炊飯器 要求仕様書

炊飯器
要求仕様書
ver 1.1
1.機器についての説明
この機器は以下の機能を持つ
・炊飯ボタンを押すと炊飯を行い,かつ保温をする機能
・炊飯が終わるまでの時間を表示する機能
・保温している時間を表示する機能
・炊飯の開始時間を予約設定できる機能
・幾つかの炊飯モードを選択できる機能
・釜が入っていない場合,炊飯はできないようにする
・炊飯が終わった際に音で知らせるようにする
・終了ボタンを押すと,保温が終了する機能
・炊飯器の蓋が開いた場合,ヒーターへの電源をオフにする機能
2.ハードウェア構成とハードウェア要求仕様
2.1 外観
・炊飯器本体は高さ15cm,直径20cm 程度の形状である
・上部には開閉できる蓋と各種操作をするパネルがついている
・機器は本体と釜およびコンセントにつなぐケーブルに分かれている
・電源コードをコンセントに差し込めば,本体の操作が可能になる
・各種操作をするパネルには表示のためのディスプレイ,LED,操作をするためのボタ
ンなどがある
2.2 インターフェース
炊飯器本体には以下のボタンや表示器がついている
使用者用インターフェース
・炊飯中であることを示す表示と炊飯が終わるまでの時間の表示
・保温中であることを示す表示と保温中のトータル時間の表示
・炊飯を開始するためのボタン
・炊飯モードを設定するためのボタンとモードの表示
・指定した時間後に炊飯を開始するためのタイマー設定のためのボタンと表示
・電源が入っているかどうかの確認用の表示
・炊飯が終了したときのブザー
内部用インターフェース
・釜に加熱を行うヒーター機構に対する信号
・釜があるかどうかを検知するセンサーの信号
・釜の温度を測定するための温度センサーの信号
・蓋が開いているかどうかを検知するセンサーの信号
2.3 内部構成
内部には以下の装置またはセンサーがある.
・ヒーター機構:釜を加熱するためのヒーター.信号を入力することでヒーターが動作し,
熱を発する.
・温度計:槽内の温度を測定するためのセンサー
・液晶表示器:種々の情報が出力できる表示器
・釜が本体にセットされているかどうかをチェックするセンサー
・炊飯器の蓋があいているかどうかをチェックするセンサー
・全体を制御するCPUボード
3 ソフトウェア仕様
3.1 操作要求仕様
・電源を入れたら機器自体が稼働し,炊飯のモードが選択可能となる
・炊飯のモードは3種類(通常の炊飯,早炊き,おかゆ)であり,初期値として通常の炊
飯のモードが設定されている
・炊飯ボタンを押すと,選択したモードに従って釜の加熱を開始する.この時炊飯してい
る最中であることを表示する.
・選択したモードによる加熱は別途保存してある状態表に従って,ヒーターに対する電源
のオンオフを行う
・炊飯が終了したときブザーを鳴らし,その後自動的に保温のモードに移行する
・保温温度は規定値とし,保温温度から-5℃下がった場合,規定温度まで上昇させる
・終了ボタンを押すと,ヒーターに対する加熱を止め,保温を止め,初期状態に戻る
・タイマーボタンを押すと,幾つかの設定ができ,設定した時間後に炊飯を開始する.初
期設定は予約時間を0時間とする
・蓋がしまっていない場合は炊飯ボタンを押しても開始されない.但し終了ボタンは有効.
また途中で蓋が開いた場合には,ヒータの電源を切る
・電源をオフすると全ての設定はクリアされ,初期値に戻る
3.2 機能要求仕様
・基本動作
①本機器は電源がオンされてから各ボタンで設定が可能となる
②ヒーター機構に対して 1 (High)の信号をいれると,熱を発する.
③蓋が開いているとき,検知センサーが 1 (High)の信号を出力する
④釜が機器内に無い場合,1 (High)の信号を出力する
・炊飯
①ヒーターによって加熱を行う.ヒーターの加熱は100%(強火),70%(中火),4
0%(弱火)
,20%(保温),0%(停止)の5段階とする.これらの状態をヒーターに
対する信号のオンオフを繰り返すことで生成する(PWM信号)
.
②通常炊飯:中火(沸騰するまで)→強火(3分)→中火(4分)→弱火(5分)→強火
(10秒)→停止(10分)→終了
③早炊き:強火(沸騰するまで)→強火(5分)→停止(5分)→終了
④おかゆ:強火(沸騰するまで)→弱火(30分)→停止
4.品質仕様
4.1 動作保証
・炊飯ができるように釜の温度を上昇させる
・各モードに従って炊飯ができる(ヒーターの制御ができる)
・釜の温度を設定温度に維持する
・釜が入っていないときにヒーターが動作しない
・蓋が開いているときにヒーターが動作しない
4.2 エラー処理
エラーが発生したら,表示器に「エラーXXX」と表示する(XXXはエラー番号)
.但し
エラーの状態が解消された場合,直ちにエラー表示を消す事とする.
001:釜が入っていない
002:蓋が開いている
4.3 試験方法
・各種ボタンが設定した通りに動作しているかの確認
・エラーの状態を強制的に発生させて,エラーが正しく表示されるかどうかを確認
~以上~