場面 児童生徒の姿 予想される背景 278 学習 板書を写すことができない NG対応 考えられる支援方法 ▲思いついたまま板書を構成していく。 →どこが大切なのか分からなく、ノートに写すことができなくなってしまう。 ▲書いたことを消していく。 →書こうと思ったのに消えてしまい、ノートに写すことができなくなってしまう。 →どのような授業の流れだったのか確認できなくなってしまう。 ▲文字が汚い。 →視覚処理において困難さを示す生徒の場合は、何を書いているのか読み取るだけで精いっぱいにな り、内容の理解やノートに写すことまでたどりつかなくなってしまう。 ・教科の特性に応じながらも、「課題→生徒の考え→課題解決のための思考→まとめ→練習問題」のよう に、一単位時間の授業の流れを板書に構成する。その板書構成をどの時間でも統一する。 どこに何を書いて ・大切なところは、枠で囲んだり、黄色チョークで書いたりして目立たせる。 279 学習 板書を写すことができない いるのかわからな ・板書のほかに、一単位時間をまとめた補助プリントやワークシートを作成しておく。書く速さや内容に応 じて、書く場所を空欄にしておくことも考えられる。 い 280 学習 板書を写すことができない 書くのが遅い ・ノートに必ず写すところ(例 課題、思考の流れ、まとめ)について確認する。 ・大切なところは、枠で囲んだり、黄色チョークで書いたりして目立たせる。 ・一単位時間の授業の流れを板書として構成する。 ・ノートに書き写す時間を設定したり、「ここは書くのです。」と書く場所を明確にしたりする。 ・板書のほかに、一単位時間をまとめた補助プリントやワークシートを作成しておく。書く速さや内容に応 じて、書く場所を空欄にしておくことも考えられる。 ・書き写すことだけで精いっぱいになり、学習内容について考えることができない場合は、書き写すことに 取り組む必要があるのかについて検討する。 ・はじめは、教師が作成した学習プリントや板書プリントを貼ることから始める。そして、大切なところに赤 ペンでアンダーラインを引くなど、学習内容を理解するための活動に取り組むことを重点とする。 ・次に、教師が作成した学習プリントや板書プリントの一部を貼り、大切なところを板書から書き写すことと する。徐々に、学習プリントや板書プリントの量を少なくしていき、自力でノートに写すことができるように する。 ・ノートの使い方としては、一単位時間に書くことをノート見開きで使うようにしたり、行やマスに関係なく黒 281 学習 板書を写すことができない ノートの使い方が 板を写したりするのみとする。あるいは、ノートに書き写すところに目印をつけて書かせるということも考え 分からない られる。 ・板書に書かれている白文字は鉛筆で書き、黄色文字は赤ペンで書くことを決める。囲む際には、定規等 操作しやすいものを使うことができるようにする。 ・書き写すことだけで精いっぱいになり、学習内容について考えることができない場合は、書き写すことに 取り組む必要があるのかについて検討する。 場面 児童生徒の姿 予想される背景 考えられる支援方法 ・学習内容を理解せずに、ノート指導のみを受けていると、書くことだけで精いっぱいになりがちになって しまう。まずは、学習内容の理解を最優先する。生徒一人一人の評価規準にそった学習プリントをポケッ トファイルに綴じ込んでいくという方法もある。 282 学習 板書を写すことができない 学習内容を理解し ・学習内容のつまずきについては、単元に入る前のレディネステストや昨年度の学習の様子から把握し、 ていない 生徒に応じた評価規準を明確にして指導する。
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