第 222 号(平成 27年1月 16 日号) 福岡市立こども病院 栄養管理室 発行 日本料理において、出汁(だし)は最も基本的で重要な材料のひとつです。 主に昆布・かつお節・・煮干し(いりこ)等を煮て作るほか、干し椎茸等の乾物を水に浸して徐々に成分を抽出 する方法が用いられます 天然の素材からとった本物のだしは、手間ひまかかりますが、やはりできあがりのお料理に、ひと味もふた味も差 がでます。 今は手軽なだし調味料で済ませることが多いと思いますが、たまにはだしの取り方からこだわった本格派のお料 理にチャレンジしてみるのも楽しいかもしれません。 基本的なだしの取り方を紹介していますので、是非活用してみてください。 材料 昆布だし(だし昆布) かつお 1 番だし (かつお節) 分量 取り方 水量の約2% 水 1Lに対し だし昆布約 20g 水に昆布を 30 分以上浸漬 清汁 し,火にかけ沸騰直前に 離乳食等 昆布を取り出す。 水量の約 2% 水 1Lに対し かつお節約 20g 水を沸騰させ,かつおぶ しをいれ弱火 30 秒消火 後,2分おき,上澄みを こしとる。 一番だしをとった後のか つお節に一番だしの半量 の水を加え,加熱2分後 こしとる。 かつお 2 番だし (一番だしに使用したかつお節) にぼしだし(煮干し) 水量の約2% 水 1Lに対し にぼし約 20g 水に腹わたを取った煮干 しを入れ 30 分以上浸漬 し,加熱沸騰後,あくを 除きながらその後こしと る。 乾燥状態で水量 の約 2% 流水で軽く洗い,椎茸を 水に漬け冷蔵庫で 5~8 時間かけてゆっくり戻 す。 椎茸だし(干ししいたけ) 調理例 煮物 清汁 茶碗蒸し等 煮物 味噌汁 和え物等 味噌汁 煮物 和え物等 煮物等(しいたけを含むも の) ●水だし法● 既定の分量と水を鍋にいれ,冷蔵庫で6~12 時間浸漬させる方法。使う前日に冷蔵庫に入れておくだけで次の日 の料理に活用できます。 また昆布だしは離乳食作りに活用できるので,その場合は必ず1回加熱して使うようにしましょう。 参考文献:やさしい調理 【栄養管理室からのお知らせ】1月 22 日:おたのしみおやつ 1 月 29 日:おたのしみランチを予定しています
© Copyright 2024 ExpyDoc