おなかにいるときからはじめられる ベビーケアについて

さわやかな春風が吹き、桜の便りが次々に聞かれるようになりました。
4 月といえば「出会い」の季節。赤ちゃんとのステキな「出会い」のために、
中国中央病院
産婦人科病棟
2015.4 月号
VOL.204
について一緒に考えてみませんか?
おなかの中で赤ちゃんは、背中を丸
くし、両腕はひじを曲げて肩より少
し内側に入れて、あぐらをかいて、
全体的に丸い姿勢をしています。
赤ちゃんの生活は、妊娠の瞬間からスタート
します。子宮は赤ちゃんの大切な「お部屋」
。
子宮の中でのびのび育っていくには暮らしや
すいお部屋づくりが欠かせません。
子宮は、骨盤の前後左右を結ぶ
靭帯によって骨盤の中にハン
モックのようにつるされてい
ます。子宮が安定して支えられ
ていると中の赤ちゃんは自由
に動いて生活できます。
本来赤ちゃんは左右対称で、バランス
のとれたしなやかな体で生まれるもの
です。そんな赤ちゃんは体に余分な緊
張がないので、抱っこもむりなくでき
ます。
骨盤に負担がかかる座り方を正し、体のバランスを整えましょう。
左右の坐骨に均等に体重をかけて、骨盤を立てて座ること。
坐骨の下の空間をクッションなどで埋めて、お尻を立てるといいでしょう。
よい座り方
立てひざ座り
悪い座り方
横座り
あぐら
あぐら
ぺったん座り
妊娠中でもできる骨盤体操です。
◆体側のばし:腹筋・背筋などの伸縮力が改善され、子宮の位置も変化します。
①座る、立つ、仰向けのなかから楽な姿勢を選びましょう。
※むりして動かさな
②のばす側の腕をあげる方法、腕組みをする方法、腕を下げ
の
いこと、自然な呼吸
ち
たまま肩を動かす方法のうち、楽なものを選びましょう。
び
ぢ
を繰り返し、息を止
る
む ③どちらの体側がのばしやすいか確認。
めずに動くこと、脱
④動かしやすい方をじわっとゆっくりのばし、一番気持ちよ
力後の余韻を味わう
いところで 2 呼吸程度、数秒キープ。
ことを忘れずにおこ
⑤息を吐きながらふわっと脱力。2 呼吸程度、数秒休む。
ないましょう。
⑥動きやすい方を 3 回、動きにくい方を 1 回、差がないとき
は交互に 2 回ずつおこなう。
狛犬の
◆しっぽ探しの体操:こわばった骨盤周囲の靭帯筋肉がほぐれます。
ポーズ
①正座、肘膝位、四つんばい、狛犬のポーズやあぐらから
あぐら
正座
楽な姿勢を選びましょう。
②肩ごしにしっぽ(おしり)をのぞくように体をひねる。
③ ③~⑥と同様におこなう。
四つんばい
肘膝位
首がすわるまでの抱っこは、胎児のころのよう
に背中をゆるやかに丸め、手が前に、ひざをお
しりよりも上にあげたあぐらの姿勢が基本で
す。背骨がねじれないよう、おでこ、あご、お
へそが一直線になるように抱いてください。
おっぱいを飲んでよく眠り機嫌よく過ごしま
す。規則的な生活リズムができるため、お母さ
んも「育てやすい」と感じることでしょう。
4 月 前期 1 日 後期 8 日 22 日
5 月 前期 20 日 後期 13 日 27 日
※5 月は祝日の関係で変更しています
場所:講堂AB
時間:13:30~
産婦人科外来に予約ノートを用意しています
参考文献「おなかにいるときからはじめるべびぃケア 妊娠・出産・育児を気持ちよく」吉田敦子+杉上貴子
編集担当
久保田