平成 26 年度 三重農研成果情報 <研究成果> 高ビタミンK含有モロヘイヤの栽培方法 ■骨の健康維持に役立つビタミン K を多く含むモロヘイヤを生産する技術です。 ■高齢者の骨折は、寝たきりにつながるリスクが非常に高いため、骨の健康を保つことは健康寿命の延伸に非常 に重要です。骨の健康維持には、食生活や運動などの生活習慣が大切で、食品成分のなかで有効なものと して、カルシウム・マグネシウム・ビタミン D・ビタミン K などが知られています。 ■ビタミン K は、緑色の野菜や納豆に多く含まれており、モロヘイヤは生重あたりの含有量が特に多い野菜の一つ です。 ■太陽光の照度に合わせて適度な遮光を行うことで、モロヘイヤの葉中のビタミン K 含有量を高めることができま す。(特許 : 特願 2015-012616「高濃度ビタミン K 含有農産物の栽培方法」) ■遮光によって、モロヘイヤ葉中のカリウム、カルシウム、リンの含有量も高まります。 透過率 100%区を1とした場合の 各成分別の含有量 ■受光量が少なすぎるとモロヘイヤの収量は低下しますが、夏期晴天時の栽培においては、透過率 40% (遮光率 60%)で2週間程度までは新芽の乾物重量はほぼ低下しません。 3.0 2.5 カリウム 2.0 カルシウム 1.5 マグネシウム 1.0 リン 0.5 ビタミンK 0.0 光透過率 100% 88% 58% 45% 43% 8% 葉中の無機成分とビタミン K 含有量 透過率100 %を1とした場合の 1株あたりの新葉乾重 1.4 1.2 1 0.8 0.6 0.4 0.2 0 100% 80% 60% 40% 20% 0% 光透過率 資材による遮光の様子 光制限処理2週間後の1株あたり新葉乾物重量 お問い合わせ先 フード・循環研究課 松田 智子 電話 0598-42-6361 参考になる資料 三重農研HP:http://www.mate.pref.mie.lg.jp/marc/KenSeika/index.htm
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