ナレッジ・マネジメント論

ナレッジ・マネジメント論
担 当 者
古賀 広志
開講時期
後期
単 位
2
講義の到達目標
「日常業務活動の中に埋め込まれている」という考え方を理解した
上で、知識を活用するための組織的努力のやり方についての理解を
深めること、を到達目標としたい。
講義の概要
ナレッジマネジメントとは、簡単に言えば、企業の日常業務活動
の中で生まれてくる(あるいは経験を通じて蓄積される)ノウハウ
や着眼点を管理することであり、具体的には、一人ひとりの組織成
員が担当する業務活動を円滑かつ効率的に遂行するためのノウハウ
の構築と変革の過程を「現場任せ」ではなく、科学的ないし体系的
に管理することを指している。このようなナレッジマネジメントの
基本的な考え方を紹介し、検討するために、本年度の講義では、下
記のテキストをもとに議論を進めていきたい。受講生に交代で報告
してもらう.なお、日常業務活動を通じた経営革新の道筋を探ると
いう狙い(と講義時間数の関係)から、新製品開発や技術革新など
の研究開発活動における「知的資産管理」は取り上げないので、留
意されたい。
講義計画
第1回:イントロダクション
第2回:ポランニーの『暗黙知の次元』
を読む
(第1章 暗黙知 前半)
第3回:ポランニーの『暗黙知の次元』
を読む
(第1章 暗黙知 後半)
第4回:ポランニーの『暗黙知の次元』
を読む
(第2章 創発)
第5回:ポランニーの『暗黙知の次元』
を読む
(第3章 探求者たちの
社会)
第6回:フラーの『ナレッジマネジメントの思想』
を読む
(第1章 前
半)
第7回:フラーの『ナレッジマネジメントの思想』
を読む
(第1章 後
半)
第8回:フラーの『ナレッジマネジメントの思想』
を読む
(第2章 前
半)
第9回:フラーの『ナレッジマネジメントの思想』
を読む
(第2章 後
半)
第10回:フラーの『ナレッジマネジメントの思想』
を読む
(第3章)
第11回:フラーの『ナレッジマネジメントの思想』
を読む
(第4章)
第12回:フラーの『ナレッジマネジメントの思想』
を読む
(補論)
第13回:フラーの『ナレッジマネジメントの思想』
を読む
(結論 前
半)
第14回:フラーの『ナレッジマネジメントの思想』
を読む
(結論 後
半)
第15回:まとめ
成績評価基準と方法
講義における質問や討論への参加度、出席状況、提出レポートな
どをもとに総合的に評価する。
テキスト又は参考文献
マイケル・ポランニー『暗黙知の次元』ちくま学芸文庫
スティーブ・フラー『ナレッジマネジメントの思想』新曜社
受講上の留意点
受講生の積極的な参加を望む。