坂戸市立入西小学校 学 校 だ よ り 平成 27 年5月1日 おもしろいこといっぱい!うれしくなる学校を目指して 校長 土井雅弘 登校・下校 子供たちの見守り、声掛けをお願いします! 朝、子供たちの登校を出迎えながら、登校班の様子を見て回っています。辻辻から 子供たちが溢れるように通学路に出てくる様子は 、その多さにびっくりするほどで す。少子化等で小規模化している学校が多い中、本校は、“活気にあふれている”と いった様子です。 しかし、通学路の広さなどのキャパシティを超える子供の多さから、交通事故に遭 わないか、また歩道に広がり地域の方々に迷惑をかけないか心配しています。学校で も繰り返し声をかけ指導してまいりますが、危ない場面や迷惑にな る場面を見かけたときは、ぜひ注意の声掛けをお願いします。 また、朝お子さんが家を出る前には、①交通事故に遭わないよう に、②他の人に迷惑をかけないよう一列で登校するように、お声掛 けいただきたく思います。よろしくお願いします。 子 供 の自 立 を願 って ~“トラブル解 決 能 力 ”を身に付 けさせたい~ 子育てや教育の最終的なねらいは、子供の自立です。自分のことは自分で出来るよ うになることです。しかし、豊かな時代になり、「子供のために」という考えが行き 届きすぎ、過剰に子供に手をかけことが問題として指摘され始めました。子供の自立 を妨げているのは教師であり、親である大人ではないかという指摘です。今、教育等 の場で話題になっています。 中学生が学校に遅刻をした。理由を聞くと、お母さんが起こしてくれなかった からだという。先生が、起きなかった自分が悪いんじゃないの?と問い返しても、 起きるまで起こさなかったお母さんが悪いの一点張りで、反省しようとしない。 これは一例ですが、このような例は枚挙にいとまがありません。 自立しない子供は、何か問題が起こると自分の行為・行動を反省するのではなく、 人のせいにします。自分の気持ちをコントロールすることができず人に当たったりし ます。 今の子供は、「友達関係づくりが下手だ」という指摘があります。親や大人のせい にすることに慣れてしまった子供たちは、友達関係においても自分を反省することな く、友達のせいにしたり、責めたりしてしまうのです。これでは、よりよい友達関係 を構築することはできません。 子供は学校での生活や遊び等を通して、様々に学びます。大きく言えば、その学び は自立するための学びです。生活していれば、また遊んでいれば、様々な問題・トラ ブルが起こります。喧嘩だけでなく、先生に叱られることもあります。 思い通りにならないことが多々起こります。私は、これを「自立する チャンス」「トラブル解決能力を身に付けるチャンス」ととらえ、子 供自身にそれを乗り越える力、心をコントロールする力を身に付けさ せたいと考えます。先生方に「子供たちのトラブル解決能力や自己を コントロールする力を身に付ける絶好の機会を奪うことのないよう にしてください」とお願いしています。緊急性のある場合を除き、子 供の話をよく聞き、どうしたら解決することができるか考えさせ、子 供が乗り越えて、自立していくのを見守ってほしいと指示していま す。 子供たちを自立させるために、学校は、保護者は、地域はどうあれ ばよいのか、一緒に考えていきたいと思います。 家 庭 訪 問 を実 施 する趣 旨 は・・・・・ ご理 解 のほどお願いします! PTA総会で、今年家庭訪問を復活させた経緯について質問が出されました。とて もよい質問をいただきましたので、ここで改めて家庭訪問についての考えを述べさせ ていただきます。 1つは、教育は子供理解から始まります。学校は子供と勉強したり生活したりする 中で子供を理解していきます。しかし、一人一人の子供について理解を深めるために は、最も基本的な家庭での様子、地域での様子を教えていただくことが重要です。人 間は環境によって様々な顔を見せる存在です。子供も学校での顔と家庭や地域での顔 に違いがあって当然です。そういった情報も含めて子供理解を深めながら教育に当た っていきたいと考えます。また、保護者の皆様のお考えをしっかりお聞かせいただく 機会ととらえております。 もう1つは、校長として信頼を得るために、正直に本音の部分も話しておく必要が あると思います。近年、児童虐待が社会問題となっています。児童虐待については、 平成24年度の統計でいえば、児童相談所が対応した総件数の約35%は小学生で最 も多いのです。児童虐待防止において小学校が果たすべき役割の大きさを物語ってい ます。本校における児童虐待は万に一つもないと思います。しかし、現実の統計の数 字から見れば、万が一に備え、ご家庭での様子を見せていただく必要があると考えま す。また、川崎の中 1 殺害事件は記憶に新しいところです。地域で起こった事件です。 地域の危険個所、課題なども把握しておきたいと思います。どうかご理解のほどお願 い申し上げます。 学校の指導にご不満、ご不審な点がありましたら、 しっかりと説明をさせていただきます ご連絡をよろしくお願いします 学校は、子供たちを一人の個としてその成長を願うと同時に、集団の一員としての 社会性を養うところです。一人一人が個別に勉強する仕組みではなく、集団の中で勉 強したり生活したりする中で教育を行う仕組みです。 集団での指導ということは、一人一人の問題をみんなの問題としてとらえ、みんな で学んでいこうということです。授業だけでなく、生活の指導も同様です。生活の中 で起こる様々な問題は、すべてが子供たちにとって教材です。先生は誉めたり叱った りしながら、集団の一員としての社会性を学ばせていきます。学校の役割としては、 一人の個としての指導だけでなく、集団の一員という視点からの指 導が極めて重要です。「なぜ家の子が・・・」と指導に疑問をもた れることもあるかと思います。そのような時は、指導の意図等をし っかりと説明させていただきますので、ご連絡をいただければと思 います。よろしくお願いいたします。
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