国立大学法人運営費交付金の拡充に関する決議 経済社会の重大な転換期において、我が国社会の活力や持続的な成 長を確かなものにするためには、国家戦略としての大学政策が不可欠 である。しかし、国立大学においては、法人化以降続いてきた運営費 交付金の削減により、若手の育成や研究力の低下などに深刻な影響が 生じてい る。 このよう な状 況において、 十一月 二十四 日の財政制 度等審議会の 「平成二十八年度予算の編成等に関する建議」では、運営費交付金の 削減を前提とした提案がなされた。このような提案は、国民からの期 待に応えるべく、自ら改革を進める方針を打ち出している国立大学の 改革意欲を損なうものであり、全く容認できない。 急速な少子高齢化やグローバル化の進展を乗り越え、我が国が持続 的に成長していくため、全都道府県に設置された「知」の拠点である 国立大学は、人材育成、幅広い研究、社会や地域への貢献、グローバ ル 化 へ の 対 応 な ど に おい て 中 核 的 役 割 を 果 た し てい か な け れ ば なら ない 。第 三期中期目 標期間 がス ター トす る平成二十 八年度の取組 は、 国 立 大 学 の 改 革 の 決 意 と 着 実 な 実 行 を 示 す た め にも 決 定的 に重要で ある。 このような方針を示すため、平成二十八年度予算において、左記事 項の実現に万全を期すべきである。 一 、 国 立大 学 の 機 能 を 強 化 し 、 着 実 に 改 革 を 加 速 す る た め 、 基 盤 的経費である国立大学法人運営費交付金の拡充を図ること。 右決議す る。 平 成 二 十 七 年 十 二月 七 日 国 立 大学 振 興 議 員 連 盟
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