脳卒中片麻韓患者の姿勢による健側肢感覚への影響 - So-net

-学術研究-
脳卒中片麻韓患者の姿勢による健側肢感覚への影響
リハビリテーション童竜学療法士
武EB 知歯、太EB 哲也、松EB 尚美
山EB 聡、池田 孝巨、立川 誠三
羽立 寛、佐藤 浩二(OT)
二点識別覚の測定方法は被検者に対し事前に2
【はじめに】
脳卒中片麻淳患者(以下、片麻韓者)の鍵側殺
点刺激と1点刺激の逢いを確認した後、長軸方向
能は藤常者と比べ低下しているとされ、藤棚上下
に2点刺激、 1点刺激をまじえながら行った。触っ
肢を本来の意味での昏倒として上手に利用できな
た感じを「二つ」 「一つ」 「分からない」のどれか
い事が多いo我々は片麻淳者の虐側における感覚
で答えてもらった。 「分からない」を境界領域とし
の低下を確認し、感覚を含む健側桟能の評価の重
その前後で5試行中4回以上正答を実測値とした
要性を第32回日本社会保険医学会にて報告したo
(図1 )。位置覚の測定方法は事前に丙関節につい
今回は健側の感覚が姿勢によりどのように影響を
て殆定角度を確認した後、破損者が実際に再宅し
受ゆるか麻淳側別に換討したo
た角度と指定角度との誤差を求めたo測定は3回
行い、その平均値を実測値としたく図2 )o
なお統計処理はt
【対 象】 (義1)
検定を用いた。
対象は当院に平成6年5月から11月までの間に
入院し、理学療法を施行した片麻薄着の内、 CT
【結 果】
上脳損傷が-側半球に限定されており、指示理解
1.ニ点識別覚に関して、鐘常群との比較では左
が良好で立位保持が安定している者36名としたo
麻浮草、右麻韓群共に有意差は盗めなかった。
麻淳側別では左片麻淳者(以下左麻淳群) 22名、
姿勢閥の比較で娃左麻拝辞は母指球で臥位と立
右片麻薄着(以下右麻葬祭) 14名であるoまた健
位において有意差を認めた。足背で臥位と盤位
常者(以下虐常群) 10名を対照群としたo各群の
及び臥位と立位において有意差を認めたC右麻
内訳は蓑1に示す通りであり、項目において両麻
淳群は母指球足背で臥位と立位において有意差
淳群間に続計上有意差は認めなかった。なお対象
を認めたo鍵常群は母指球、足背共に有意差は
認めなかった(図3)0
者は全て右利きであり、片麻薄着においては高次
2.位置覚に関して、鍵常群との比較では左麻拝
脳械能障事や変形性膝関節症などの整形疾患を有
辞は肘関節で金歯と立位において有意蓋を認め
する者は含まれていないo
たD右麻淳群では有意墓は認めなかったo姿勢
間の比較で紘左蘇芳群、右蘇芳群共に肘閑帝で
【方 法】 (表2)
感覚テストは二点識別覚、位置覚とし、開眼で
臥位と坐位及び臥位と立位において有意差を認
測定した。測定帝位は轟側上肢、下駄からそれぞ
めた。膝関節では左麻淳群、右藤津辞典に有意
れ一部位ずつとし、ニ点識別覚では母指球及び足
差は認めなかった。また轟常群においても肘開
背の第一・第二申足骨聞、位置覚では肘関節及び
帝、膝関節共に有意墓は認めなかった(図4 )8
膝関節とした。
【考兼及びまとめ】
また測定挙勢は臥位・坐位・立位とし、臥位は
ベット上にて背臥位、坐位は足底を床接地した端
偉常群との比較に削、て石森岸群は感覚に墓を
坐臥立位は直立良とした。測定は臥泣・坐位・
認めなかったoしかし、左蘇芳掛こおける肘的単
立位の順としたo
の位置覚で低下を認めた.こa)ことは前回我々の
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