15 「1食分の献立を立てることができる力」は小学校家庭科で求められる

8.「1食分の献立を考える」授業をして、それを実際に調理する授業を計画しています。小学校家
庭科では扱わない、揚げ物や肉等の入った献立を子どもが作成しましたが、良いでしょうか?作成
した献立と異なる材料や調理にすると意欲を失わせることになるのですが・・・。
✍「1食分の献立を立てることができる力」は小学校家庭科で求められる力です。しかし、作成した
献立を、そのとおり実際に調理できるようになることまでは、小学校ではねらっていません。ですから、
揚げ物や肉料理の実践をする場合は、家庭で行うことになります。
基本となる「切る、炒める、ゆでる」などの技能が身についていない状態で発展的な内容を実習して
も、何のための実習なのか、ねらいが見えなくなってしまいます。(実習中は作ることで精一杯、この
時間は何の力を育てるためのもの・・・?という授業になりがち。)
献立作成を学校での実習につなげるのであれば、子どもの力の実態を把握して、条件(揚げ物や生の
肉・魚は使わない)を明確に示しておく必要があります。かえっていろいろなしばりがあった方が、
「ハ
ードルを越える楽しさ」があって、意欲がわいたり、工夫が生まれたり、ねらいも明確になって、力が
身につくのではないでしょうか。
「何でも自由に」というのは、意外に面白くないことが多いようです。
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