No.72 2015 年 7 月 暑さになれていないこの季節は、汗をうまくかくことが出来ず、体内の電解質バランス が崩れ、体温調整機能が働かなくなり、頭痛、めまい、体温上昇、意識障害など様々な症 状を起こすのが熱中症です。 気温が 25℃~30℃程度でも湿度が高い場合などは特に注意が必要です。朝食抜きで部活 動をする、体育の授業を受ける等、エネルギーや水分補給をおろそかにしていると熱中症 になりやすくなります。活動前のエネルギー補給と計画的に水分補給することが大切です。 熱中症の分類と対処方法 重症度 主な症状 対 処 医療機関受診 Ⅰ度 めまい 立ちくらみ こむら返り 症状が改善すれば 受診の必要なし Ⅱ度 頭痛・吐き気 倦怠感・脱力感 判断力低下 涼しい場所で安静にして水分補 給、露出した肌に水をかけてう ちわや扇風機で扇ぐ、氷枕等で 脇の下大腿の付け根を冷やす。 上記処置に加えて、誰かが必ず つき添い、意識状態をチェック する。 Ⅲ度 飲めない場合や症 状の改善が見られ ない場合は受診す る 呼びかけに対して 上記処置に加えて回復体位にし た め ら う こ と な く 反応がない て呼びかけを続ける 救急車を要請する 痙攣を起こしてい る、体温が高い 暑さに備えた体力作りをしましょう ウォーキングや入浴で汗をかく習慣を身につけましょう 充分な睡眠とバランスの良い食事を心がけましょう 朝食は抜かないでください! ※アルコールは水分補給にはなりません! 手作りスポーツ飲料 水 1 リットルに対して 塩小さじ 1/2(2.5g) ・グラニュー糖又は蜂蜜などの糖分小さじ 4 杯(16g)+お好 みでレモン汁大さじ 2 杯(30ml) ペットボトル症候群に注意! 糖質の多い清涼飲料水を大量に飲むと高血糖になり喉が渇き、また清涼飲料水を飲 むという悪循環になって、著しい高血糖から、ケトアシドーシス(血液が酸性に傾く) になり、意識障害を起こすケースがあります。ご注意ください。 市販されている清涼飲料水の多くは、100mlあたり 10gの糖分が含まれていて、 1 リットルのペットボトルの場合は 100gの糖分を摂取することになります。グラ ニュー糖の 6 グラム入りスティックで 15 本以上になります!! 不安なこと、解らないことがあればいつでも保健室へお尋ねください。 桃山学院大学 学生支援課 保健室
© Copyright 2024 ExpyDoc