平成24年度 福井県立丸岡高等学校城東分校 学校評価書 項目 具体的取組 成果と課題 改善策・向上策 ベル着を励行し、落ち着いた雰囲気の中で学習に取り組むことができ たと回答した生徒は87%と目標に到達したが、教員側の評価は67%と 目標に達しておらずやや不充分と考えられる。特に1、2年の生徒の授 a授業規律の確立に努 業遅刻が目立ち、今後とも100%に近づける努力が必要である。次 め、落ち着いて学習で に、最後まで授業に興味を持って参加できたと回答した生徒は昨年の きる雰囲気をつくる。 61%からやや増加し70%になったが目標には届かなかった。今年の新 1 入生は、学習習慣が身についていない生徒が多く、自己都合で授業を 教育課程 欠席したり授業に取り組まない生徒が多かった。そのため、学習内容 学習指導 が理解できず未履修や未修得になる生徒が増加している。 静かに授業を受ける事のできない新入生が数多く入学し たため、授業規律の指導を徹底する事ができなかった. 引き続き指導していくとともに生徒が興味を持って取り 組めるような、基礎・基本を重視した授業内容の充実を 図り、生徒が最後まで興味を持って、授業に取り組み、 学ぶ楽しさを体感できるよう努力したい。 生徒および保護者に、卒業に対する意識を高めさせ、自 己実現に向かって努力するよう励まし、一人ひとりに丁 寧に、きめ細やかな指導をすることによって、目標指数 に到達するよう努めたい。 b教材や教え方を工夫 して、生徒主体のわか りやすい授業をすると 共に成績不振者に対し て個別指導を行い、学 力の向上に努める。 子どもが授業がわかる、楽しいと言っていると答えた保護者は66%と 目標指数80%に達しなかった。また、一人ひとりの理解状況に合わせ て基礎学力の定着を図る工夫をした教職員は100%と全員がこのこと に取り組んだ。常設授業を2つのクラスに分け、少人数で指導するこ とができたので、まじめに授業に出席した成績不振な生徒には、十分 な指導が出来たが、欠席の多い生徒には個別指導が行えなかった。 今後もクラスを2つに分け、少人数での指導を行い、生 徒一人ひとりに合わせた授業を構築していく必要があ る。また、実習や実験、小テストなどを取り入れ、生徒 の学習意欲を高めるとともに、成績不振の生徒を早期に 見つけ個別指導を行うことで生徒の学力向上に努めた い。 a生徒指導部と担任が 定期的に服装検査を行 い、違反者に対しては 全教職員で指導にあた る。 評価アンケートの結果、 身なり(服装・頭髪)に関し 生徒で服装・頭髪の違反を注意された回数が3回以上の生徒が30%い て保護者から比較的高い満足度(79%)を得ているが、 た。逆にほとんど注意されなかった生徒は70%で、目標の70%をかろ 教職員から何度も注意をうけている生徒が30%もいる。 うじて達成できた。保護者は登下校の身なりは79%が満足と答えてい 特に何度も注意を受ける生徒の保護者には、本校校則規 る。 定の理解と一層の協力を要請したい。 b遅刻者の減少をめざ し,学年別クラス別の 集計表を公表すると共 に、遅刻の多い生徒に 反省を促す。また、担 任からの連絡や警告文 の送付を通して家庭と 学校が連携を図る。 ①教職員の 「遅刻・欠席防止の適切な指導を行う」の目標は100% で、教職員全員の共通理解を得て取り組みができていた。 ②生徒自身の「遅刻しないように努力した」の成果指標は84%で、昨 年より向上したもの一部の生徒は相変わらず遅刻が多い。 ③保護者の「遅刻・欠席をしない生活習慣が身についている」とする 満足指数も昨年比18ポイント上回ることができた。一方、保護者の 18%が自分の子ともについて、この生活習慣が身についてないとして いる。 2 生徒指導 遅刻については、10・15・20・25・35回ごとに注意・指 導や懲戒を行って生徒の遅刻防止に対処してきたが、今 後も生徒自身の自覚を促すとともに、生徒を送り出す家 庭とより親密に連絡を取り欠席や遅刻の回数を減らす努 力を積み重ねていきたい。 項目 具体的取組 成果と課題 適性検査や一般教養テストのレベルが高かったため、積極的に取り組 む生徒が少なかった。進路ガイダンスは、①1・2・3年(3修生を a適性検査や進路ガイ 除く)と②3修生・4年の2グループに分け、講師にもそれぞれの現 ダンスを通して、自分 3 状に即したは内容を依頼し、②の生徒は、意欲的に考えることができ 進路指導 に適した進路を選択で たが、①では、進路を考える意識の乏しい生徒が多く、特に2・3年 きる。 の半数の生徒は興味を持つことができなかった。また、家庭でも進路 についての話し合いはあまりなされていない。 b就職支援コーディネーターと 連携し、面接や作文な どの就職指導の強化に 努める。 a保護者との連携を図 り、悩みを抱える生徒 の背景や実態の把握に 努める。また、個々の 生徒との日常的な関わ りを大切にしながら、 4 スクールカウンセラー 保健指導 やソーシャルワーカー との連携を推進し、一 人ひとりに応じた指導 の充実を図る。 本校生徒の現状を踏まえて、適性検査や一般教養テスト のレベルを設定し、継続的に活用できるものを検討す る。進路ガイダンスは、特に1・2・3年(3修生)生 が進路意識を高められるような時期、内容を考えたい。 進路についての話し合いを、できるだけ早い時期から家 庭でも持つよう、保護者への働きかけを講じたい。 全教職員と就職支援コーディネーターが適確に連携し、面接や作文指導を行 うことによって、該当生徒の多くが、高い進路意識を持って練習に取 り組むことができた。反面、練習によってもコミュニケーション能力 の向上しない生徒も存在する。 本校の生徒は、就職試験で企業からコミュニケーション 能力の低さを指摘されることが多い。生徒の「聞く」 「話す」力が向上するよう、全教職員による定期的な指 導体制を考えたい。 春先は授業に出ずに保健室で騒いでいる生徒が多く、真に病気や不適 応を訴える生徒が保健室を利用しにくいという実情があった。これら の生徒を減らし、不適応を訴える生徒が保健室を利用できるように指 導した結果、不適応の生徒が悩み事を相談できる体制ができた。ま た、H22年度から配置されたスクールカウンセラー(SC)とスクー ルソーシャルワーカー(SSW)には、教員とは異なる専門家の立場 から生徒と対話し支援をしていただいている。その結果、昨年同様 77%の生徒が教員に悩みや問題を相談できると回答している。さら に、家庭においては、84%の保護者が子どもの相談に乗っている結果 が出ている。 保健室を静かな環境にしておく事は学校への不適応をお こしている生徒の指導を行う上で必要である。担任と連 携し、保健室の利用法やマナーについて周知徹底をは かっていきたい。 また、担任・相談係・SC・SSWが連携して、生徒に 寄り添った働きかけをしていきたい。 学校で身の回りの整理整頓・環境の美化を日頃から心がけていると回 b清掃活動を習慣化さ 答する生徒の割合は92%である。また、家庭においては、81%の者が せ、身の回りの整理整 身の回りの整理整頓を自主的に行っていると答えている。家庭や学校 頓に努めさせる。 における生徒の環境美化に対する態度は、昨年と比べて変化はない が、今後とも身の回りを清潔に保つ意識付けが必要である。 aハートフルタイムを 通して、読書習慣の定 5 着と読解力の向上を図 読書指導 る。 改善策・向上策 ハートフルタイムにおける読書状況について、4月以降に5冊以上の 本を読んだ生徒の割合は49.3%と、昨年度に引き続き前年度を大きく 下回る結果であった。しかし、家庭における読書習慣の有無について 保護者の回答は、「よく読んでいる」と「時々読んでいる」を合わせ て51.7%で若干上昇した。また、言語能力については、生徒本人より も保護者、教員が不安を抱えており、意識のズレが生じている。 「ハートフルだより」の発行にばらつきがあり、新刊の紹介が遅れ b 「ハートフルだよ た。統計はとっていないが、図書室に出入りする生徒数も減少傾向 り」を通じて、図書館 で、一部の生徒のみが図書の貸し出しを利用している。ハートフルタ 利用の促進と読書活動 イム時で独自に購入した書籍を読む生徒の方が多いことは、図書室で の啓発を図る。 購入する書籍が生徒の希望に沿っていないことの表れとも考える。 本校の校舎が築後二十数年が経過して比較的美しく保た れているのは、日常の清掃が行き届いていること、また 生徒・教員とも学校美化に気を配っていることの現れで ある。清掃活動に加えて、保健体育の教科指導、LHな どにおいても健康で清潔な生活を送るための生徒の意識 向上に努めていきたい。 コミュニケーション能力にも影響する読解力を高めるた めには、言語活動の充実、読書環境の工夫、読書意欲の 喚起が望まれる。いずれにおいても、各教科の、学習に 関連した読書計画、質の高い図書の提供など授業の工夫 が必要である。全ての教職員が連携した指導で、豊かな 言語力と感性を持つ生徒の育成を図りたい。 「ハートフルだより」の内容を充実し発行回数を増やす など、多くの生徒が読書に興味を抱くような対策を講じ たい。また、生徒の希望図書を速やかに手配し、気軽に 図書室に出入りできるような環境を整えたい。
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