電気ポット 要求仕様書

電気ポット
要求仕様書
ver 1.1
1.機器についての説明
この機器は以下の機能を持つ
・電源を入れると水を湧かし,規定の温度のお湯にする機能
・再沸騰開始ボタンを押すと水を規定の温度に再沸騰する機能
・水温が100℃に達すると音で水温が規定の温度に達したことを知らせる機能
・給湯ボタンを押すとポンプを動かし,中のお湯を出す機能
・給湯ボタンを不意に押しても中のお湯が出ないロック解除ボタンの機能
・規定の温度を複数選ぶことができる機能
・指定した時間後にお湯を沸かすことができる機能
・注ぎ口に容器が無いとお湯が出ないようにする
・ポットが転倒したとき,ヒーターへの電源をオフにする機能
・水が入っていない時にヒーターへの電源がオンにならない機能
2.ハードウェア構成とハードウェア要求仕様
2.1 外観
・電気ポット本体は高さ25cm,直径20cm 程度の形状である
・上部には開閉できる蓋と各種操作をするパネルがついている
・前上部には湯注ぎ口があり,前部には水量の目盛り,後下部には電源コードがある
・電源コードをコンセントに差し込めば,お湯を沸かすことができる
・各種操作をするパネルには表示のためのディスプレイ,LED,操作をするためのボタ
ンなどがある
2.2 インターフェース
電気ポット本体には以下のボタンや表示器がついている
使用者用インターフェース
・沸かしている最中であることを示す表示
・保温中であることを示す表示
・再沸騰を開始するためのボタン
・規定の温度に設定するためのボタンと設定温度の表示
・指定した時間後にお湯を沸かすためのタイマー設定のためのボタンと表示
・給湯するためのボタンとロックを解除するためのボタンおよびロック状態の表示
・電源が入っているかどうかの確認用の表示
・24時間以内に何回給湯したかを表示
内部用インターフェース
・お湯を注ぐためのポンプに対するモータ信号
・温度センサー用の信号
・お湯を沸かすためのヒーターのオンオフのためのリレー
・転倒用のスイッチの信号
・水が入っていないかどうかを検知するセンサーの信号
2.3 内部構成
内部には以下の装置またはセンサーがある.
・ヒーター機構:お湯を沸かすためのヒーター.信号を入力することでヒーターが動作し,
熱を発する.
・温度計:槽内の温度を測定するためのセンサー
・給湯ポンプ機構:槽内のお湯を給湯口まで送るためのポンプ機構.モータで動く.
・液晶表示器:種々の情報が出力できる表示器
・全体を制御するCPUボード
3 ソフトウェア仕様
3.1 操作要求仕様
・電源を入れたら機器自体が稼働し,初期値として設定した温度に自動的に水を湧かすこ
とを開始する.この時沸かしている最中であることを表示する.
・規定温度まで上昇したら,自動的に保温モードになり,保温モードであることを表示す
る.規定温度は70℃,85℃,90℃,98℃の4種類とする.規定温度は沸かしてい
る最中でも変更することができる.また,その規定温度は表示器に表示する.
・保温温度から-5℃下がった場合,規定温度まで上昇させる.
・給湯ボタンを押すと,押している間だけ給湯ポンプ機構を動作させる.
・給湯ロック解除ボタンを押さない限り給湯ボタンを押してもポンプ機構は動作しない
・給湯中は給湯している表示をする
・タイマーボタンを押すと,幾つかの設定ができ,設定した時間後に沸騰を開始する.初
期設定は予約時間を0時間とする.
・電源をオフすると全ての設定はクリアされ,初期値に戻る
3.2 機能要求仕様
・基本動作
①本機器は電源がオンされた時から設定した温度に水を沸騰させる.電源オン後には手動
で設定を変更できる.初期値は 98℃.
②ヒーター機構に対して 1 (High)の信号をいれると,熱を発する.
③給湯ポンプ機構に対して 1 (High)の信号をいれると,モータが動き,ポンプ機構が動作
する
④転倒したとき,転倒用スイッチが 1 (High)の信号を出力する
⑤槽内に水が無い場合,1 (High)の信号を出力する
・加熱
ヒーターによって加熱を行う.ヒーターの加熱は100%,20%(保温),0%(停止)
の3段階とする.これらの状態をヒーターに対する信号のオンオフを繰り返すことで生成
する(PWM信号)
.
4.品質仕様
4.1 動作保証
・規定温度に達するように水の温度を上昇させる
・給湯ロック解除ボタンを押さない限り給湯できない
・槽内の温度を設定温度に維持する
・水が入っていないときにヒーターが動作しない
4.2 エラー処理
エラーが発生したら,表示器に「エラーXXX」と表示する(XXXはエラー番号)
.但し
エラーの状態が解消された場合,直ちにエラー表示を消す事とする.
001:水が入っていない
002:転倒した
4.3 試験方法
・各種ボタンが設定した通りに動作しているかの確認
・エラーの状態を強制的に発生させて,エラーが正しく表示されるかどうかを確認
~以上~