いじめを未然に防ぐための人間関係づくり

人権同和教育情報
いじめを未然に防ぐための人間関係づくり
~M o mとWTGで STEP 1234~
人権同和教育課
本音で語り合える人間関係づくり
いじめを未然に防止するためには,子供たちが
いじめを許さない行動や態度をとることが重要な
ポイントになります。このような子供同士による
自浄作用を高めるために,本音で語り合える人間
関係が基盤となることが大切です。ここではMo
mを出発点とした人間関係づくりについて考えた
いと思います。
STEP2
STEP2 人間関係づくりのための子供のMom
人間関係づくりのための子供のMom
子供が自分と友だちを同じように大切にできることが大切
学級の課題を見つめる。(気付き)
・みんな同じように楽しく過ごしているかな?
・一人で悩んでいる人はいないかな?
困っている人に思いをめぐらす。
(考え)
・グループができてまとまり感がないようだ。
・本音を言いにくい雰囲気があるようだ。
STEP1大切にしたい教師の基本姿勢Mom
STEP1大切にしたい教師の基本姿勢Mom
例1 よくある授業中の発言
先生:「今日の学習を振り返って分かっ
た人?では,次の問題にいきます。」
Momの視点で考えると
・ 本当に子供たちは分かっているのかな。
・ 「分からない」ことを「分からない」と
言えずにいるのかな。
→ 子供の「分からない」という思いを
大切にして授業を進めていきたいですね。
教職員がMomの考え方で子供に関わることが大切
見つめる
・本当にみんな分かっているのかな。
・あの子が最近発表しなくなったな。
思いをめぐらす
・どこで,何につまずいているのかな。
・学級や家庭で何かあったのかな。
向き合う
・つまづきに対応した授業をしよう。
・○○さんの悩みを一緒に考えていこう。
例2 授業中の発言
先生:「みなさん,これまでのところで分かりに
くかったところはありませんか?隣の人と
確かめ合ってみましょう。
」
Momの視点で考えると
・ 分からないことを言える
工夫をしたいな。
→ 分からないことを分か
らないと言える仲間づく
りが信頼関係の基盤につ
ながります。
共感的・支持的な人間関係を育むための学級経営ポイント
○
○
○
○
困っている子どもを中心に据える
子どもの思いをつなぐ
自他の大切さをつなぐ
全教育活動を通してつなぐ
H27仲間づくりP4参照
学級の課題に向き合う。(行動する)
・次の行事を通してみんなのまとまりをつくろう。
・自分が気付いたことを言ってみよ
う。
STEP3
STEP3 WTGで人間関係をチェック
WTGで人間関係をチェック
教職員も子供も本音が語れる関係が育ったか確認することが大切
チェック1
W 分からないときに分からないと言えるか
チェック2
T つらいときにつらいと言えるか
チェック3
G 頑張ったことを頑張ったと言えるか
H25仲間づくりP12参照
STEP4
STEP4 大きなつながりで自浄作用の強化
大きなつながりで自浄作用の強化
〈実践例1〉異年齢交流
新 入生 を 迎え る会 の
開催,給食の準備や片
付け の手伝い,縦割り
班での清掃活 動・児童
会活動・運動会等での
取組を通して,互 いに
認め合い,助け合う
関係が築けた。
〈実践例2〉生徒会活動
生徒会が中心とな
り ,「 い じ め S T O
P!」を 宣言する。相
談箱の設置, 標語の募
集,ポスターづ くり等
の取組を進め,生 徒会
から全校生徒へ運動 を
広げた。
必見!いじめ防止サミット
必見!いじめ防止サミット
平成28年12月27日(火)に県民交流センターで
開催されます。各校の「子どもの 子どもによる 子
どものための実践活動」の発
表があります。県内各地の小
・中・高・大学生,先生や保
護者が一堂に会し,一人一人
がいじめについて考えたキラ
リ輝く取組が紹介されます。
〈まとめ〉 このように,子供たちが主体的に考え,
行動することがいじめを防ぐためには極めて重
要となります。子供たちの自浄作用を更に高
めていくよう,取り組んでいきましょう。