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新図書館建設について
委員会での採決は最終日とは逆の結果でした
新年度予算案は当市の議会規則に基づき、常任委員会に付託されます。これは、本会議での議
決を行う前に、議案の可否について内容を詳しく審査・検討することを委ねるもので、新図書館
に関する予算案・請願は共に文教消防委員会で行われることになりました。
同委員会での審査・検討は大いに議論されましたが、その後に行われた採決では何れも賛否が
同数で、委員長判断により本会議とは逆の、「当初予算には反対」「アンケートを実施する」と
いう結論になりました。
当初予算案が否決されると、全ての予算が使えなくなります
私たちは新年度予算全体に反対ではないことから、市政の停滞を防ぐため新図書建設に関する
予算9,565万円のうち、人件費を除く9,200万円を削除した修正予算案を提出致しました。
理由は
新年度予算案の否決は、全ての予算を使うことが出来なくなることを意味し、
市政の運営を止めることになります。
新年度予算案には市民病院の医師確保に関する費用をはじめ、市民の皆さんが安心して
暮らして頂けるための予算が計上されており、市政の停滞は避けなければなりません。
私たちも新図書館建設以外の予算案には賛成です。
そこで
私たちは議会制民主主義にのっとり、ご支援頂く皆さんの負託にお応えするた
めにも、単なる反対ではなく問題点を明らかにした対案を出すこととし、新図書建設に
関する予算額だけを控除した修正予算案を提出することに致しました。
修正案の提案から原案可決まで
各常任委員会に於ける審議の結果は、本会議の最終日に委員長によって報告された後、通
常の場合は全体の採決を行います。今回は修正案が提出されたため、以下の流れで採決を取
ることになりました。
原案に対する討論があり賛否議員を代表し賛成者と反対者が発言を行い、互いにその理由
と意見を述べました。
私たちは修正案を提出しており、原案の中に反対理由があることは明白であることから、
反対討論は行いませんでした。
修正案に対する質疑を経て修正案の採決が行われ、賛成12反対17で否決されました。
引き続き行われた原案の採決は、賛成17反対12で可決となりました。
この結果新図書館建設は、具体的な設計図が作成される段階へと進むことになりました。
市民アンケートを求める請願について
本会議最終日では「採択」とした委員長報告の後、議員を代表し「建設について市民アンケー
トを求める請願」を不採択者と、採択者が発言し、互いにその理由と意見を述べました。その後
行われた採決の結果、反対17賛成12により不採択となりました。
この結果新図書館建設について、市民の皆さんのご意見を頂くためのアンケート調査は
行われないことになりました。
こんな時、他市ではどんな対応がなされているか
多治見市では、この様に議会の意見が二分する場合は、市民に直接賛否を問う市民投票条例が
以下の内容で本年4月から施行されます。
市長は自ら市民投票の実施を請求できます。
議会は議員定数の12分の1の賛成で議員提案し、本会議で過半数の賛成が必要となります。
市民は選挙人名簿登録者の4分の1以上の署名があれば提案できます。
塩尻市では新市立体育館建設に関する提案につき賛否が拮抗し、賛成多数で可決されましたが、
市長は予算の執行(建設の実施)を凍結する判断を下されました。
中津川市も「市民が主役のまちづくり」を進めるため、市政運営上の重要事項は市民の皆さん
の意思を伺い、それを施策に反映できるようにすることが必要ではないでしょうか。