相手のことを考えて

相手のことを考えて
中学年道徳 6月中旬 3Q〈1時間〉
附属新潟小学校 教諭 剱 仁美
1 目指す姿
自分とのかかわりで道徳的価値の自覚を深める子ども
道徳的価値の自覚を深める子ども
「同じように私も迷ったよ。だって,友達だと分かっていても言いにくいこともあるよね。で
も,正子のためを思えば,やっぱり伝えてあげた方がいいかもしれないね」
「伝えた方がいいのか,
伝えない方がいいのか,なかなか決心がつかないよ。だって,正子のためなら伝えてあげた方が
いいと分かっていても実際伝えるとなると言いづらいもの。でも,正子と友達でいるには隠し事
をしないで伝えた方がいいのかも知れないね」などと考える姿。
2 単元の計画
【学習活動】
【働き掛け】
Q
【道徳的価値】
・友達とは仲良くしなければいけな
い。
・友達は大切だ。
○
料金不足のはがきをもらう体験をす
る。
・料金が不足したはがきをもらった場
合,受け取った人が料金を支払わな
ければならないことを知る。
◆
子どもに,料金が不足している絵はがき
を渡し,受け取った側が不足分を支払わな
ければならない事実を伝える。
【働き掛け1】
料金不足のはがきをもらった場合,受
け取った人が払わなければいけないんだ
なんて,おかしいよ。
◆ 資料①(問題場面)を提示し,主人公
はどうするべきか,考えの理由を問う。
【働き掛け2】
働き掛け2】
○
資料の問題場面を把握する。
○
○
主人公の取るべき行為を考える。
ネームプレートを貼る。
はがきを受け取った人が,料金を支払
うのはおかしいよ。足りなかったことを
伝えたいけれど…
ひろ子は,どうしたらいいんだろう。
「伝えるべきだ」
「伝えない方がいい」
「ど
ちらがいいのか迷ってしまう」
次
◆
資料の問題場面を読み聞かせる。
一
○
「伝えた方がいい」「伝えない方が
いい」「迷う」と考えた理由を発表す
る。
○ 子どもによっては,ネームプレート
を移動する。
3
Q
○
◆ 相手(主人公の友達正子)の気持ちに
立たせ,取るべき行為を考えさせる。
【働き掛け3】
ネームプレートを貼る。
正子のことを考えたらどうだろう。
「正子のことを思ったら,伝えた方がい
い。それは,○○だから」
「正子のことを思ったら,伝えない方が
いい。それは,○○だから」
○
「伝えた方がいい」「伝えない方
がいい」「迷う」と考えた理由を発
表する。
(関係付けるすべ)
○
子どもによっては,ネームプレー
トを移動する。
◆
○
主人公がとった行為を知る。
○
主人公が取った行為についての考
えをワークシートに書く。
資料②(解決場面)を提示し,主人公
が取った行為について考えさせる。
【働き掛け4】
働き掛け4】
「同じように私も迷ったよ。だって,
友達だと分かっていても言いにくいこと
もあるよね。
もあるよね。でも,
でも,正子のためを思えば,
正子のためを思えば,
やっぱり伝えてあげた方がいいかもしれ
ないね」
ないね 」「伝えた方がいいのか,伝えな
い方がいいのか,なかなか決心がつかな
いよ。だって,正子のためなら伝えてあ
げた方がいいと分かっていても実際伝え
るとなると言いづらいもの。でも,正子
と友達でいるには隠し事をしないで伝え
た方がいいのかも知れないね」
3
内容の関連
〔複式中学年
相手のことを考えて〕
〔複式中学年
〔複式中学年
相手を思いやり進んで親切に
生活を支えている人々への
することの大切さ〕
尊敬と感謝〕
中心となる学習内容
中心となる学習内容
中心となる学習内容
2
2
2
主として他の人とのかか
わりに関すること
(3)友達の気持ちや立場を考え
て行動することの大切さ
主として他の人とのかか
わりに関すること
(2)相手(生活にかかわる人々)
主として他の人とのかか
わりに関すること
(4)生活を支えている人々や
を思いやり進んで親切にす
高齢者に対して尊敬と感謝
ることの大切さ
することの大切さ