「自閉症・情緒障がい特別支援学級の授業づくり~特性の理解とニーズの

専門研修講座 特別支援教育実践力アップⅦ
「自閉症・情緒障がい特別支援学級の授業づくり~特性の理解とニーズの把握~」
日時
目的
平成27年8月6日(木)
受講者
30名
自閉症・情緒障がい特別支援学級に在籍する児童生徒の理解や対応について、講義や実践発表を通した
研修を行い、実践力の向上を図る。
講 義 1 「児童生徒の特性の理解と自立活動の指導」
養護教育センター 指導主事 富村 和哉
実践発表 「自閉症・情緒障がい特別支援学級における自立活動の指導」
伊達市立柱沢小学校 教諭 加藤 綾子 氏
講 義 2 「自閉症・情緒障がいのある児童生徒の理解と支援」
明治学院大学心理学部教育発達学科教授 緒方 明子 氏
<講義1>
<実践発表2>
「児童生徒の特性の理解と自立活動の指導」
「自閉症・情緒障がい特別支援学級における自立活動」
○自閉症・情緒障がいのそれぞれ
これまでの学級における自立活動
の具体的な特性とその対応の仕方
の実践の内容を具体的に発表して
○自閉症・情緒障がい学級の教育
いただいた。
課程と自立活動の位置づけ
○子どもはどうしたかったかを考えること
○障がいとは何か(ICFの考え方)
○見守り、子どもに任せる時も大切
○指導計画の作成と具体的事例
○働く、卒業後を意識させる指導の内容の紹介
○特別支援学校学習指導要領「自立活動」を使っての
○「今が充実」しているから、将来の見通しをもてることと、
演習
そのための指導内容や指導計画の大切さ
○自閉症スペクトラムに対応した教育の情報提供
<講義2>
「自閉症・情緒障がいのある児童生徒の理解と支援」
緒方先生の多くの実践に基づく具体的な児童生徒の理解及び支援について
話をしていただきました。また、公開講座にもなっており 29 名の参加がありました。
○発達障害者支援法、障害者の権利条約、合理的な配慮について
○子ども状態の把握とは・・・客観的、背景、本人のニーズ、活用できる力
○幼児期の自閉症スペクトラムの子どもを育てる保護者の状態を考える疑似体験
○「望ましい態度、行動を意識化」するには、当たり前のことを褒めることの大切さ
○個別の指導計画は支援に役立つ道具であり、「今」取り組んでいることを意識化させ、実践できること
○子どもの特性を理解し、否定せず、一緒に笑える瞬間を共有すること
受講者の感想
○改めて自閉症について確認することができた。また、自立活動についても今までよく分からなかったが、何から取り
組めばいいのか分かった。(小学校教諭)
○授業を行う上での内容理解と事例を知った上で、さらに目線を遠くに持っていき、子どもの将来を見据えた指導の
必要性を強く感じる内容で、大変勉強になった。(中学校教諭)
○自閉症の生徒への支援の方法は、一人一人違うということが分かった。行動の変化が分かるような記録を取ることが
大事だと分かった。(高等学校教諭)
○身体面の特徴(足を動かし続ける子ども等)と対応策が参考になりました。(保育所・幼稚園教諭)
○保護者の立場に立った支援を十分に考えなければならないと思いました。(特別支援学校教諭)