ご参考資料 Vol. 115 (対象期間:2015年10月5日~2015年10月16日) 9月の米国雇用統計が市場予想を下回り、米連邦準備制度理事会(FRB)による早期利上げ観測が後退したことなどから、対象 期間を通して見ると、インドの代表的株価指数であるSENSEX指数は3.8%上昇し、為替市場ではインドルピーが対米ドルで 1.2%高、対円で0.4%高となりました。インド10年国債利回りは一時2013年7月以来の7.5%割れとなった後に上昇する局面もあ りましたが、対象期間を通して見るとほぼ横ばいで終わりました。 [株式市場]SENSEX指数の推移 [株式市場] (2002年12月31日~2015年10月16日) 個別銘柄では、自動車メーカーのタタ・モーターズと鉱山会社の ヴェダンタがともに対象期間中に30%の大幅高となったのをはじ め、SENSEX指数を構成する30銘柄の中で23銘柄が上昇しまし た。一方、7-9月期の業績を発表したIT大手のインフォシスとタタ・ コンサルタンシー・サービシズはともに6%を超える下落となりまし た。両社の業績については、ニュース欄をご参照ください。 (ポイント) 40,000 30,000 週間騰落率 日付 終値 (前週末比) 10月1日* 26,220.95 10月9日 27,079.51 3.3% 10月16日 27,214.60 0.5% * 10月2日は、祝日のため休場。 [債券市場] 20,000 10,000 0 2002年12月 2005年12月 2008年12月 2011年12月 2014年12月 [債券市場]インド自国通貨建て10年国債利回りの推移 (2002年12月31日~2015年10月16日) 10% 日付 利回り 10月2日 10月9日 10月16日 7.56% 7.55% 7.57% インド10年国債利回りは、10月5日に一時2013年7月以来の7.5% 割れまで低下(価格は上昇)しました。その後は、消費者物価指数 (CPI)上昇率の加速に対する警戒感などから一時7.6%を超える 局面もありましたが、対象期間を通して見るとほぼ横ばいで終わり ました。12日に発表された9月のCPI上昇率速報値は前年同月比 +4.41%で8月の同+3.74%から加速しましたが、依然として2016年1 月ま の目標 ある前年同月比 月までの目標である前年同月比+6%を下回る水準です。 を下回る水準 す [為替市場] 変化幅 (前週末比) -0.01% 0.02% 為替市場では、インドルピーの対円レートは一時1ルピー=1.858 円まで上昇しました。その後は、1米ドル=118円台前半まで円高 が進む中で円高ルピー安となる局面もありましたが、対象期間を 通して見ると0.4%の円安ルピー高で終わりました。 9% [ニュース] 8% 鉱工業生産、2012年10月以来の高い伸び 鉱 業生産、 年 月以来の高 伸び 7% 10月12日に発表されたインドの8月の鉱工業生産指数 速報値は前年同月比+6.4%で、2012年10月以来の高い 伸び率となりました。前年比プラスは、昨年11月から 10ヵ月連続です。内訳をみると、製造業(指数に占める 比率75.5%)が前年同月比+6.9%、鉱業(同14.2%)が同 +3.8%、電力(同10.3%)が同+5.6%と製造業の伸びが 目立ちました。政府は昨年9月から、「メイク・イン・イン ディア(インドでものづくりを)」を掲げて製造業の強化を 図っています このような政策の推進が 生産拡大ペー 図っています。このような政策の推進が、生産拡大ペ ス加速の大きな要因になっていると考えられます。 6% 5% 4% 2002年12月 2005年12月 2008年12月 2011年12月 2014年12月 経済 [為替市場]インドルピーの対円レートの推移 (2002年12月31日~2015年10月16日) ( 年 月 日 年 月 日) (円) 3.5 円安インドルピー高 日付 為替レ ト 為替レート 10月2日 10月9日 10月16日 1.828 1.857 1.836 週間騰落率 (前週末比) 1.6% -1.1% IT大手2社、増収増益でも株価は下落 3.0 2.5 企業 業績 2.0 15 1.5 円高インドルピー安 1.0 2002年12月 2005年12月 2008年12月 2011年12月 2014年12月 出所:上記のグラフはいずれもBloomberg L.P.のデータに基づきイーストスプリング・インベ ストメンツ作成。 IT大手のインフォシスとタタ・コンサルタンシー・サービシ ズは、各々10月12日と13日に7-9月期の業績を発表し ました。両社とも増収増益でしたが、株価は下落しまし た。インフォシスは売上高が前年同期比17.2%増、純利 益が同9.8%増で、ともに市場予想を上回りました。しか し、今年度(2015年4月~2016年3月)の売上高見通しを 従来 従来の7.2~9.2%増から6.4~8.4%増に引下げたことな 増から 増に引下げた とな どから、株価は業績発表当日の12日に前日比3.9%安と なりました。タタ・コンサルタンシー・サービシズは売上高 が前年同期比14.1%増、純利益が同14.5%増でした。し かし、売上高が市場予想を下回ったことなどから、株価 は業績発表翌日の14日に前日比4.4%安となりました。 英国プルーデンシャル社はイーストスプリング・インベストメンツ株式会社の最終親会社です。最終親会社およびそのグループ会社は主に米国で事業を展開 しているプルデンシャル・ファイナンシャル社とは関係がありません。 1/2 ご参考資料 Vol.115(対象期間:2015年10月5日~2015年10月16日) [インド基礎講座] アーンスト・アンド・ヤング(EY)調査: インドは最も魅力的な投資市場、政治・社会の安定などを評価 世界的に会計監査、税務、アドバイザリー・サービス等を展開するEYは10月14日、世界500人余りの経営者層を対象とした「インド魅力度調 査(2015年)」の結果を発表しました。「今後3年間で最も魅力的な投資市場を3つ挙げよ」という質問に対して、インドを最も魅力的とした回答 は32% 3位までに挙げた回答の合計は60%に達しました(図表1) 「具体的にインドのどのような点が魅力的か」という質問に対して 「労働 は32%、3位までに挙げた回答の合計は60%に達しました(図表1)。「具体的にインドのどのような点が魅力的か」という質問に対して、「労働 コスト」(の低さ)や「国内市場」(の大きさ)を挙げる声が昨年に続いて多くみられます。また、「政治・社会の安定」との回答が昨年の59%から 74%に大きく上昇したのをはじめ、「事業活動の容易さ」、「外国直接投資政策」、「マクロ経済の安定」などの回答が昨年と比べて増加してい ます(図表2)。昨年5月に発足したモディ政権が推進する構造改革とそれに伴う経済成長ペースの加速や物価の安定が世界の経営者の間 で評価され、インドに対する投資の拡大が期待できることがうかがえます。 (図表1)魅力度の高い投資市場 インド イン 32% 中国 15% 東南アジア 5% 北米 労働スキル 38% マクロ経済の安定 政治・社会の安定 10% 21% 3% 18% 中東 4% 17% 81% 82% 76% 78% 76% 70% 74% 59% 国内市場 27% 中南米 82% 86% 労働コスト 労 60% 47% 12% ブラジル (図表2)インドの魅力的な点 72% 69% 68% 60% 2015年 67% 2014年 57% 研究開発 魅力度が最も高い 外国直接投資政策 魅力度3位以内 西欧 事業活動の容易さ 3% 12% 0% 20% 40% 60% 80% 0% 50% 100% 出所:上記の図表はいずれも、EY「インド魅力度調査(2015年)」のデータに基づきイーストスプリング・インベストメンツ作成。 イーストスプリング・インベストメンツ株式会社について 165年以上の歴史を有する英国の金融サービスグループの一員です。 ●イーストスプリング・インベストメンツ株式会社は、1999年の設立以来、日本の投資家のみなさまに資産 運用サービスを提供しています。 ●イーストスプリング・インベストメンツ株式会社の最終親会社は、英国、米国、アジアをはじめとした世界 各国で業務を展開しています。 ●最終親会社グループはいち早くアジアの成長性に着目し、アジアでは14の国や地域で生命保険および 資産運用を中心に金融サ ビスを提供しています 最終親会社グル プの運用資産総額は 2014年 資産運用を中心に金融サービスを提供しています。最終親会社グループの運用資産総額は、2014年 12月末現在、約4,960億ポンド(約92兆円、1ポンド=187.03円)に上ります。 イーストスプリング・インベストメンツ(シンガポール)リミテッドについて ■アジア地域を幅広くカバーする資産運用会社で、インドを含むアジア株式・債券に関する専門知識と豊富な経験を最大限活用した 運用を行います。 イーストスプリング・インベストメンツの属するグループのインドの運用会社(ICICIAM)について ■1993年にインド大手の民間銀行ICICI銀行の資産運用会社として設立され、1998年からはイーストスプリング・インベストメンツの属 するグループとの合弁で事業を展開しています。ICICI銀行は、50年以上の歴史を持ち、2015年3月末現在、総資産は約6兆4,612億 す 弁 展 す 銀 、 、 月 、 資産 約 , ルピー(約12兆3,798億円、1ルピー=1.916円で換算)となっています。 ■設立以来、インドで資産運用事業に注力している、インド大手の運用会社です。2015年6月末現在、運用資産総額は約1兆5,552億 ルピー(インドにおけるシェア約12.7%)となっています(出所:Association of Mutual Funds in India)。 [当資料に関しご留意いただきたい事項] 当資料は、インドの証券市場と政治、経済、文化等にかかる情報提供のみを目的として、イーストスプリング・インベストメンツ株式会社(「当社」)が株式 会社DZHフィナンシャルリサーチに情報提供を依頼し作成したもので、特定の金融商品等の勧誘・販売を目的とするものではありません。また、金融商品 取引法に基づく開示資料でもありません。当資料には、現在の見解および予想に基づく将来の見通しが含まれることがありますが、事前の通知なくこれら を変更したり修正したりすることがあります。また、将来の市場環境の変動等を保証するものではありません。当資料で使用しているグラフ、パフォーマン を変更 り修 りする あります。ま 、将来 市場環境 変動等を保証するも ありま 。当資料 使用 るグラ 、 ォ ン ス等は参考データをご提供する目的で作成したものです。数値等の内容は過去の実績や将来の予測を示したものであり、将来を保証するものではありま せん。当資料は信頼できると判断された材料を使い、十分な注意を払って作成していますが、当社および株式会社DZHフィナンシャルリサーチは、必ずし もその正確性、完全性をお約束するものではありません。また、掲載された企業につきましては、あくまで直近のトピックとしてご紹介させていただいたも のであり、個別銘柄の売買の推奨を意図したものではなく、当社が運用を行う投資信託への組入れを示唆するものでもありません。 イーストスプリング・インベストメンツ株式会社 金融商品取引業者 関東財務局長(金商)第379号 加入協会 一般社団法人投資信託協会/一般社団法人日本投資顧問業協会 2/2 151021(02)
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