1次関数・面積を2等分する直線の式

■ホームページ■へ戻る
質問日
平成27年1月28日(水)
HPへ
■ 質問一覧表
■へ戻る
受験生
質問へのお答え
数専ゼミ 数学教育研究所・通信教育指導部
Ô
Ô
質問の内容
y=3χ
y
右の図で,Oは原点,Aは関数 y=3χ のグラフ上の点,B,C
はχ軸上の点であり,四角形ABCDは正方形である。点Bのχ座標
A
が2であるとき,次の問いに答えなさい。ただし,点Cのχ座標は正
D
とする。
(1) 点Dの座標を求めなさい。
O
χ
(2) 傾きが2で,台形AOCDの面積を2等分する直線の式を求めな
B
C
さい。
質問へのお答え
印刷
印刷
ご質問ありがとうございます。以下のように解いてみました。
☆
[答
☆
☆
案]
(1) 点Dの座標を求める
1 点Aの座標を求める
点Aのχ座標は,点Bのχ座標と同じで2,
また,点Aはy=3χ上の点だから,y=3×(2)=6 より,A(2,6)
2 点Dの座標を求める
点Dのy座標は,点Aのy座標と同じ。
また,点Dのχ座標は「点Aのχ座標+点Aのy座標」(四角形ABCDは正方形で
AB=ADだから)だから,2+6=8
より,D(8,6)
答
(2) 台形AOCDの面積を2等分する直線の式
y=3χ
y
全体の流れ
D(8,6)
台形AOCDの面積を2等分する直線とχ軸との交点の
y=2χ-2t
座標を(t,0)とし,右図のように
台形AOCDの面積÷2= 台形AOEFの面積
という方程式をたて,tの値を求め,直線の式を求めます。
6
A
2
3+t
1+t
F
D (6,8)
6
O
E
tB
t
χ
C
具体的には,次のようにします。
台形AOCDの面積を2等分する直線をy=2χ+b…①とし,
この直線がχ軸と交わる座標をE(t,0)とします。
1 y=2χ+bのbをtで表す
直線①はE(t,0)を通るから,
0=2t+bより,b=-2t
よって,①の式は,y=2χ-2t…②
2 直線②が直線ADと交わる点Fの座標をtで表す
点Fのy座標は6だから,これを②に代入して,χ座標をtで表すと
6=2χ+2tより,χ=3+tだから,F(3+t,6)。
3 「台形AOCDの面積の2等分」を求める等式をつくる
台形AOCDの面積÷2={(6+8)×6÷2}÷2=21
AF=3+t-2=1+t
台形AOCDの面積÷2=台形AOEFの面積
21=(1+t+t)×6÷2
これを解いて,t=3
…③
4 台形AOCDの面積を2等分する直線の式を求める
③を②に代入して,y=2χ-2×(3)
y=2χ-6
答
y=2χ-6
*面積を2等分する直線の式を求める問題は,ほとんどがこのような手順で解きます。
To Top Page