政策企画立案の技術 - 京都大学公共政策大学院

授業科目名 政策企画立案の技術
<英訳>
How to Make a Good Policy
配当
学年 1・2回生
単位数 2
担当者所属・
公共政策大学院 教授
職名・氏名
開講年度・ 2015・
曜時限 水5
開講期
前期
西村 尚剛
授業
使用
講義・演習
形態
言語 日本語
[授業の概要・目的]
1.直面する問題や政策課題に対してどのように政策対応するかを検討・具体化する政策企画立案
のプロセスは、政策過程(PDCAサイクル)の中で最も創造的で面白く、また同時に困難な過程
と言えると思います。
本授業ではこの公共政策企画立案プロセスに焦点を当て、現実に生起している問題、たとえば「
日本の大学教育」の問題を取り上げ、政策企画立案の実際の流れに沿って取り組み、具体的政策を
立案することにより、公共政策を企画立案するための作業の流れ、基本的な取り組み方やポイント
の習得等に努めたい。
2.授業の目的・狙い
① 直面する問題や政策課題に対し具体的な公共政策を企画立案するための作業の流れ、基本的な
取り組み方やポイントをマスターする。
② 公共政策の企画立案過程で用いられる各種のペーパー(文書・資料など)を、目的に応じ適切
・効果的に作成する技術を習得する。
③ 日本の現実の政策課題を素材に公共政策の企画立案を実習する。
[到達目標]
現実の政策課題に対し、政策立案するための情報収集、実態の分析、政策案の検討、種々のペーパ
ーの作成、プレゼンテーション、広報資料の作成等が可能となる知識、能力の習得を目指す。
[授業計画と内容]
1.たとえば、日本の大学教育問題を素材に、公共政策企画立案の実際の流れに沿って、各回の授
業で受講生は与えられたミッションに取り組み、調査・検討・討議などの作業を行いペーパーにま
とめる。
(ミッションの例)
ⅰ.日本の大学教育について問題点の把握
ⅱ.日本の大学教育問題の概要を説明するためのレクチャー資料作成
ⅲ.日本の大学教育問題の中から検討課題を設定し政策案を考える
ⅳ.検討課題についての各界の意見・論調調査
ⅴ.検討課題への政策対応のための具体的政策案の企画立案
ⅵ.企画立案した政策案を政策提言するためのプレゼンテーション資料作成
2.授業で教官は作業に必要な記事、公表資料などを配布・紹介するとともに、公共政策企画立案
のノウハウを説明する。教官は院生が作成したペーパーを読み評価・指導する。
[履修要件]
中央省庁の政策作りの現実に強く関心のある者が望ましい。
政策企画立案の技術(2)へ続く↓↓↓
政策企画立案の技術(2)
[成績評価の方法・観点及び達成度]
授業への出席状況を重視する。授業での貢献度、課題ペーパーの出来映えなどを勘案して総合的に
評価する。
[教科書]
「政策企画立案の技術 〔2011年度版テキスト〕」 受講者にファイルを配布します。
[参考書等]
(参考書)
久保田勇夫 『 役人道入門 』(中央公論新社)
その他授業中に参考書、参考文献を紹介する。
[授業外学習(予習・復習)等]
政策課題の把握に始まって、宿題としての作業量が相当時間を要すると思われるので、授業後の課
題への取り組みに力点を置かれたい。
また、常日頃から政策課題に関する情報を新聞、雑誌等を通じてこまめに収集し、政策形成での感
度を磨くよう務めること。
(その他(オフィスアワー等))
参加者にはペーパーのプレゼンテーション等も十分時間を取っておこなってもらいたいため、受講
者数の上限は20名とする。(仮に超えた場合はレポートにより人数の調整を行う。)
※オフィスアワー実施の有無は、KULASISで確認してください。