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ご参考資料
ピクテ・マーケット・マンスリー 2016年3月発行
新興国株式市場
Pictet Market Monthly
2016年2月の新興国株式市場
2月の新興国株式市場はほぼ横ばいとなりました。世界経済の先行き懸念や欧州の銀行セクターにおける信用不
安の拡大などが下落要因となった一方、原油価格に底打ち感が見られたことや、中国やユーロ圏などにおける追加
金融緩和観測などがプラス要因となりました。
図表1:新興国株式と主要株式市場の株価指数推移
2月の新興国株式市場
円換算ベース、月次、期間:2013年2月末~2016年2月末
250
2013年2月末=100として指数化
2月の新興国株式市場(現地通貨ベース)は月間でほぼ横ば
新興国株式
いとなりました。新興国株式市場は、米ISM製造業景況指数 200
米国株式
や中国製造業購買担当者景気指数(PMI)が製造業の悪化を
日本株式
示す内容となったことや、世界経済の先行き不安や需給環境
150
の悪化を背景とした原油価格の下落、欧州の銀行セクターに
おける信用不安の拡大などを受けリスク回避の動きが強まり、
月半ばにかけて下落しました。しかしその後は、サウジアラビ 100
アやロシアなどの産油国による生産調整協議への期待などを
受け原油価格に底打ち感が見られたことや、中国やユーロ圏 50
13年2月
14年2月
15年2月
などにおける追加金融緩和観測などを背景に世界の株式市
場は反発しました。こうした流れの中で新興国株式市場は月
図表2:新興国株式地域別株価指数推移
間では先進国株式を上回りました。
16年2月
円換算ベース、月次、期間:2013年2月末~2016年2月末
200
今後の見通し
長期的には、新興国経済は、若い労働人口が豊富であること
などを背景に、中間所得層の持続的な拡大や構造変化に後
押しされ、先進国を凌ぐ成長力を有しているとの見方には変
更ありません。
2013年2月末=100として指数化
150
100
50
新興国株式
アジア
欧州、中東、アフリカ
中南米
しかし、当面は米国の金融政策や中国の経済・政策動向、原
油価格動向などに市場の注目が集まることが予想されます。
0
市場の先行き不透明感はリスク回避の姿勢を強め、新興国
13年2月
14年2月
株式市場にマイナスの影響を及ぼすため当面注意が必要と
考えます。中国経済の先行きについては最近の預金準備率 図表3:株価動向
の引き下げも含めて景気刺激策の効果により大きな下振れ
は回避され、今後安定化に向かうと予想されます。中国経済
の先行き見通しに対する過度な懸念が後退していけば、新興 新興国株式(現地通貨ベース)
国株式市場全体にとってプラスの効果をもたらすと考えます。 新興国株式(円換算ベース)
また、ここ最近では原油・商品市況にも持ち直しの兆しがみら 新興国地域別(円換算ベース)
れていますが、こうした動きがより鮮明となれば新興国株式に 欧州、中東、アフリカ
対する投資家心理は大きく改善されていくものと期待されます。 中南米
新興国株式の様々なバリュエーション(投資価値評価)をみる
と、特に株価純資産倍率(PBR)などの資産ベースのバリュ
エーション中心に過去平均や先進国よりも割安な水準となっ
ています。市場の先行き不透明感が後退した場合には大きく
反発する可能性があると考えます。
(将来の市場環境の変動等により、上記の内容が変更され
る場合があります。)
ピクテ投信投資顧問株式会社
15年2月
16年2月
2016年2月末現在
1ヵ月
3ヵ月
半年
1年
-0.0%
-6.6%
-6.1%
-16.7%
-7.2%
-16.8%
-15.9%
-29.5%
-5.2%
-17.3%
-21.6%
-32.0%
-3.7%
-14.0%
-18.5%
-35.9%
-8.2%
-17.2%
-13.9%
-27.4%
米国株式(円換算ベース)
-6.6%
-14.7%
-7.1%
-14.1%
日本株式
-8.5%
-18.8%
-15.2%
-14.7%
アジア
主要市場
※新興国株式:MSCI新興国株価指数、新興国地域別:MSCI新興国各地
域別株価指数、米国株式:ダウ工業株30種平均、日本株式:日経平均株
価※トムソン・ロイター・データストリームが提供する為替レートを使用し円
換算 出所:トムソン・ロイター・データストリームのデータを使用しピクテ
投信投資顧問作成
巻末の「当資料をご利用にあたっての注意事項等」を必ずお読みください。
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10
ご参考資料
Pictet Market Monthly
新興国株式市場
月間の国別市場
国別(現地通貨ベース)では、原油価格の底打ち期待な
どから、カタール、UAE、コロンビアなどの株価の上昇率
が大きくなりました。
ブラジルはマクロ経済環境の悪化が継続する中、大手格
付け機関ムーディーズ・インベスターズ・サービスがブラ
ジルの格付けを投資不適格級に引き下げたことなどはマ
イナスの影響となりましたが、月後半以降の原油や商品
市況の反発や汚職事件の捜査の進展により政治的不透
明感が払拭されるとの期待などを受けて、市場平均を上
回って上昇しました。
台湾は世界的な株式市場や原油・商品市況の回復によ
りリスク回避の動きが和らいだことなどから、主力の情報
技術セクターを中心に上昇し、市場平均を上回りました。
ロシアも原油価格の反発を受けて上昇となりました。
図表4:月間国別株価指数騰落率
一方、中国は、上旬から中旬にかけては1月の製造業
購買担当者景気指数(PMI)などで景気の悪化が示唆
されたほか、世界的にリスク回避の動きが強まったこ
となどを受けて下落しました。その後、1月の新規融資
額が過去最大と予想以上に拡大したことや追加的な
景気刺激策への期待などを背景に反発しましたが、月
間では市場平均を下回る推移に留まりました。
韓国も原油純輸入国であることから原油価格の上昇
は経済にとってマイナスとなることなどから、相対的に
低調となりました。
同じく原油純輸入国であるインドは原油価格の上昇が
マイナスとなったほか、来年度予算案の発表を前に、
改革の進展に対する懐疑的な見方が広がったことな
どや予想を下回る企業決算の発表などを受けて下落
しました。
図表5:月間国別 対円為替変動率
現地通貨ベース
2016年2月末現在/前月末比
UAE
ペルー
アルゼンチン
コロンビア
カタール
エジプト
ブラジル
タイ
台湾
トルコ
インドネシア
ポーランド
パキスタン
スリランカ
ロシア
モロッコ
韓国
ヨルダン
メキシコ
新興国株式
南アフリカ
チリ
フィリピン
マレーシア
中国
ハンガリー
インド
チェコ
ギリシャ
2016年2月末現在/前月末比
12.7%
8.4%
8.3%
5.7%
5.5%
5.4%
4.6%
3.8%
3.8%
3.3%
3.0%
2.2%
2.0%
1.6%
1.6%
1.0%
0.6%
0.6%
0.4%
-0.0%
-0.5%
-0.5%
-0.7%
-1.1%
-2.6%
-4.0%
-6.7%
-10.3%
-10.5%
-20%
-10%
0%
10%
20%
インドネシア ルピア
チリ ペソ
ポーランド ズロチ
ハンガリー フォリント
台湾 ドル
フィリピン ペソ
ロシア ルーブル
中国 元
タイ バーツ
チェコ コルナ
南アフリカ ランド
モロッコ ディルハム
ヨルダン ディナール
香港 ドル
パキスタン ルピー
エジプト ポンド
UAE ディルハム
カタール リヤル
メキシコ ペソ
コロンビア ペソ
トルコ リラ
ブラジル レアル
インド ルピー
マレーシア リンギ
ペルー 新ソル
韓国 ウォン -18.3%
アルゼンチン ペソ
-20%
-15%
通貨安(円高)
-4.1%
-4.7%
-5.0%
-6.2%
-6.3%
-6.5%
-6.6%
-6.6%
-6.7%
-6.7%
-6.8%
-6.8%
-6.9%
-6.9%
-6.9%
-6.9%
-6.9%
-6.9%
-7.0%
-7.2%
-7.2%
-7.3%
-7.4%
-8.0%
-8.3%
-9.2%
-10%
-5%
0%
通貨高(円安)
※新興国株式:MSCI新興国株価指数、国別株価指数:MSCI新興国各国株価指数 ※トムソン・ロイター・データストリームの提供する為替レートを使用
出所:トムソン・ロイター・データストリームのデータを使用しピクテ投信投資顧問作成
ピクテ投信投資顧問株式会社
巻末の「当資料をご利用にあたっての注意事項等」を必ずお読みください。
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ご参考資料
Pictet Market Monthly
新興国株式市場
バリュエーション水準
月間の業種別市場
業種別では、原油・商品市況の持ち直しから素材やエネ
ルギーセクターの上昇率が大きくなりました。一方、生活
必需品や一般消費財・サービス、ヘルスケアなどは市場
平均を下回って下落しました。(図表6参照)
新興国株式のバリュエーション(投資価値評価)は、株価
収益率 (PER)では、依然として先進国を下回る水準に
あります(図①参照)。また、株価純資産倍率(PBR)でも、
先進国を下回る水準にあります(図②参照)。今後の株
価動向には注意が必要と考えますが、株価の調整は、
長期的な投資機会を提供するものと考えます。
図表6:月間業種別株価指数騰落率
図①:新興国、先進国株価収益率(PER)
現地通貨ベース
月次、期間:2009年2月末~2016年2月末
30倍
2016年2月末現在/前月末比
素材
7.1%
エネルギー
0.0%
新興国株式
15倍
13.4
12.6
10倍
-0.7%
電気通信サービス
-1.0%
一般消費財・サービス
-1.1%
資本財・サービス
5倍
09年2月
-1.2%
11年2月
13年2月
15年2月
図②:新興国、先進国株価純資産倍率(PBR)
-1.7%
月次、期間:2009年2月末~2016年2月末
ヘルスケア -3.6%
2.5倍
-3%
0%
3%
6%
9%
※新興国株式:MSCI新興国株価指数、業種別株価指数:MSCI新興国
各セクター別株価指数
出所:トムソン・ロイター・データストリームのデータを使用しピクテ投信投
資顧問作成
1.5倍
1.3
日次、期間:2006年2月末~2016年2月末
円
2006年2月末=100として指数化
新興国通貨(左軸)
新興国通貨(円換算、左軸)
ご参考:ドル・円為替レート(右軸)
2.0
1.9
1.7
2.0倍
1.0倍
ご参考:新興国通貨の推移
140
17.6
17.2
-0.0%
金融
新興国 160
通貨高
新興国株式
新興国株式(平均)
先進国株式
先進国株式(平均)
20倍
0.7%
公益
-6%
25倍
1.4%
情報技術
生活必需品
PER
PER
PER
PER
PBR
PBR
PBR
PBR
新興国株式
新興国株式(平均)
先進国株式
先進国株式(平均)
160
0.5倍
09年2月
140
図③:新興国、先進国配当利回り
11年2月
13年2月
15年2月
月次、期間:2009年2月末~2016年2月末
120
120
4.5%
配当利回り 新興国株式
配当利回り 新興国株式(平均)
配当利回り 先進国株式
配当利回り 先進国株式(平均)
4.0%
100
100
80
80
60
06年2月
60
3.5%
3.0
2.8
2.7
2.6
3.0%
2.5%
新興国
通貨安
09年2月
12年2月
15年2月
※新興国通貨:JPモルガン・エマージング・マーケット・カレンシー指数、
10通貨(ブラジルレアル、チリペソ、中国元、ハンガリーフォリント、インド
ルピー、メキシコペソ、ロシアルーブル、シンガポールドル、トルコリラ、南
アランド)を合成した対米ドル指数
出所:ブルームバーグのデータを使用しピクテ投信投資顧問作成
ピクテ投信投資顧問株式会社
2.0%
1.5%
09年2月
11年2月
13年2月
15年2月
※新興国株式:MSCI新興国株価指数、先進国株式:MSCI世界株価指数
図①~③出所:トムソン・ロイター・データストリームのデータを使用しピクテ
投信投資顧問作成
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ご参考資料
Pictet Market Monthly
新興国株式市場
図⑤:製造業景況感指数推移
新興国各国の経済状況
月次、期間:2006年2月~2016年2月
リーマン・ショック後の世界的な景気後退を経て、2009年
半ば以降は内需関連の成長が寄与し、高い成長率で回
復しました(図④参照)。景況感については、中国は景況
感の分かれ目である50近辺を推移しています(図⑤参
照)。
65
60
55
50
新興国の経済成長
49.5
49.0
45
(50が良い/悪いの分岐点)
先進国各国の経済成長見通しは低成長が予想されるも
のの、新興国平均では2016年に+4.5%の成長が見込ま
れています。中でも、中国とインドは内需拡大などが寄与
し6~7%台の高成長となる見通しです(図⑥参照) 。
40
中国
35
米国(参考)
30
06年2月
08年2月
10年2月
12年2月
14年2月
16年2月
※米国:米ISM製造業景況指数、中国:中国製造業購買担当者指数(集計
開始以降のデータを使用)
出所:ブルームバーグのデータを使用しピクテ投信投資顧問作成
図④:国別経済成長率推移
図⑥:国・地域別経済成長率見通し
四半期、前年同期比、期間:2005年10-12月期~2015年10-12月期
2016年予想
15%
10%
7.5
8%
6.3
10%
7.3%
6.8%
5%
0%
-5%
ピクテ投信投資顧問株式会社
4%
1.9%
0.5%
0.5%
2%
-4.1%
-4.5%
-2%
2.2
2.8
1.6
1.0
0%
-0.6 -1.0
-4%
-6%
-15%
05年12月 07年12月 09年12月 11年12月 13年12月 15年12月
※ブラジル、ロシアは2015年7-9月期まで
出所:ブルームバーグのデータを使用しピクテ投信投資顧問作成
4.5
新
興
国
イ
ン
ド
中
国
ロ
シ
ア
ブ
ラ
ジ
ル
先
進
国
米
国
ユ
ー
-10%
中国
インド
ブラジル
ロシア
米国(参考)
日本(参考)
6%
ロ
圏
日
本
出所:国際通貨基金(IMF)(2015年10月発表)のデータを使用しピクテ投
信投資顧問作成
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4
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ご参考資料
Pictet Market Monthly
新興国株式市場
図⑨:ブラジルの政策金利と物価上昇率の推移
インフレと政策金利
月次、期間:2006年2月末~2016年2月末
25%
新興国の物価動向は政策金利の動向を見る上で重要な
指標です。アジアの主要国を中心に金融緩和傾向となっ
ています。(図⑦~⑫参照)
Selic政策金利
消費者物価指数(前年同月比)
20%
15%
10%
5%
0%
06年2月
図⑦:新興国各国の政策金利
08年2月
10年2月
12年2月
14年2月
16年2月
図⑩:インドの政策金利と物価上昇率の推移
2016年2月末現在
月次、期間:2006年2月末~2016年2月末
18%
12%
2016年2月末
15%
2015年2月末からの変化幅
12%
9%
9%
6%
6%
3%
3%
0%
0%
-3%
-3%
-6%
ー
ブ ロ エ ト イ イ 南 中 ペ チ マ メ 台 タ ポ 韓 ハ チ
国 ン ェ
ラ シ ジ ル ン ン ア 国 ル リ レ キ 湾 イ
ラ
ジ ア プ コ ド ド フ
シ
ガ コ
シ コ
ン
ル
ト
リ
リ
ネ
ア
ド
カ
シ
ア
-6%
06年2月
レポ・レート
リバース・レポ
消費者物価指数(前年同月比、14年1月から)
卸売物価指数(前年同月比)
08年2月
10年2月
14年2月
16年2月
ー
ー
図⑪:中国の政策金利と物価上昇率の推移
ー
月次、期間:2006年2月末~2016年2月末
12%
貸出基準金利(1年)
預金基準金利(1年)
消費者物価指数(前年同月比)
8%
図⑧:国・地域別物価上昇率の推移
12年2月
前年同月比、月次、期間:2010年1月~2016年1月
4%
15%
ブラジル
中国
インド
日本
米国
ユーロ圏
0%
10%
-4%
06年2月
08年2月
10年2月
12年2月
14年2月
16年2月
図⑫:ロシアの政策金利と物価上昇率の推移
5%
月次、期間:2006年2月末~2016年2月末
23%
0%
18%
-5%
10年1月
リファイナンス・レート(06年10月から13年9月まで)
政策金利(2013年9月から)
消費者物価指数(前年同月比)
13%
12年1月
14年1月
16年1月
※物価上昇率:各国・地域消費者物価指数(前年同月比)、インドは参考
値として卸売物価指数(前年同月比)を掲載
図⑦⑧出所:トムソン・ロイター・データストリームのデータを使用しピクテ投
信投資顧問作成
ピクテ投信投資顧問株式会社
8%
3%
06年2月
08年2月
10年2月
12年2月
14年2月
16年2月
※図⑨~⑫の物価指数は2016年1月末まで
図⑨~⑫出所:ブルームバーグのデータを使用しピクテ投信投資顧問作成
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Pictet Market Monthly
新興国株式市場
図⑬:原油価格の推移
原油、商品市況
月次、期間:2006年2月末~2016年2月末
160
商品市況は、世界景気の不透明感や需給見通しの悪化
などを背景に低調に推移しています(図⑬、図⑮、図⑯
参照)。
金については新興国における実需に加え、安全資産とし
ての需要もあります(図⑭参照)。原油や商品価格の下
落はブラジルや南アフリカなどの資源を輸出する資源国
の経済にとってマイナス要因となる一方、その下落が消
費を中心にプラス要因となる国もあり、注目の指標のうち
の一つです。
ドル/バレル
140
120
100
80
60
40
20
0
06年2月
08年2月
10年2月
12年2月
14年2月
16年2月
図⑭:金価格の推移
月次、期間:2006年2月末~2016年2月末
2,000
ドル/トロイオンス
1,500
1,000
500
0
06年2月
08年2月
10年2月
12年2月
14年2月
16年2月
14年2月
16年2月
図⑮:商品指数の推移
月次、期間:2006年2月末~2016年2月末
500
400
300
200
100
06年2月
08年2月
10年2月
12年2月
図⑯:銅、ニッケル価格の推移
月次、期間:2006年2月末~2016年2月末
12,000
ドル/トン
ドル/トン
9,000
45,000
6,000
30,000
15,000
3,000
原油価格:WTI先物(直近)価格、金価格:金現物価格(ロンドン市場)、商
品指数:CRB指数、銅、ニッケル価格:LME銅、ニッケル価格指数
出所:トムソン・ロイター・データストリームのデータを使用しピクテ投信投資
顧問作成
ピクテ投信投資顧問株式会社
60,000
銅価格(左軸)
ニッケル価格(右軸)
0
0
06年2月 08年2月 10年2月 12年2月 14年2月 16年2月
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Pictet Market Monthly
新興国株式市場
リスク
新興国経済のリスクの高さを示す指標のひとつであるド
ル建て新興国債券と米国債との利回り格差は、世界的な
信用不安が高まった2008年に急拡大しましたが、その後、
世界経済の回復期待などを背景にリスク回避の動きが
弱まる中で縮小してきました(図⑰参照)。その後、ユー
ロ圏諸国の債務問題で一時拡大しました。
直近では、中国の景気減速懸念などがリスクの拡大要
因となっています。
図⑰:ドル建て新興国債券と米国債の利回り格差
月次、期間:2006年2月末~2016年2月末
9%
リスク
高
8%
7%
6%
5%
4.5
4%
3.3
3%
平均
2%
1%
0%
06年2月
リスク
低
08年2月
10年2月
12年2月
14年2月
16年2月
※新興国債券と米国債の利回り格差は、JPモルガンEMBIグローバル・
ディバーシファイド指数のソブリン・スプレッドを使用
出所:トムソン・ロイター・データストリームのデータを使用しピクテ投信投資
顧問作成
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Pictet Market Monthly
新興国株式市場
新興国株式投資
図⑲:高配当日本株式と日本株式のパフォーマンス
~ 新興国高配当株式に注目
月次、期間:1970年1月末~1980年1月末
新興国株式投資において特に注目したいのは、配当利
回りの高い銘柄(新興国高配当株式)です(図⑱参照)。
700
1970年1月末=100として指数化
かつて新興国であった日本では、1970年から1980年にか
けて大卒初任給は約2.9倍に、1人あたりGDP(国内総生
産)は約2.9倍、消費者物価指数は約2.3倍に拡大しまし
た(図⑳参照) 。
600
この間、日本株式市場では経済成長を反映し、株価は日
本株式平均で3.2倍に上昇、なかでも高配当の日本株式
は6.5倍に上昇し、配当利回りの高い銘柄がより高い収
益を得ることができました(図⑲参照)。
400
6.5倍
高配当日本株式
500
3.2倍
300
日本株式
200
100
0
70年1月
図⑱:新興国高配当株式と新興国株式のパフォーマンス
円換算、月次、期間:1998年2月末~2016年2月末
700
75年1月
80年1月
※高配当日本株式:TOPIX構成銘柄を基に野村證券が算出した指数、日
本株式:TOPIX
出所:野村證券金融工学研究センターのデータを使用しピクテ投信投資顧
問作成
1998年2月末=100として指数化
600
新興国高配当株式
図⑳:1970年、1980年の日本の各種データ比較
新興国株式
1970年
500
大卒初任給額
400
39,900 円
114,500 円
約2.9倍
300
1人あたりGDP
200
70万円
200万円
約2.9倍
100
0
98年2月
1980年
消費者物価指数
04年2月
10年2月
31.8
73.9
16年2月
約2.3倍
※新興国高配当株式:MSCI新興国高配当株価指数、新興国株式:MSCI
新興国株価指数、株価はすべて配当込
出所:トムソン・ロイター・データストリームのデータを使用しピクテ投信投資
顧問作成
※2005年基準。各1月の月次データ
出所:総務省統計局のデータを使用しピクテ投信投資顧問作成
上記のデータは過去の実績であり、将来の運用成果等を示唆あるい
は保証するものではありません。
ピクテ投信投資顧問株式会社
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10
ご参考資料
Pictet Market Monthly
新興国株式市場
図表7:ブラジル
図表9:インド
株式指数(現地通貨ベース)と対円為替レート
株式指数(現地通貨ベース)と対円為替レート
140
160
2013年2月末=100として指数化
2013年2月末=100として指数化
120
140
100
120
80
100
60
40
13年2月
55
80
MSCI株価指数 ブラジル
MSCI株価指数 新興国株式
14年2月
15年2月
60
13年2月
16年2月
MSCI株価指数 インド
MSCI株価指数 新興国株式
14年2月
15年2月
16年2月
2.2
円/レアル
円/ルピー
レアル高
50
ルピー高
2.0
45
1.8
40
1.6
35
ブラジル レアル
1.4
30
インド ルピー
レアル安
25
13年2月
14年2月
15年2月
1.2
13年2月
16年2月
14年2月
ルピー安
15年2月
図表8:ロシア
図表10:中国
株式指数(現地通貨ベース)と対円為替レート
株式指数(現地通貨ベース)と対円為替レート
140
140
2013年2月末=100として指数化
120
16年2月
2013年2月末=100として指数化
120
100
100
80
60
40
13年2月
3.5
80
MSCI株価指数 ロシア
MSCI株価指数 新興国株式
14年2月
15年2月
60
13年2月
16年2月
22
円/ルーブル
ルーブル高
3.0
MSCI株価指数 中国
MSCI株価指数 新興国株式
14年2月
15年2月
16年2月
円/元
元高
20
18
2.5
16
2.0
1.5
1.0
13年2月
14
ロシア ルーブル
14年2月
ルーブル安
15年2月
16年2月
12
10
13年2月
元安
中国 元
14年2月
15年2月
16年2月
※期間:2013年2月末~2016年2月末
※トムソン・ロイター・データストリームが提供する為替レートを使用
出所:トムソン・ロイター・データストリームのデータを使用しピクテ投信投資顧問作成
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ご参考資料
Pictet Market Monthly
新興国株式市場
図表11:韓国
図表13:南アフリカ
株式指数(現地通貨ベース)と対円為替レート
株式指数(現地通貨ベース)と対円為替レート
140
160
2013年2月末=100として指数化
120
140
100
120
80
100
60
80
MSCI株価指数 韓国
MSCI株価指数 新興国株式
40
13年2月
0.13
14年2月
2013年2月末=100として指数化
15年2月
16年2月
円/ウォン
ウォン高
MSCI株価指数 南アフリカ
60
13年2月
12
MSCI株価指数 新興国株式
14年2月
15年2月
16年2月
円/ランド
ランド高
11
0.11
10
9
0.09
8
0.07
韓国 ウォン
0.05
13年2月
14年2月
ウォン安
15年2月
16年2月
7
南アフリカ ランド
6
13年2月
14年2月
ランド安
15年2月
図表12:台湾
図表14:トルコ
株式指数(現地通貨ベース)と対円為替レート
株式指数(現地通貨ベース)と対円為替レート
160
140
2013年2月末=100として指数化
140
120
120
100
100
80
80
60
13年2月
4.5
14年2月
15年2月
16年2月
台湾ドル高
円/台湾ドル
2013年2月末=100として指数化
60
MSCI株価指数 台湾
MSCI株価指数 新興国株式
4.0
16年2月
MSCI株価指数 トルコ
40
13年2月
MSCI株価指数 新興国株式
14年2月
15年2月
16年2月
70
リラ高
円/リラ
60
3.5
50
3.0
2.5
2.0
13年2月
40
台湾 ドル
14年2月
トルコ リラ
台湾ドル安
15年2月
16年2月
30
13年2月
14年2月
リラ安
15年2月
16年2月
※期間:2013年2月末~2016年2月末 ※トムソン・ロイター・データストリームが提供する為替レートを使用
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