液体モータ 工学部都市環境システム学科 教授 大坪泰文 電気をほとんど通さない油に直流の高電圧を加えると、電極から液体内部に秒速1m以上 でジェット流が発生することを発見しました。これまで、電圧により液体の中に流動が起 こることは知られておりましたが、普通は秒速数cm程度であり、このように速い流動が起 こることは現在の科学では説明することが困難です。この機構を解明するために基礎的な 研究が行われておりますが、理由がよくわからなくてもこれを機械として応用して私たち の生活に役立てることはできます。このように考えて開発したのが液体モータです。必要 なものは電極と液体だけでこれまでにないモータ構成になっています。この基本は高速ジ ェット流の発生ですので、別の方法によりこの流れを制御すると、リニアーモータ、ポン プ、インクジェットにも応用できます。 新規流体デバイスの提案 1. 液体モータ(展示モデル) ① 磁場を必要としない ② 直流で作動する ③ 微小化により効率が上がる ④オールプラスチックモータが可能 2.インクジェット + 10cm以上 − − + 0. 5mm + − − − + + 3.エレクトロレオロジー素子 (電場により粘度が増加) 3.マイクロポンプ (電子機器の強制冷却) + + Fi ber EHD 0 −
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