何よりも子育ての安心感を求めて 鳥取で得た様々な幸せ

Inter v iew
わたしたちの、とっとり結婚生活
Case
3
P r ofi le
にしもと
のりと
みつこ
西本 憲人さん・光子さん
憲人さんは鳥取県出身だが、ほぼ県
外で育つ。香川県出身の光子さんと
東京で出会い、結婚。2011年の東日
本大震災をきっかけに、鳥取県での
生活を始める。現在、憲人さんは大
山町で漁師をしている。
求 めて
を
感
心
安
の
て
何よりも 子 育
幸せ
な
々
様
た
鳥取で 得
食の大切さを実感し漁師に
も、近所に気をつかわないといけない。
こち
豊かな自然が一番素晴らしい
らでは、子どもが多少騒いでも大丈夫な、
̶ 鳥取で生活することに対して不安
の人たちが育児にとても協力的なんです。
はなかったですか?
近所の人、職場の人、保育園の先生たち
憲人 不安はありましたが、
とにかくまずは、
など、多くの人たちが手を差し伸べてくれま
家族が安心して暮らせる場所に住むこと
す。両親以外の大人と触れ合うことで、子
おおらかな環境があります。
それに、地域
を最優先に考えて決断しましたね。大震
どもも自立するし、活発な子に育っている
災を体験してから、食べ物を育てたり収穫
と思います。
鳥取での生活を決意
したりする仕事は、
すごく大切だと思うよう
憲人 鳥取は保育園の待機児童がゼロ
になり、今は漁師をやってます。鳥取は海
だったり、各 地 域に「 子 育て支 援セン
̶ 鳥取で生活することを決めたのは
あり、山ありで本当に食べ物が豊か。水も
ター」
があって、育児の相談にのってくれ
なぜですか?
空気もおいしいです。
たり、
ママさん同士の交流が持てたりと、
憲人 東日本大震災がきっかけです。妻と
光子 私は県外出身なので、最初は知り
育児のサポート体制が整っていますし、
は東京で出会って結婚し、都内に住んで
合いもいなくて不安でしたが、夫の実家に
「とっとり子育て応援パスポート」のような
いたんですが、長女が生まれる数か月前
移住したことで、地域の人にスムーズに受
お得な制度もあります。県も子育て支援
に東日本大震災が起きました。震災後に
け入れてもらえたと思います。
それに、現在
に力を入れているので、
そういう面でも、暮
は近隣のコンビニやスーパーから食料品
の職場は、子ども連れで出勤OKなんで
らしやすい環境だと思います。
や水がなくなりました。東京は店も多く、便
す。東京に住んでいたら、
そんな職場には
光子 これからも大自然の中で、子ども
子育てを最優先に
利な場所だと思っていたんですが、
「お金
出会えなかったと思うので、鳥取での生活
達をのびのびと育てていきたいと思って
だけあっても、
それだけでは安心して生活
を選択して本当によかったです。
います。
できない」
と実感しました。
まずは子育てが
安心してできることを最優先に考え、鳥取
地域の人が育児に協力的
での生活を決めました。
子育て支援の充実もうれしい
光子 夫の父方の実家が鳥取だったの
で、年に一度は遊びに行っていて、
「自然
̶ 子育ての環境についてはいかが
が豊かで住みやすそうだな」
と思っていま
ですか?
した。
それに、
モノレールの車内広告で
「子
光子 子育てについては、本当に良い環
育て王国鳥取県」のポスターを見ていた
境だと思います。
自然がたくさんあって、都
ので、
「鳥取は子育てしやすそうだな」
とい
会のような交通ラッシュがありません。都
うイメージは持っていました。
会の集合住宅では、子どもが泣くだけで