本校学校評価書・学校関係者評価書

平成27年度 福井県立福井東特別支援学校 学校評価書
項目
(校務分掌)
1教育課程・
学習指導
教務部
2生徒指導
指導部
3進路指導
進路指導部
障害別部
4研究研修
図書研究部
障害別部
具体的取組
成果と課題
95%の教員が、学級等の担当者どうしで分り
やすい個別の教育支援計画・指導計画の作
改訂した様式と観 成と評価を目指して、目標設定や内容、言葉
点で、個別の支 の使い方や具体的な文章表現などについて、
援計画・指導計画 「年3回以上」の検討協議を行った。その結
を作成し、評価す 果、全ての保護者から、「分かりやすい」又は
「概ねわかりやすい」との高評価を得た。
改善策・向上策
教育計画・指導・評価の分かりやすさに
対する保護者の満足度は高かったが、
「概ね分かりやすい」の回答の割合がや
や多い。教員間での検討協議をより深
め、保護者にとって明快で具体的イメージ
がもちやすい言葉で伝える努力を今後も
継続していく必要がある。また、保護者の
る。
理解度をさらに高めるため、より分かりや
すい指導内容や評価を目指して、様式等
の改善について検討していく。
訓練の様子については、PTA新聞やHPへの 防犯訓練は、今後は隔年で開催するが、
児童生徒の安全確保のためにも、来校者
不審者に備えた 掲載、新聞社への取材依頼など、「年に3回以
上」保護者等に周知する機会をもった。その結
防犯訓練を実施 果、94%の保護者から訓練の取り組みにつ に対するチェックは引き続き怠らないよう
し、保護者や関係 いて「よく分かった」「概ね分かった」との回答 にしていく。特に多くの人が来校する学校
機関に周知する。 が得られ、保護者や関係機関への広報に関 祭では、ワッペンを肩につけてもらうこと
で安全対策の継続を図っていく。
する目標はほぼ達成できた。
新年度からリニューアルする本校のHPで
学校行事や委員 児童生徒同士の関わりの様子について、88%
の教員がお便りや写真、連絡帳などで積極的
会活動で他学部 に保護者に伝えている。92%の保護者から も引き続き児童生徒同士が関わり合う様
の児童生徒と関 「よくわかった」「概ね分かった」との回答を得 子を伝えていく。また、ケースによっては
個別の指導計画の目標に委員会活動を
わり合う場面を増 た。
組み込んで評価し、その様子を懇談会等
やす。
で伝えていく。
進路に関する情報提供や実習等を80%以上 今後も、以下の点について取り組んでい
の教員が学期に2回以上行っており、それら く。①進路希望調査や自立チェックリスト
を活用し一人一人の進路希望や適性を
進路希望調査に に対する保護者の満足度も、98%の保護者
から「十分」または「概ね」との回答を得た。新 見極める。②外部機関を気軽に利用し、
基づいて情報提 しい情報をその都度提供していることや、児童 連携や情報収集に努める。③保護者が
相談や利用できる事業所や相談支援専
供、相談、職場見 生徒の現状把握、保護者の希望やニーズの
門員を紹介し、卒業後の生活を支えてい
学や実習(体験) 把握に努めていること、外部機関との情報交
く。
④進学希望生徒や一般企業就職希望
換を密に行ったことが成果につながったと考え
を行う。
る。継続課題としては、本人及び保護者が納 生徒の卒後支援のために外部機関との
得できる進路実現があげられる。また卒業後 連携を図る。
の支援を充実させていく必要がある。
言葉遣い、販売活動での接客、漢字や計算の 今後も、生徒の実態を把握する方法の一
学習など、中学・高等部の全教員が、キャリア つとしてキャリア教育に視点をおいた
研修会や授業研 教育に視点をおいた授業を学期に2回以上実 チェックリストを活用し、その結果を個別
究会での協議を 施したと回答した。特に高等部では、昨年度 の教育支援計画に反映させながら、指導
トをもとに積極的な取り組 や支援を行っていく。また、キャリア教育
基にしながら、 作成したチェックリス
みが進められた。一方、保護者の満足度は、 に視点をおいた授業の取り組みに対する
キャリア教育の視 「十分」と「概ね」を合わ
せて98%と極めて高い 保護者の満足度がさらに高まるよう、そ
点を含めた授業 が、「十分」の割合が過半数
を割っている。保 の実践を保護者懇談会等をとおして分か
実践を行う。 護者懇談会などでその取り組みをさらに
説明 りやすく伝えていく。
していくことが必要である。
95%の教員が、パソコンやプロジェクター、電 ICTを活用した教育実践をさらに進めるた
子黒板、タブレット型端末等を活用して授業を めに、以下のように取り組んでいく。
調べ学習や資料の提示、遠隔授業な ①ICT活用の研修の一層の充実を図る。
タブレット端末や 行った。
ど、活
用
法も多岐に渡った。ICT活 ②授業参観期間等において授業づくりの
PC等のICT機器 用をテーの目的や方
マ
にした全体
会やICT支援員に 実践を行い、検討し合う。③保護者への
を活用して、児童 よる指導・研修の実施研究
が有効であった。一方、 ICT活用の取り組みについて、PTA新聞
生徒の特性に応 保護者の満足度は79%で、昨年度よりやや や学部だより、連絡帳や懇談会等をとお
じた授業を行う。 多いが、「ほぼ理解している」という回答が半 して、積極的に紹介する。また、年度途中
数を上回った。保護者に対する説明を見直し、 の転入生についても、転入時に本校の取
より十分な理解を得ることが課題である。
組を説明する。
授業をビデオで記録して振り返ったり、ICTを 今後も、校内の障害別部研究会や授業
活用したりするなど、90%の教員から、授業 研究会等をとおして、教員どうしが互いに
研究
共有や授 自分の実践について話し合い、見直して
各障害別部の 業実践会等をとおして児童生徒の情報
の
見直
しなどができたとの回答を得
研
テーマにそって事 た。また、声掛けや教材提示の仕方、ICT機器 いく機会を積極的に設けていく。また、
究
会に加えて、児童生徒についての情報
例研究や授業研 の設定など、個の教育的ニーズに応じた支援 交換や話し合いを行う機会を週に1回程
究等を行う。 のあり方を2点以上考えたと90%の教員が回 度行っていく。
答するなど、授業内容の見直しや指導内容の
改善につながっている。
項目
具体的取組
成果と課題
改善策・向上策
年2回の避難訓練を実施し、本校単独の訓練 本校単独での避難訓練では、スロープ以
では起震車体験を、四機関合同ではスモーク 外の避難路を使ったり、障害別部や学部
体
もそれぞれ行った。2回とも教員の臨機 を越えた避難の協力体制を工夫したりす
緊急事態や災害 応変験な協力が
られ、89%の教員が学期に るなど、今後も様々な状況を想定して実
時等に備え、研 1回以上、研修見や訓練の実
施とマニュアルの 施していく。また、救命救急法講習会やス
修、訓練を実施 見直しを行ったと回答した。PTA
総会時には、 トレッチャー搬送訓練(県立病院の救急
し、マニュアルを 地区ごとに児童生徒、保護者、教員が
顔を合 外来前まで行く)を継続していきたい。
見直す。
わせ災害時の対応について確認し合ったり、 DVDの視聴を行う際には、現状と新しい
災害に関するDVDを視聴したりすることで、防 防災の考え方にあったものを選択してい
5保健指導
く。
災意識の向上に努めることができた。
保健部
ヒヤリハット事例については校内LANで周知 教員同士で、想定される危険に対してど
し、80%以上の教員が、学期に1回以上は、 のように備えるか、また、起こった際には
ヒヤリハット事例 その改善策について障害別部会や学級で話 どのように行動すべきかなどを日頃から
共通理解を図ったと回答した。ヒヤリ 話し合ったり確認したりすることを継続し
の改善策等につ し合って
ットの対象となった児童生徒の保護者に対 ていく。保護者には、保健だよりやPTA新
いて、教職員や保 ハしては、状
況やその後の対応について詳しく 聞等をとおして、実際に起こったヒヤリ
護者に周知し、再 説明しているが、保護者全体への周知は十分
ハット事例や、それを防ぐための環境整
発を防ぐ。
ではなかった。他の保護者にも周知する機会 備や緊急時の体制作りの取り組みを周知
を設けてほしいとの要望があった。
していく。
今年度は、Wi-Fiや機器等の環境整備が図ら ICTを活用した活動は今後も継続して取
れたことで、Skypeやテレビ会議システムなど り組むが、担当以外の教員にも、ICTを活
を利用した交流が頻回に行われた。訪問や来 用した交流の様子を伝える機会をもち、
流では、日々の学習活動の流れの 校内での共通理解をさらに図っていく。ま
交流及び共同学 校による交
中
で実
施
できるよう、
単元に計画的に組み込 た、訪問や来校での交流活動では、日々
習について、交流 むよう工夫した。95%の保護者からも「よく分
内容の工夫やICT かった」との回答を得た。交流日だけではな の教育活動につながるように、内容や計
画についての相手校との協議をより密に
の活用等を行う。 く、普段の学習で地域社会とつながる活動を 行っていく。さらに、
地域の専門家等を活
どう進めていくかは今後も課題である。
用した授業の工夫や、作品展示をとおし
た交流、近隣の商業施設等を利用した学
習などにも積極的に取り組んでいく。
今年度は「支援会」を週1回設け、相談内容の 校内外の相談ケースについては、引き続
把握と支援策について検討を重ねてきた。校 き「支援会」において情報の共有を図りな
内外とも相談に関わった保護者や教員から がら、よりよい支援策について検討してい
6特別支援教育
相談をとおして支援の参考に「十分でき く。その上で、次のように取り組んでいく。
各障害別部 校内外の相談や は、
た」「概ねできた」との回答を得た。この結果か
学生の相談については、事前
教育支援部 研修等のニーズ ら、対応した相談の主訴を把握し、必要に応じ ①(転)入
情報の
収集
や移行支援を、その児童生
五領分教室 の把握に務め、 て関係機関とつながりながら、ニーズに応じた 徒の在籍予定の学部と協力しながら行っ
当該学部や関係 支援が概ね提供できたと捉えている。今後も、 ていく。②在籍児童生徒の支援について
機関等と連携して 校内外の気がかりな児童生徒の把握に努め、 は、校内での学習会や支援検討会などの
支援にあたる その支援の在り方について検討していくことが 企画実施を継続し、関係教員の協働によ
課題である。
る支援を促す。③県立病院小児科以外の
病棟にも、入院生に対する本校の教育的
支援について広報する。
病院や前籍校と月1回以上連絡を取り合い、 精神疾患のある入院生が増えてきてお
病状や前籍校の学習進度に合わせながら指 り、心理面の不安を軽減し、前籍校に転
病状や指導上の 導を行うことができた。また、
退院・転出後も十 出した後も安定した学校生活が過ごせる
配慮について、病 分な配慮を要する児童生徒については、学校 よう、病院や前籍校だけでなく適応指導
適応指導教室担当者との移行支 教室等の関係機関も含めた移行支援をさ
院や前籍校と月1 や保護者、
援を
丁寧
に行った。
した全ての保護者か らに行っていく。また、メール等を活用す
回以上の連絡会 らも、体調や心理面転入
・学習
面での連携や配慮 るなど、互いに時間的負担のないように
を行う。
に対して、高評価を得ている。
工夫しながら前籍校との連絡を密に行っ
ていく。
平成27年度 福井県立福井東特別支援学校 学校関係者評価書
(問) ・学校評価書の成果と課題が適切かどうか。
・成果と課題を踏まえた今後の改善策・向上策が適切か。
・その他
(意見を聞いた方)
県こども療育センター所長、福井大学教職大学院教員、就労継続支援A型事業所社長
福井東特別支援学校PTA会長、副会長
※以上の方々の他、ICT活用について、東洋大学教員、NPO法人支援機器普及促進協会
理事長からも、別途助言を受けた。
○教育課程・学習指導
・個別の教育支援計画・指導計画については、保護者懇談等において先生方と十分に話し合
いをさせてもらっており、記載されている内容や文言も分かりやすくなっている。
○進路指導
・就労支援の立場から、学校では社会に出ることに対する意識付けや準備をもっと早くから
進めていってほしい。なぜ働かないといけないのか、お金を稼いで生活していくこととはど
のようなことなのかなど、学校段階で実践的な取組を行っていくことが重要である。生徒本
人のみならず、保護者を含めて、社会に出る、働くということに対する認識をより高めても
らえるとよい。
・重度の障害のある児童生徒の場合、卒業後は、施設利用が主となるが、県こども療育セン
ターや発達を専門とした小児科病院など、今まで受診していた医療機関からも卒業すること
になり、地域の医療機関を改めて探す必要が生じてくる。卒業後にスムーズに地域の医療機
関へ移行できるシステムづくりにつながるよう、学校とこども療育センターとのケース会議
などでは、卒業後の医療機関についても情報が得られるようにしてもらいたい。
○研究・研修
・多様な障害のある児童生徒に対して、いろいろな場面でICTを活用した取組が行われてい
ることはよい。これからもいろいろな活用の在り方を探ってほしい。
・ICTありきではなく、あくまでも支援ツールの一つとして捉えるべきである。個別の教育
支援計画・指導計画との関連性においては、「合理的な配慮」の観点から、児童生徒にとっ
て必然性のあるICTの活用を検討することが肝要である。
○保健指導
・病院でもヒヤリハットへの対応は重要な課題の一つである。軽微なことであっても軽視せ
ずに報告するようにしたり、事後の予防策などについての発表会などを行ったりして、職員
間の情報共有や安全への意識向上に努めている。どのあたりまでをヒヤリハットとするかは
難しいが、普段から事例を軽視していると大きなトラブルにつながることがあるため、なる
べく軽微なものでも報告するようにしていくとよい。
○全体
・児童生徒が人や社会とどうつながっていくのかを具体的にイメージして、教師と保護者が
共に理解し合っていくことが大事である。各校務部や学部等で違った目標を立てて取り組ん
でいるが、各部がばらばらではなく目標を一本化して、福井東特別支援学校独自の教育指針
を考えることが大切である。
(学校関係者評価を踏まえた今後について)
・今年度の取組に対しては、保護者や外部委員、その他の助言者等から、概ね高評価を得
た。今後は、今回指摘を受けた課題を踏まえながら、次年度のスクールプランの策定と実践
に生かしていく。特に、新たな教育振興計画を踏まえ、児童生徒の実態に応じたより適切な
個別の教育支援計画・指導計画の作成、交流及び共同学習の充実、ICTの活用などをさらに
進めていきたいと考える。