演 習 < advanced seminar 〉 授業科目名 〈英訳〉 配当学年 3.4 単位数 2 開講年度・ 開講期 担当者所属・職 名・氏名 2016 前期 曜時限 水5 経済学研究科・教授・諸富 徹 授業形態 演習 使用言語 日本語 〔授業の概要・目的〕 【持続可能な発展と公共政策:財政学と環境経済学①】本演習の目標は、財政学と環境経済学を学んで、その知識に基づいて持続可 能な発展と公共政策について政策的思考を発展させ、問題の分析やそれに基づく政策提言を行うことができる人材を育成することにあ る。平成27年度については、諸富がサバティカル取得にともなって、シラバス執筆の現時点では2つの可能性がある。1つは、日本にい て例年通りのゼミ演習を開講する可能性である。もう1つは、諸富が1年間の在外研究に出るために、諸富自身がゼミの指導をできない 可能性である。現時点ではどちらの可能性も半々である。しかし、後者の場合であってもゼミは開講し、前期のゼミの指導は別の大学 の教員に依頼する予定である(当該教員は、内諾済み)。 〔到達目標〕 本演習では、持続可能な発展のための公共政策のあり方をテーマとする。そのために、財政学と環境経済学の知識がベースとなる。2 回生演習では半年間(前期)、テキストを輪読しながら、テキストの読解の方法、その内容理解と要約のやり方、そして、プレゼンテーショ ンと参加者によるディベートの進め方について、実践を通じて徐々に習熟していってもらうことを目的とする。ここで様々な知的生産のた めの技能を身につけておけば、社会に出てからの知的作業にも役に立つであろう。 〔授業計画と内容〕 例年、以下のような形でゼミの運営を行っている。 【1】経済学/社会科学古典の輪読とディベート 本ゼミでは、経済学/社会科学古典の輪読を通じて、その内容をまとめ、発表し、討論するという一連の知的作業の手続きを学ぶこと にする。古典の輪読を行うのは、歴史的文脈(=時間軸)を通じて物事を考えること、効率性だけでなく公平性を尊重すること、物事を総 合的に捉える視野を養うこと、といった現代の経済理論だけでは学べない効用が、古典輪読にはあるからだ。 また、本ゼミではゼミ生同士の討論を重視する。テキスト輪読に基づいて、報告者は問題提起を行い、それに基づいて参加者と議論を 行っていく。こうした議論のトレーニングを2回生の段階から行っておくことが重要である。 【2】ゼミ合宿と現地調査 本ゼミでは、慶應大学とのインゼミ準備とゼミ生の親睦を兼ねて、5月に新歓合宿、9月にインゼミ準備合宿を行う。いずれの機会に も、現地のまちづくり調査(見学&ヒアリング)を行う。2015年度はの夏合宿では、国家戦略特区に指定された兵庫県養父市における農 業改革の取り組みを現地調査し、合わせてインゼミ論文の検討を行った。 〔履修要件〕 特になし 〔成績評価の方法・観点及び達成度〕 出席、ゼミでの報告&プレゼン、そして討論への参加、の3点で評価する 〔教科書〕 ゼミ開始時までに公表する。 〔参考書等〕 授業中に適宜挙げる予定 〔授業外学習(予習・復習)等 〕 〔その他(オフィスアワー等)〕 演 習 < advanced seminar 〉 授業科目名 〈英訳〉 配当学年 3.4 単位数 2 開講年度・ 開講期 担当者所属・職 名・氏名 2016 後期 曜時限 水5 経済学研究科・教授・諸富 徹 授業形態 演習 使用言語 日本語 〔授業の概要・目的〕 【持続可能な発展と公共政策:財政学と環境経済学②】本演習では、座学を中心とした前期の演習から打って変わって、慶應大学との インゼミのためのゼミ共同論文の作成作業を行う。中心となるのは3回生だが、2回生も、3回生の指導の下に論文作成作業に参加し、 調査の方法、文献探索の仕方、論文の書き方、プレゼン資料の作成方法、そして効果的なプレゼンの方法等を学ぶことを目的とする。 論文のテーマは、財政と環境の2本立てとなる。参加者は希望に応じてどちらかの班に所属し、チームとして論文作成作業を行う。 〔到達目標〕 慶應大学とのインゼミは、本ゼミの最大の行事である。インゼミへの参加を通じて、あるテーマを選んで、読書し、情報を収集し、調査を 行い、問題を立てて分析し、班のメンバーで議論し、共同で論文を作成することで、いわゆる「アカデミック・スキル」の獲得を目標とす る。さらに、インゼミ当日は、共同論文の内容をパワーポイントを用いて発表し、その後、ディベートを行う。これら一連のプロセスを経る ことで、ゼミ生の力量は、飛躍的に高まることは間違いない。 〔授業計画と内容〕 【1】インゼミに向けた共同論文の作成、慶應大学とのインゼミ参加(10回分) 本演習では、慶應大学の金子勝ゼミ、井手英策ゼミと合同で年に1回、通常は11月最終の週末にインゼミを行っている(開催地は隔年 で東京と京都)。これは、両大学のゼミがそれぞれ共同論文を作成の上、口頭で発表し、それをめぐってディベートを行うというもの。論 文作成のために、ゼミ生はチームを組んで、自ら調査研究や企業・自治体へのヒアリングを行い、相互に協力しながら論文を完成させ る。この過程は、教室では得られない刺激を受けられる、またとない勉強の機会になっており、ゼミ生はこの経験を通じて大きく成長す ることになる。また、ゼミ生同士の結束も高まり、他の場所では得がたい友人を得られる機会ともなる。 ゼミ生は毎年、環境班と財政班に分かれて共同論文を執筆することになる。参加者の皆さんには、財政か環境のどちらかを選んでもら い、上回生とともに論文のテーマを選び、リサーチを行い、文献を読んでまとめ、そして共同論文の一部を受け持って執筆し、インゼミで 報告、さらにはディベートに参加してもらうことになる。 【2】財政・環境に関するテキスト輪読(5回分) インゼミは11月末で終了するので、12月~1月は、財政と環境に関する良質なテキストを選び、その輪読と討論を通じて内容理解を深 めることにしたい。 〔履修要件〕 特になし 〔成績評価の方法・観点及び達成度〕 出席、ゼミでの報告&プレゼン、そして討論への参加、の3点で評価する 〔教科書〕 インゼミ終了時に指示する 〔参考書等〕 授業中に適宜挙げる予定 〔授業外学習(予習・復習)等 〕 〔その他(オフィスアワー等)〕
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