の正確性、完全性、有用性等については
いかなる保証をするものではありません。参考資料として扱い、内容に疑義が生じた場合は英
文の原文をご確認ください。