感染症ニュース No.125 2015/09/11 <流行中の感染症> 手足口病 全国的に大流行中。富山県内でも大流行している。今、流行中の手足口病の特徴 は、まず発熱で発症し、翌日から、手のひら、足の裏、口の中だけでなく、口の 回りや、肘・膝・体幹・臀部にも発疹ができる。発熱や口内炎のために飲食でき ず、脱水症になりやすいので要注意。また、時に、髄膜炎や脳症を併発すること もある。唾液や便から感染する。 ヘルパンギーナ 手足口病と同じグループのウイルスによる感染症で、全国および富山県内でも流 行中。口の中や口のまわりの発疹が主な症状で、発熱を伴う事もある。口内炎の ため、飲食できないと、脱水症になりやすいので要注意。 感染性胃腸炎 これからの季節は、ノロウイルスによる胃腸炎が流行する。今年初めから確認さ れているノロウイルスは、ここ5∼6年に流行していたウイルスの遺伝子型とか なり変異しているため、ほとんどの人が抗体を持っておらず、大流行になる可能 性あり。 溶連菌感染症 今年は全国的に感染者数が多く、流行している。過去に感染した既往のある人は、 特になりやすいので要注意。 マイコプラズマ感染症 富山県内で大流行中。2週間以上、咳が続く。潜伏期間が2∼3週間と長いため、 長期間にわたって流行が持続する。園内・学校内・職場内・家庭内感染が多い。 流行性耳下腺炎(おたふくかぜ) 潜伏期間は2∼3週間。1回のワクチン接種では抗体が長続きせず、感染すると 発症してしまう事あり。保育所などで、だらだらと流行が続いている。髄膜炎や 中耳炎による難聴など、合併症が多い。
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