12 物 理 12.物理(給費生試験)/理系学部 70 分 100 点(理学部総合理学プログラム・生物科学科および工学部物質生命化学科は 70 分 150 点) 1 次の文章中の空欄⑴~⑽に該当するものを,各文章の次に掲げたイ~ヘの中か ら 1 つずつ選び,その記号を解答用紙Aにマークしなさい。 ⑸ 長さ 34.0 cm の閉管の管口付近にスピーカーを置き,発振音の振動数を, 0 Hz から次第に大きくしていく。このとき, 2 回目に共鳴するときの音の振 動数は ⑴ 圧力の単位 Pa(パスカル)を kg(キログラム),m(メートル),s(秒)で表す と, ⑴ イ kg・m/s である。 2 ニ kg ・m /s 2 2 2 ロ kg/(m・s ) ハ kg/(m・s) ホ kg・m /s 2 ヘ kg・m 2/s 2 Hz である。ただし,音速は 340 m/s であり,開口端補正は 無視できるものとする。 イ 250 2 ⑸ ロ 375 ハ 500 ニ 625 ⑹ 温度 0 ℃ で質量 10 g の氷がある。この氷に ホ 750 ⑹ ヘ 875 J の熱を加えたとこ ろ,氷はすべてとけ,50 ℃ の水になった。ただし,水の比熱は 4. 2 J/ (g・K) , ⑵ 小球を,水平な床からの高さ H の位置で静かにはなしたところ,床に衝突 して高さ h まではね返った。床に衝突する直前の速さを V,衝突した直後の v = 速さを v とすると, ⑵ である。ただし,空気抵抗は無視できる V ものとする。 H h イ 112 h H ロ ハ H h ニ h H ホ H2 h2 ヘ h2 H2 ⑶ 軽くて細い糸の一端に体積 V の物体をつるし,他端を手で持ちながら水中 に静かに沈めたところ,糸がたるまない状態で物体は静止した。水の密度が 5 t,物体の密度が t のとき,糸の張力の大きさは ⑶ tVg である。 4 ただし,重力加速度の大きさを g とする。 イ 1 4 ロ 1 2 ハ 3 4 ニ 1 ホ 5 4 ヘ 9 4 氷の融解熱は 3.3 × 10 2 J/g であり,全ての熱は氷の融解と水を温めるのに使 われたものとする。 イ 12 ロ 33 ハ 54 ニ 1.2 # 10 3 ホ 3.3 # 10 3 ヘ 5.4 # 10 3 ⑺ 消費電力が 500 W の電熱線を,20 ℃,100 g の水中に沈め, ⑺ 秒 間電流を流したところ,消費電力の 70 % が水の加熱に用いられ,水の温度が 60 ℃ になった。ただし,水の比熱は 4.2 J/(g・K)であり,電熱線の熱容量は 無視できるものとする。 イ 18 ロ 24 ハ 30 ニ 36 ホ 42 ヘ 48 ⑻ あるエンジンは 4.0 × 10 5 J の熱エネルギーを吸収して,0.8 × 10 5 J の仕事 をする。このエンジンの排熱の 50 % を仕事に再利用したとすると,全体の熱 ⑷ 振動数 ⑷ Hz の音源が速さ 68 m/s で近づいてくるとき,静止して いる観測者が振動数 500 Hz の音を聞いた。このとき,音速は 340 m/s であっ 機関としての熱効率は ⑻ イ 0.20 ハ 0.40 ロ 0.30 である。 ニ 0.50 ホ 0.60 ヘ 0.70 た。 イ 300 ロ 380 ハ 400 ニ 420 ― 1 ― ホ 500 ヘ 600 MX9―2 ― 2 ― MX9―3 ⑼ 空気中に,極板の面積が 0.80 m 2 で極板間の距離が 1.78 # 10 - 2 m の平行 2 質量 m の小物体と軽い車輪がついた質量 M の台車があり,台車はなめらかな 板コンデンサーがある。このコンデンサーに電気量 1.0 # 10 - 7 C を蓄えたと 水平面上にある。台車の上面は水平で,点 P の左側はなめらかで右側はあら # 10 2 V である。ただし,空気の誘電率を い。小物体と台車のあらい上面との間の動摩擦係数を n,重力加速度の大きさを き,極板間の電位差は ⑼ 8.9 # 10 - 12 F/m とする。 イ 1.0 ロ 1.5 g として,以下の問いについて解答用紙Bに答えなさい。 ハ 2.0 ニ 2.5 ホ 3.0 ヘ 3.5 ⑴ 台車が静止し,台車上のなめらかな面を小物体が右向きに速さ v で進んで ⑽ 真 空 中 で, 質 量 2.0 g, 電 荷 C の 粒 子 に, 鉛 直 下 向 き に いる(図 1 )。小物体が点 P を通過すると,台車との間にはたらく動摩擦力に 5.0 # 10 3 V/m の強さの電場をかけると,粒子にはたらく力はつりあう。ただ ⑽ よって小物体は減速し,同時に台車は右向きに動き始める。しばらくすると, し,重力加速度の大きさを 10 m/s とする。 小物体と台車の速度が等しくなった。 2 イ - 10 ロ - 4.0 # 10 - 3 ハ - 4.0 # 10 - 6 イ このときの小物体の速さを求めなさい。 ニ 4.0 # 10 - 6 ホ 4.0 # 10 - 3 ヘ 10 ロ 小物体が点 P を通過してから台車と速度が等しくなるまでの,小物体の 加速度の大きさを求めなさい。 ハ 小物体の加速度の大きさがロの値である時間の長さを求めなさい。 113 ニ ハの時間に台車が進む距離を求めなさい。 ⑵ 台車が静止し,小物体が台車のあらい面上に静止している状態で,台車を一 定の大きさ F の力で水平に引っ張ったところ,小物体は台車の上を滑らな かった(図 2 )。小物体が台車から受けている摩擦力の大きさを求めなさい。 m v P M 図 1 P m F M 図 2 MX9―4 12 物 理 ― 3 ― ― 4 ― MX9―5 12 物 理 3 図 3 に示す回路において,抵抗 R 1,R 2 の抵抗値はそれぞれ 20 Ω,30 Ω,コン デンサー C の容量は 5.0 nF,内部抵抗の無視できる直流電源 E の起電力は 10 V であり,B 点は接地されている。電球 L は図 4 の電流電圧特性を示す。はじ め,スイッチ S 1,S 2 は開いており,C には電荷がないとする。以下の問いにつ いて,数値には単位をつけて解答用紙Bに答えなさい。 ⑴ S 1 を閉じて十分な時間が経過した後, イ A 点の電位を求めなさい。 ロ C に蓄えられている電気量を求めなさい。 ⑵ S 1 を閉じたまま S 2 を閉じて十分な時間が経過した後,L の両端にかかる電 圧を V〔V〕として, イ R 1 の両端にかかる電圧を,V を用いて表しなさい。 114 ロ R 2 に流れる電流を,V を用いて表しなさい。 ハ L に流れる電流を I〔A〕とするとき,I を V を用いて表しなさい。 ニ I と V の関係式のグラフを解答用紙Bの図 4 に描き,特性曲線との交点 から,V の数値を求めなさい。 ホ C に蓄えられている電気量の数値を求めなさい。 I〔A〕 0.6 L R 1:20 Ω S2 C:5.0 nF 0.4 A R 2:30 Ω 0.2 S1 E:10 V B 0 2.0 4.0 6.0 8.0 10.0 12.0 図 4 図 3 ― 5 ― MX9―6 V〔V〕
© Copyright 2024 ExpyDoc