こちら - 広島県立廿日市西高等学校

平成 27 年度 広島県立廿日市西高等学校 第 33 回入学式
式
辞
陽射しがすっかり暖かくなり,新しい春の訪れを感じる今日の佳き日,衆議院議員平口洋様代理,
平口さとみ様,広島県議会議員 山下智之様,廿日市市市議会副議長 徳原光治様をはじめ,多
くの御来賓並びに保護者の皆様方の御臨席を賜り,ここに広島県立廿日市西高等学校 平成二十七
年度 第三十三回入学式を挙行できますことは,私たち教職員一同にとりまして大きな喜びであります。
高壇からではございますが,厚く御礼申し上げます。
ただ今,呼名しました 240 名の新入生の皆さん,御入学おめでとうございます。皆さんは晴れて広島
県立廿日市西高等学校の生徒の一員になりました。真新しい制服に身を包み,高校生としての自覚も
生まれ,これから始まる新しい生活への夢と希望に溢れていることでしょう。皆さん一人一人の顔を見てい
ると,チャレンジの意欲に燃えている様子が伝わってきて,大変心強くまた嬉しく感じているところです。
また,保護者の皆様,本日は誠におめでとうございます。威風堂々の演奏に導かれ,胸を張って入場し
てきた我が子の凛とした姿に,熱い思いが込み上げているものと御推察申し上げます。本校教職員を代
表して心からお祝いとお慶びを申し上げます。
本校は開校以来,三十三年目を迎えました。開校時,校訓として「汗と夢」が制定されました。「汗」
とは「努力」であり,「人としての在り方」を表し,「夢」とは「希望」であり,「生きがい」を表しています。この
3月で 11,149 名の卒業生が「汗」を流し,自己の「夢」の実現を目指して,この学び舎から巣立ってい
きました。新入生の皆さんは,この多くの先輩たちの歴史を継承することとなりました。
そこで,新入生の皆さんには,校訓が求めているように「夢」すなわち自分が追い求めたいと思えるもの
を探して欲しいと心から願っています。それは「自分は将来こんな人になりたい」あるいは「このような生き方
をしたい」といった「自分の目指す生き方」を定めることです。周囲がどのように揺れ動こうが微動だにしない
自分だけの目標です。それはまるで,周回する満天の夜空の星の中で,唯一不動の北極星つまりポーラ
スターのようなものです。では,この自分だけのポーラスターをどのようにして探し求めればよいのでしょうか。
方法は二つの「出会い」を求めることです。一つ目の「出会い」とは,多くの人と交流することです。友人と,
語り合い,ぶつかりあい,切磋琢磨し,また多くの先生方から物の見方,考え方を学ぶことにより,心
豊かに成長することです。もう一つの「出会い」とは本と出会うことです。本を読むということは,異なる時代
に生きた人,異なる空間に生きている人と対話することなのです。なんと素敵なことではないでしょうか。そ
のことで「自分が世の中の中心である」という,これまで囚われていた幼い考え方から,自分を解き放ってく
れます。
自分にとってのポーラスターを探すためのこれら二つの方法に共通することは,いずれも「自分は他者に
よって支えられている」ということに気が付くことです。「自分」とはかけがえのない一つの存在であり,他者と
置き換えることはできませんが,一人で支えているものではありません。他者によって支えられているのです。
他者の存在なしに,自分はありません。他者もまた大切な自分を抱えながら,あなたに支えられながら生
きているのです。
出会いはそのことをあなたに教えてくれます。そこから初めて本当の個性が生まれるのです。そこから揺る
がないあなたの生き方が,すなわち「夢」が生まれるのです。もちろん,「夢」は棚からぼた餅のように与えて
くれるものではなく,自ら出会いを求めるという「汗」を流すことなしには得られません。また,必ずしもドラマ
の筋書きのようにうまくいかないかもしれませんが,流した「汗」は結果の良し悪しにかかわらず,自分を成
長させてくれます。どうぞ「果敢にチャレンジ」してください。それが皆さんに新しい地平を開き,皆さんを人生
の新しいステージに導いてくれます。
偉大なエンジニアであり経営者であった本田宗一郎氏は「チャレンジして失敗を恐れるよりも,何もしな
いことを恐れる。」と述べています。また,なでしこジャパンの佐々木則夫監督は「成功の反対は失敗では
なく,やらないことだ」と述べています。チャレンジするには勇気が必要です。チャレンジのための最初の第一
歩は,踏み出すには非常に重いものでしょう。しかし,一歩踏み出せば,二歩目は案外簡単に動き出し
ます。
「汗」を流して「夢」を形にしていく営みに取り組んでください。そして,ここにいる 240 名の新入生全員が
3年後には,それぞれ胸に野望を抱いて,この学び舎から巣立っていくことを心から期待しています。
最後になりましたが,保護者の皆様には,今,万感の思い胸に迫るものがお有りと拝察いたします。
今日のこの皆様の感激が,三年後にはさらに大きく深い感激になるよう,我々教職員一同,職務に最
善を尽くして参る所存でございます。保護者の皆様におかれましては,本校の教育方針を御理解いただ
き,御支援・御協力を賜りますよう,お願い申し上げます。
終わりに当たり,本日御多用の中,御臨席賜りました御来賓の皆様方,保護者の皆様方に重ねて
お礼申し上げ,新入生の限りない飛躍と成長を心より祈念致しまして,入学式の式辞と致します。
平成 27 年4月5日
広島県立廿日市西高等学校
校
長
三 宅
啓 介