物理学宿題 学籍番号 氏名

2015 年 5 月 18 日
物理学宿題
学籍番号
電気電子工学科
氏名
以下では特に断りがない場合、重力加速度の大きさを g[m/s]とする。
問1.質量が無視できるバネ定数 k [N/m] の
つる巻きばねの一端に、質量 m[kg]の質点をつ
け、摩擦力が無視できる水平な台の上にのせ
る。バネの他端は台上に固定する。質点をつ
り合いの位置(原点 O とする)からばねの方
向に距離 L[m]だけ引っ張って静かに放す。
(1)この質点の運動方程式を書け。
(2)時刻 t における質点の位置を m, k, L, g のうちから適切なものを用いて表せ。
問 2 水平方向と θ の角度をなす斜面があり、一様な重力のもと、
この斜面上の点 O に置かれた質量 m[kg]の質点が斜面からの摩擦
力を受けながら、最急傾斜の方向に初速 v0 [m/s]ですべりあがる。
このとき、静止するまでに進む距離を以下のステップにより求めよ。
ただし、質点と斜面との運動摩擦係数を μ’とする。
(1) 滑り上がり始めた時に物体が持っていた運動エネルギーを答
えよ。
(2) 静止した時の、物体の位置エネルギーを答えよ。
(3) 滑り始めから静止するまでに進んだ距離を L[m]として、その間に働いた動摩擦がした仕事を答
えよ。
(4) 以上に基づいて、L を求めよ。
問 4. 軽く伸び縮みしない長さ l [m]の糸と質量 m[kg]のおもりからな
る単振り子を天井から設置した。また、糸を天井に止めている点の真
2 [m] だけ離れたところに釘を固定した。そして、糸が
3
たるまないように鉛直下方と角 α[rad]をなす位置におもりを引き、そっ
下、距離
と手を離した。ここで釘の大きさと空気の抵抗は無視できるものとし、
2
重力加速度の大きさを g[m/s ]とする。
糸がこの釘に巻き付くような運動をするための角 α の条件を求めよ。
なお図は参考として示したもので、おもりが左に振れて釘に糸がひっかかり、鉛直方向と角 θ[rad]
をなすところまでおもりが振れた様子を表す。
(1) 手を離したときのおもりの力学的エネルギーを書け. ただし、本問およびこれ以降の問題におい
て、位置エネルギーの基準点をおもりの運動の最下点とする。
(2) おもりが釘を中心とした円運動になって、図の位置になったものとする。糸が鉛直方向となす角を
θ[rad]、おもりの速さを v[m/s]とする。このときの力学的エネルギーを m, g, l, v, θ のうちから適切な
記号を用いて表せ。
(3) 糸が鉛直方向となす角が θ[rad]のとき, おもりの速さを v[m/s], 糸の張力を S[N]として、円運動
の法線方向(おもりから円運動の中心への方向)の運動方程式を m, g, l, v, S, θ のうちから適切
な記号を用いて表せ。
(4) おもりには糸の張力と重力だけがはたらくが、糸の張力は運動に垂直に働くので、仕事をしない。
よって重力のみがこの運動に対し仕事をするから、力学的エネルギー保存則がなりたつ。(1)と(2)
から、糸が鉛直方向となす角が θ のときのおもりの速さ v[m/s]を、 g , l , α , θ のうちから適切な記号
を用いて表せ。
(5) (3), (4)の結果から、糸の張力 S[N]を m, g, l , α , θ のうちから適切な記号を用いて表せ
(6) 糸がこの釘に巻き付くような運動をするための角 α [rad]の条件を求めよ。(ヒント: 円運動が
実現されれば、
糸が釘に巻き付く. そのためには、
S と v はどのような値でなければならないか?)