記者発表資料(PDF:296KB

14時 文部科学省同時発表
平成 28 年 3 月 8 日(火)岐阜県発表資料
担当係
担当者
電話番号
内線 3568
社会教育文化課
伝統文化財係 辻 大治 直通 058-272-8759
FAX 058-278-2824
担当課
本県の登録有形文化財(建造物)の登録について
み や た りょうへい
文部科学省の文化審議会(会長 宮田 亮 平)は、平成 28 年 3 月 11 日(金)に開催される同審
議会文化財分科会の審議・議決を経て、新たに 199 件(28 都府県 52 市町村(区)
)の建造物を登
録有形文化財(建造物)に登録するよう文部科学大臣に答申する予定です。
このうち岐阜県関係は、次の 1 件です。こちらの物件が登録されると、県内の登録有形文化財(建
造物)は、合計 229 件になります。
記
名
1
称
てんりょうしゅぞう て ん ぽ け ん しゅおく
げ
天 領 酒造店舗兼主屋
登録有形文化財登録基準
所 在 の 場 所
ろ
し はぎわらちょうはぎわら
下呂市 萩 原 町 萩原
(文部省告示第 152 号、 改正 文部科学省告示第 44 号)
建築物、土木構造物及びその他の工作物(重要文化財及び文化財保護法第 182 条第 2 項に
規定する指定を地方公共団体が行っているものを除く。
)のうち、原則として建設後 50 年を
経過し、かつ、次の各号の一に該当するもの
一 国土の歴史的景観に寄与しているもの
二 造形の規範となっているもの
三 再現することが容易でないもの
今回答申される登録有形文化財(建造物)岐阜県関係物件の概要
名 称
所在地
てんりょうしゅぞう て ん ぽ け ん しゅおく
天 領 酒造店舗兼主屋
はぎわらちょうはぎわら
下呂市萩 原 町 萩原
年 代
明治 44 年頃/大正 4 年頃増築
種 別
建築物
産業2次
登録基準
二 造形の規範となっているもの
説 明
下呂市萩原町の街中にあり、高山へと至る益田街道沿いに面した店舗を兼ねた主屋
である。
明治 44(1911)年 3 月萩原の大火により旧主屋が焼失したため、再建に着手。明治
44 年秋に現在の店舗兼主屋が完成し、大正 4 年に「オクノマ」
・
「ブツマ」が増築され
たと伝わる。
街道側に「チョウバ」を、また正面入口付近には、
「ハシリコミ」とよばれるこの地
方特有の雨や雪の降り込みをさけるための空間が設けられている。
「トオリドウジ」と
呼ばれる家屋を西から東へ貫く土間の廊下や、
「トオリドウジ」に面してつくられた居
室など、この地方の標準的な町屋構えが残されている建物である。
外観(南西より)
外観(西側正面)
写真提供:下呂市教育委員会