2015 年 8 月 10 日 セントラル短資株式会社 総合企画部・企画調査グループ ★ 日銀、金融経済月報(2015 年 8 月)を発表―「わが国の景気は、緩やかな回復を続け ている」―判断を据え置き。 ・ 8 月 10 日、日本銀行より 8 月の金融経済月報が公表された。なお、8 月 6、7 日開催の金融政策決定会合では、金融市場調節方針の据え置きが 決定された。 金融経済月報の冒頭では、 「わが国の景気は、緩やかな回復を続けている」として、従来の基調判断が据え置かれた。 「住宅投資」が若干上方修正された。先行きの住宅投資の表現も、 「持ち直していく」から「持ち直しを続ける」に変更された。 ・ ・ 日本銀行金融経済月報における基本的見解の推移 年月 日銀金融経済月報の表現 判断の方向性 14/5~9 月 消費税率引き上げに伴う駆け込み需要の反動がみられているが、基調的には 緩やかな回復を続けている。 14/5~9 月 10 月 消費税率引き上げに伴う駆け込み需要の反動などの影響から生産面を中心 に弱めの動きがみられているが、基調的には緩やかな回復を続けている。 10 月 → 11 月 → 11 月 14/12~15/1 月 消費税率引き上げに伴う駆け込み需要の反動などの影響から生産面を中心 に弱めの動きが残っているが、基調的には緩やかな回復を続けている。 基調的に緩やかな回復を続けており、消費税率引き上げに伴う駆け込み需要 の反動などの影響も全体として和らいでいる。 12 月~15/1 月 2~4 月 緩やかな回復基調を続けている。 2~4 月 5~8 月 緩やかな回復を続けている。 5月 項目の変化(前月の表現と対照) 各論項目 ↑ → → 6~8 月 → 変化部分に下線 2015 年 7 月金融経済月報 2015 年 8 月金融経済月報 個人消費 底堅く推移している。 設備投資 緩やかな増加基調にある。 住宅投資 → 持ち直しつつある。 持ち直している。 物価 八 月 公共投資 高水準ながら緩やかな減少傾向に転じている。 輸出 振れを伴いつつも、持ち直している。 鉱工業生産 振れを伴いつつも、持ち直している。 今後の わが国の 景気展望 (8 月) 先行きについても、景気は緩やかな回復を続けていくとみられる。 輸出は、振れを伴いつつも、海外経済の回復などを背景に緩やかに増加していくと考えられる。国内需要については、 公共投資は、高めの水準を維持しつつも、緩やかな減少傾向を続けるとみられる。設備投資は、企業収益が改善傾向を たどるなかで、緩やかな増加を続けると予想される。個人消費は、雇用・所得環境の着実な改善が続くもとで、引き続 き底堅く推移するとみられる。住宅投資は、持ち直しを続けると予想される。以上の内外需要を反映して、鉱工業生産 は、振れを伴いつつも、緩やかに増加していくと考えられる。 この間、リスク要因としては、新興国・資源国経済の動向、欧州における債務問題の展開や景気・物価のモメンタム、 米国経済の回復ペースなどが挙げられる。 国内企業物価 消費者物価 予想物価上昇率 ( ) 先行き 国際商品市況の動きを反映して、3か月前比で横ばい圏内の動きとなっている。 前年比は、0%程度となっている。 やや長い目でみれば、全体として上昇しているとみられる。 国内企業物価は、国際商品市況の動きを反映して、当面、横ばい圏内で推移するとみられる。消費者物価の前年比は、 エネルギー価格下落の影響から、当面 0%程度で推移するとみられる。 この資料は、直近の情報を基に、マーケットにかかわるトピックス・材料をご紹介しております。しかし、情報の確実性・完結性・最終性を表明するものではありませ ん。マーケット環境・規制の変化により、変更される場合があります。また、無断で複製または転送等を行わないようお願い申し上げます。 金融商品のお取引には価格変動等によるリスクがあります。金融商品のお取引には手数料等をご負担頂くものがあります。 金融商品取引法に基づきお渡しする書面や目論見書をよくお読みください。 セントラル短資株式会社 登録金融機関 関東財務局長(登金)第 526 号 日本証券業協会加入
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