す い げ ん り ん (2)水道水源林からダム、せきへ わたしたちの所にとどけられる水は、どのようなところを通ってくるのでしょう か。 す い げ ん り ん 水道水源林のはたらき すいげんりん ▲水道水源林 ▲雨はやわらかい土にゆっくりしみこみます 水道局の人の話 つ 森林では、落葉などが積もり、スポンジのようなやわらかい土が作られます。 ふった雨はこの土にたくわえられます。 すいげんりん このように、水をたくわえておくことができる森林を「水道水源林」といい ます。その役目から「緑のダム」ともよばれています。 たくわえられた水は、長い時間をかけて少しずつ川に流れます。 → 25・26 ページを見てみよう。 これが東京都内にある ダムのはたらき ただ一つのダムです。 何という川の上流にあるでしょう? (25 ページで探してみよう) 水道局の人の話 ダムは、いつも安定して水を送 るために、川などの水をせき止め て、水をためておくところです。 りょう へ ん か りょう へ ん か 雨の量の変化や使う水の量の変化 りょう ちょうせつ によって、川に出る水の量を調節しています。 ダムは、まわりの県にもたくさんあります。 お く た ま お ご う ち ▲奥多摩町にある小河内ダム 5 → 13 ∼ 18・22 ページを見てみよう。 2 いってきの水のむこうに せきのはたらき 水道局の人の話 せきは、川に流れる水を取り入れ りょう へ ん か るところです。川の水の量の変化に 気をつけながら取り入れています。 また、取り入れた水を分け合って 使っているところもあります。 → 19・20 ページを見てみよう。 ▲羽村取水せき た ま が わ 多摩川の水が取り入れやすい ところにつくったんだね。 なげわたし ●羽村取水せきの「投 渡せき」 なげわたし 羽村取水せきは、「投 渡せき」とよばれ しゅるい る種類のせきです。 なげわたし けた むす 投渡せきとは、川に鉄の桁(柱と柱を結 わた わた けた ぶように渡したささえ)を渡し、その桁に ま る た えだ 丸太をかけ、そだ(木の枝をたばねたもの)、 じ ゃ り 砂 利などをしきならべてつくったもので す。 ぼう 横に渡した松の丸太をたて棒でおさえて たいふう ま いて、台風などで川の水かさが大きく増 し たときは、このささえを取ることで、せき こうずい を取りはらい、洪水をふせぎます。 ほうほう こ の 方 法 は、 今 か ら 350 年 以 上 前 の え ど たまがわじょうすい 江戸時代に「玉川上水」がつくられたとき から使われています。 たいふう 左の写真は 2011 年 9 月に台風 15 号が なげわたし なげ わたし 発生したとき、開放された投渡せきです。 ▲投渡せき開放 6
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