授業改善推進プラン【理科】

授業改善推進プラン【理科】
1. 授業の分析
(1) 自然事象への関心・意欲・態度
都の学力調査の結果は学級によってかなり開きがあるが、総じて都平均より低い。実物の標本
や現象そのものを見る・触れるという体験が不足していることが伺われる。そのため、自然科
学への知的好奇心が低下していると考えられる。
(2) 科学的な思考
全体的に、都平均より上回っているが、都の学力調査の平均自体が四十%台で、四観点の中で
最も低い。自然事象についての原因を考えたり法則性を見出したりすることに関して、単なる
思いつきの段階にとどまっている生徒が多いと考えられる。
(3) 観察・実験の技能・表現
都平均よりかなり上回っている。観察・実験に対する生徒の関心は高く、多くの場合、積極的
に取り組む生徒が多いことが一因と考えられる。
(4) 自然事象についての知識・理解
都平均より少し下まわっている。同時に読み取る力が都平均より下回っているため、長文の
問題を理解できてないことが一因と考えられる。
2. 授業改善の方策
(1) 自然事象への関心・意欲・態度
できるだけ実物の標本や生徒にとって身近に感じる物の資料を準備し、また基本的な現象を再
現することで、確実に見る・触れるという必要な体験をして自然科学への知的好奇心を高める。
(2) 科学的な思考
実験・観察を行う前に、必ず、結果の予測をさせる。そこで、今まで習ったことを総動員し
て、論理的に考えるように導く。その後の実験・観察の目的をはっきりさせて実験し、結果
から目的が達せられるように、考察を導くように指導する。
(3) 観察・実験の技能・表現
観察・実験を行った後、必ずレポートにまとめて提出させ、それを採点して返却し、その後、
解説をしている。このような進め方をすることにより、観察・実験を単なる興味本位に終わ
らせないようになっているようである。今後も、この方針で進めたい。実験のデータを表や
グラフにまとめるような問題を定期考査に出題し、試験勉強でも意識させる。
(4) 自然事象についての知識・理解
単元の区切りがよい所で、頻繁にワークを解かせるように心掛けたい。問題に取り組む際、
設定の情報を正しく読み取れる力を付けるため、言語活動の充実や条件の変更による追試を
行う。また、知識の定着のために、小テスト・定期テスト前の確認問題・夏休み明けテスト・冬
休み明けテスト・レポート等を適宜行う。