【参考資料】 1.登録の答申が行われた有形文化財(建造物)の件数 全 国 島根県 新規登録答申 226件 7件 累 計 11,263件 186件 ※松江市:今回答申で累計34件目(既登録事例:島根大学旧奥谷宿舎、カラコロ工房など) ※出雲市:今回答申で累計15件目(既登録事例:出雲大社彰古館、出雲日御碕灯台など) ※益田市:今回答申で累計8件目(既登録事例:益田市立歴史民俗資料館、櫛代賀姫神社本殿など) 2.有形文化財の登録について 重要文化財(国指定文化財)及び地方公共団体指定の文化財以外の有形文化財のうち、文化財と しての価値が高く、保存・活用のための措置が特に必要とされるものを登録対象とする。 (文化財保 護法第 57 条) 3.登録有形文化財登録基準 (平成17年3月28日文科省告示第44号) 建築後50年を経過し、かつ次の各号の一に該当するもの (一)国土の歴史的景観に寄与しているもの (二)造形の規範となっているもの (三)再現することが容易でないもの ※ 「国土の歴史的景観に寄与しているもの」とは、国土を形成する地方独自の歴史的景観を認識す る上で特に必要な存在となっているものをいう。 例えば、絵画、写真、映画、文学、歌謡等にその存在が引用されているもの、地名の由来とな るなど土地の理解と密接な関係を有するもの、特別な愛称等があるものなど、当該地方において 広く親しまれているものである。 (平成 8 年 8 月 30 日付け庁保伝第 143 号文化庁次長通知) 4.これまでの県内の登録有形文化財(建造物、平成29年3月1日現在) 津和野町 56件 松江市 32件 江津市 31件 安来市 22件 出雲市 12件 奥出雲町 12件 邑南町 6件 益田市 6件 浜田市 2件 計179件 (※既答申済で告示待ち1件を含む) (※既答申済みで告示待ち1件を含む) ◆有形文化財登録制度の趣旨◆ 平成8年10月1日に施行された文化財保護法の一部改正によって、保存及び活用についての措置が特 に必要とされる文化財(建造物)を、文部科学大臣が文化財登録原簿に登録する「文化財登録制度」を導 入した(保護法第57条)。 この登録制度は、近年の国土開発や都市計画の進展、生活様式の変化等により、社会的評価を受けるま もなく消滅の危機にさらされている多種多様かつ多量の近代等の文化財建造物を後世に幅広く継承してい くために造られた制度。届出制と指導・助言等を基本として緩やかな保護措置を講じるもので、従来の指 定制度(重要なものを厳選し、許可制等の強い規制と手厚い保護をおこなうもの)を補完するもの。 3
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