情報提供資料 オーストラリアの投資環境 2016年3月9日 オーストラリアの人口が2,400万人を突破 ⇒生産年齢人口の増加により内需は底堅いと予想 2016年2月16日、豪州統計局(ABS)に設置されている「人口時計」が2,400万人を突破し、 人口増加が話題となりました。 2013年の人口が約2,300万人だったため、3年間で約100万人増えたことになります。人口増加 のけん引役は、資源産業が盛んであった西オーストラリア州から、現在はメルボルンがあるビクトリ ア州に移ってきています。また、出産などによる自然増加よりも、ここ10年ほどは移民の増加が目 立っています。2014年から2015年(6月時点)にかけての増加の内訳は、海外からの移住者が約 50%を占めています。今後もオーストラリアの人口は堅調な伸びが期待されており、2018年には 2,500万人、2030年には3,000万人に達すると予想されています。 人口増加には、留学生の増加も影響しています。特に中国、インド、ベトナムなどからの留学生が 増えており、ここ3年では学生ビザ保有者が20%以上増加しています。オーストラリアでは、学生ビ ザで入国し、その後、永住権を取得して居住する人が多く、年齢層の若い学生がそのままオーストラ リアの若い労働力になっています。将来的な内需を予測する上で、この人口動態は強みとなります。 特に15歳から64歳までの生産年齢人口と呼ばれる層は、同じ先進国であるドイツが減少するのに対 し、オーストラリアでは増加が予想されています。 オーストラリアでは、鉱業から非鉱業への経済のリバランスが進んでいます。そのため資源価格が 低迷する中でも、経済指標は総じて底堅いものが多く、短期的な視点では安定感がみられます。一方、 移民を背景とした人口増加、特に生産年齢人口の増加が予測されていることから、長期的な視点でも 内需を中心に安定した成長が期待できる国と考えられます。 ドイツの人口動態 オーストラリアの人口動態 (100万人) (100万人) (1950年~2060年*) 25 20 15 予測 0歳~14歳 15歳~64歳 65歳以上 5 予測 50 40 30 10 (1950年~2060年*) 60 0歳~14歳 15歳~64歳 65歳以上 20 10 0 0 1950 1970 1990 2010 2030 2050(年)1950 1970 1990 2010 2030 2050(年) *2020年以降は、国連の予測値。 出所:国連が提供するデータを基にみずほ投信投資顧問が作成。 ※上記グラフは、将来におけるオーストラリアおよびドイツの人口動態の推移を保証するものではありません。 本資料は、みずほ投信投資顧問(以下、当社といいます。)が投資家の皆さまに情報提供を行う目的で作成したものであり、投資勧誘を目的に作成されたも のではありません。本資料は法令に基づく開示書類ではありません。本資料の作成にあたり、当社は情報の正確性等について細心の注意を払っておりますが、 その正確性、完全性を保証するものではありません。本資料に記載した当社の見通し、予測、予想、意見等(以下、見通し等)は、本資料の作成日現在のも のであり、今後予告なしに変更されることがあります。また、本資料に記載した当社の見通し等は、将来の景気や株価等の動きを保証するものではありませ ん。 1/5 2月の豪ドル相場は対米ドルで上昇、対円で下落 相場動向 2月の豪ドル相場は、対米ドルで上昇、対円で下落しました【図表1ご参照】。豪州の底堅い経済や、 資源価格の回復などが、対米ドルの相場上昇要因となりました。また、米国において予想より弱い経済 指標が発表され、政策金利引上げ観測が後退したことも、豪ドル高米ドル安の要因となりました。一方、 原油や世界的な株式市場の下落などから、リスク回避的な環境下となり、安全通貨とされる円が対ドル で買われたことが、豪ドル安円高の要因となりました。 安値圏での横ばいから徐々に上昇する展開を見込む 今後の見通し 今後の豪ドル相場は、対米ドルで、安値圏の横ばいから徐々に上昇する展開を予想します。豪州の主 要輸出国である中国景気の減速懸念などが豪ドルの上値を抑える一方、豪州の底堅い経済が再評価され ることが豪ドルの上昇要因になると考えます。 プラス要因 マイナス要因 ・豪州経済の改善の継続 ・豪州経済のリバランス(鉱業輸出中心の経済から、 農産物・乳製品輸出などの拡大によるバランスのと れた経済への移行) ・米連邦準備制度理事会(FRB)による足元の追加利 上げ観測の後退 図表1:豪ドルの推移 図表2:中国向け鉄鉱石価格の推移 (2016年1月29日~2016年2月29日:日次) (2013年2月28日~2016年2月29日:日次) (円) 88 豪 ド ル 高 ・中国景気の減速懸念 (米ドル) 0.74 (米ドル) 180 豪ドル/円(左軸) 豪ドル/米ドル(右軸) 86 0.73 84 0.72 82 0.71 150 120 90 豪 ド ル 安 60 80 0.70 78 1月29日 2月8日 2月18日 0.69 2月28日 30 0 13年2月 14年2月 15年2月 16年2月 図表3:豪州実質GDP成長率 図表4:豪州 住宅着工許可件数と住宅ローン件数 (2005年10-12月~2015年10-12月:四半期) (2011年1月~2016年1月:月次) (前期比、%) 2.0 (万件) 8 (万件) 4 住宅着工許可件数(左軸) 住宅ローン件数(右軸) 1.5 3 6 2 4 1 2 1.0 0.5 0.0 ▲ 0.5 ▲ 1.0 05年12月 08年12月 11年12月 14年12月 0 11年1月 0 13年1月 15年1月 出所:ブルームバーグおよびデータストリームが提供するデータを基にみずほ投信投資顧問が作成。 ※上記グラフは、将来における豪ドルの推移、中国向け鉄鉱石価格の推移、豪州実質GDP成長率および豪州の住宅着工許可件数と住宅ローン件数を示唆、 保証するものではありません。 本資料は、みずほ投信投資顧問(以下、当社といいます。)が投資家の皆さまに情報提供を行う目的で作成したものであり、投資勧誘を目的に作成されたも のではありません。本資料は法令に基づく開示書類ではありません。本資料の作成にあたり、当社は情報の正確性等について細心の注意を払っておりますが、 その正確性、完全性を保証するものではありません。本資料に記載した当社の見通し、予測、予想、意見等(以下、見通し等)は、本資料の作成日現在のも のであり、今後予告なしに変更されることがあります。また、本資料に記載した当社の見通し等は、将来の景気や株価等の動きを保証するものではありませ ん。 2/5 豪ドルの為替レートの推移 (円) 110 豪 ド ル 高 豪 ド ル 安 (基準日:2016年2月末) (米ドル) 1.2 (2013年2月末~2016年2月末:月次) 100 1.1 16年2月末 90 1.0 1ヵ月前 80 0.9 6ヵ月前 70 0.8 豪ドル/円(左軸) 60 85.82 (▲ 6.2%) 86.23 (▲ 6.7%) 93.41 1年前 (▲ 13.8%) 0.7 豪ドル/米ドル(右軸) 50 13年2月 対円 80.48 - 94.55 3年前 14年2月 0.7084 (0.8%) 0.7113 (0.4%) 0.7810 (▲ 8.6%) 1.0215 (▲ 14.9%) (▲ 30.1%) 0.6 16年2月 15年2月 対米ドル 0.7141 - ※カッコ内は期間騰落率 主な先進国の政策金利の推移 (%) (基準日:2016年2月末) (2013年2月末~2016年2月末:日次) 4 政策金利 豪州 豪州 2.00 ニュージーランド 2.50 ユーロ圏 0.05 3 ニュージーランド(NZ) 2 1 ユーロ圏 0 13年2月 日本 14年2月 米国 0.25~0.50 日本 ▲0.10~0.10 米国 15年2月 ※ 16年2月 ※2013年4月の日銀金融政策決定会合以降、日本の金融市場調節の操作目標が無担保コール レート(翌日物)からマネタリーベースに変更されています。また、2016年1月の金融政策 決定会合では、日銀の当座預金の一部に▲0.1%のマイナス金利の導入を決定しました。 主な先進国の10年国債利回りの比較 (%) 4 (2016年2月末) 2.97% 3 2.40% 1.73% 2 1 ▲0.06% 0.11% 日本 ▲0.06% ドイツ 日本 ドイツ 0 米国 豪州 NZ ▲1 出所:ブルームバーグが提供するデータを基にみずほ投信投資顧問が作成。 ※上記グラフは、将来における豪ドルの為替レートの推移、主な先進国の政策金利および10年国債利回りを示唆、 保証するものではありません。 本資料は、みずほ投信投資顧問(以下、当社といいます。)が投資家の皆さまに情報提供を行う目的で作成したものであり、投資勧誘を目的に作成されたも のではありません。本資料は法令に基づく開示書類ではありません。本資料の作成にあたり、当社は情報の正確性等について細心の注意を払っておりますが、 その正確性、完全性を保証するものではありません。本資料に記載した当社の見通し、予測、予想、意見等(以下、見通し等)は、本資料の作成日現在のも のであり、今後予告なしに変更されることがあります。また、本資料に記載した当社の見通し等は、将来の景気や株価等の動きを保証するものではありませ ん。 3/5 オーストラリアのマクロデータ (2013年2月~2016年1月:月次) (前月比、千人) 100 (2013年2月~2016年2月:月次) (%) 7.5 雇用者数(左軸) 失業率(右軸) 80 7.0 60 6.5 40 6.0 20 5.5 0 5.0 ▲ 20 4.5 ▲ 40 13年2月 4.0 14年2月 15年2月 (前年比、%) 10 ウエストパック消費者信頼感指数(右軸) 8 120 6 110 4 100 2 90 0 80 ※小売売上高データは2016年1月まで ▲2 13年2月 (2013年2月~2016年2月:月次) 14年2月 15年2月 70 16年2月 (2013年1-3月~2015年10-12月:四半期) (%) 4 ナショナル・オーストラリア銀行企業景況感指数 20 130 小売売上高(左軸) ナショナル・オーストラリア銀行企業信頼感指数 インフレ率 インフレ率加重中央値 15 3 10 5 2 0 1 ▲5 ▲ 10 13年2月 14年2月 15年2月 16年2月 0 13年3月 (2013年2月~2016年1月:月次) (億豪ドル) 30 貿易収支 20 インフレ目標 2~3% 14年3月 15年3月 (2013年2月~2016年2月:月次) (10億豪ドル) 100 外貨準備高 80 10 0 60 ▲ 10 40 ▲ 20 ▲ 30 20 ▲ 40 ▲ 50 13年2月 14年2月 15年2月 0 13年2月 14年2月 15年2月 16年2月 出所:ブルームバーグおよびIMFが提供するデータを基にみずほ投信投資顧問が作成。 ※上記グラフは、将来におけるオーストラリアの各種経済指標の推移を示唆、保証するものではありません。 本資料は、みずほ投信投資顧問(以下、当社といいます。)が投資家の皆さまに情報提供を行う目的で作成したものであり、投資勧誘を目的に作成されたも のではありません。本資料は法令に基づく開示書類ではありません。本資料の作成にあたり、当社は情報の正確性等について細心の注意を払っておりますが、 その正確性、完全性を保証するものではありません。本資料に記載した当社の見通し、予測、予想、意見等(以下、見通し等)は、本資料の作成日現在のも のであり、今後予告なしに変更されることがあります。また、本資料に記載した当社の見通し等は、将来の景気や株価等の動きを保証するものではありませ ん。 4/5 [投資信託のお申込みに際しての一般的な留意事項] ● 投資信託に係るリスクについて 投資信託は、主として国内外の株式、公社債および不動産投資信託証券(リート)などの値動きのある証券等(外貨建 資産に投資する場合には為替変動リスクもあります。)に投資しますので、ファンドの基準価額は変動します。した がって、投資者の皆さまの投資元金は保証されているものではなく、基準価額の下落により、損失を被り、投資元金 を大きく割り込むことがあります。ファンドの運用による損益はすべて投資者の皆さまに帰属します。また、投資信 託は預貯金と異なります。 投資信託は、個別の投資信託ごとに投資対象資産の種類や投資制限、取引市場、投資対象国等が異なることから、リ スクの内容や性質が異なりますので、お申込みの際は投資信託説明書(交付目論見書)を必ずお読みください。 ● 投資信託に係る費用について みずほ投信投資顧問株式会社が運用する投資信託については、ご投資いただくお客さまに以下の費用をご負担いただ きます。 ■直接ご負担いただく費用 購入時手数料 : 上限 3.78% (税抜3.50%) 換金時手数料 : 換金の価額の水準等により変動する場合があるため、あらかじめ上限の料率 等を示すことができません。 信託財産留保額 : 上限 0.5% ■投資信託の保有期間中に間接的にご負担いただく費用 運用管理費用(信託報酬)※ :上限 年2.16% (税抜2.00%) ※上記は基本的な料率の状況を示したものであり、成功報酬制を採用するファンドについては、成功報酬額の 加算によってご負担いただく費用が上記の上限を超過する場合があります。成功報酬額は基準価額の水準等 により変動するため、あらかじめ上限の額等を示すことができません。 ■その他の費用 上記以外に保有期間等に応じてご負担いただく費用があります。投資信託説明書(交付目論見書)等でご確認 ください。 ● 投資信託は、預金商品、保険商品ではなく、預金保険、保険契約者保護機構の保護の対象ではありません。登録金 融機関が取り扱う投資信託は、投資者保護基金の対象ではありません。投資信託の設定・運用は、投資信託委託会 社が行います。 《ご注意》 上記に記載しているリスクや費用の項目につきましては、一般的な投資信託を想定しております。費用の料率につき ましては、みずほ投信投資顧問株式会社が運用するすべての公募投資信託のうち、ご負担いただくそれぞれの費用に おける最高の料率を記載しております。 投資信託をお申込みの際は、販売会社から投資信託説明書(交付目論見書)をあらかじめ、または同時にお渡しいた しますので、必ずお受け取りになり、投資信託説明書(交付目論見書)の内容をよくお読みいただきご確認のうえ、 お客さまご自身が投資に関してご判断ください。 商 号 等 / みずほ投信投資顧問株式会社 金融商品取引業者 関東財務局長(金商)第398号 加入協会 / 一般社団法人投資信託協会、一般社団法人日本投資顧問業協会 本資料は、みずほ投信投資顧問(以下、当社といいます。)が投資家の皆さまに情報提供を行う目的で作成したものであり、投資勧誘を目的に作成されたも のではありません。本資料は法令に基づく開示書類ではありません。本資料の作成にあたり、当社は情報の正確性等について細心の注意を払っておりますが、 その正確性、完全性を保証するものではありません。本資料に記載した当社の見通し、予測、予想、意見等(以下、見通し等)は、本資料の作成日現在のも のであり、今後予告なしに変更されることがあります。また、本資料に記載した当社の見通し等は、将来の景気や株価等の動きを保証するものではありませ ん。 5/5
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