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4.基地での演習・訓練
横田基地で行われる主な演習・訓練
横田基地では、基地所属機による通常の飛行訓練の他に、様々な事態を想定した演習・
訓練が行われている。
CERE(Combat Employment Readiness Exercise):戦闘対象即応演習
戦闘装備品等の確保に迅速に対処するための対応訓練
EME(Emergency Management Exercise):緊急管理演習
大地震、航空機事故、バスと航空機との衝突事故、踏切における電車とバスの
衝突など、様々な状況を想定した重大事故における対応訓練
IRRE(Initial Response Rediness Exercise):初動対応即応演習
緊急事態発生に対する初動の対応を行う訓練で、OREの初期段階を想定して
いる。
NLP(Night Landing Practice):夜間連続離着陸訓練
空母艦載機搭乗員が着発艦の技術を維持するため、飛行甲板に見立てた滑走路
上で離着陸(タッチ・アンド・ゴー)を繰り返す訓練である。現在は日米合意に
より、出来る限り小笠原諸島の硫黄島で行われることとされているが、悪天候等
で硫黄島での実施が困難な場合に本土の基地で行われることがあり、その場合は
周辺に深刻な騒音被害を生じさせる。
ただし、横田基地においては平成 13 年度以降、実施されていない。
ORE(Operational Readiness Exercise): 運用即応演習
仮想戦闘環境における基地の機能テストを行う。具体的には、テロ攻撃や航空
機又は地上戦闘力等による基地への攻撃を想定し、実践的な即応体制をとること
を目的とした演習
ORI(Operational Readiness Inspection):運用即応監査
運用即応演習(ORE)を実施し、太平洋軍司令部が それを評価する監査
SRI(Samurai Readiness Inspection):サムライ即応監査
OREを実施し、監査するもの。
サムライサージ訓練
橫田基地所属機による大規模編隊飛行訓練、パラシュート降下・投下訓練を伴
うこともある。
消火訓練
基地内で不定期に行われている。実際に火を使う訓練と煙幕を使う訓練とがある。
パラシュート降下・投下訓練
滑走路上への人員降下、物資投下が訓練とし
て不定期に行われている。
基地所属部隊による訓練の場合は小規模で
あるが、沖縄の海兵隊や陸軍部隊が参加する場
合には複数の航空機から一度に数十人が降下
することがある。
このような訓練では、基地周辺の市街地上空
を低空で旋回することが多く、騒音への苦情や
事故への不安が町役場等へ寄せられることも
ある。
訓練・演習に使用される特殊装置
EMEやOREにおいては、以下のような大音量の出る装置が使用されることがあり、
騒音への苦情や問い合わせもある。また、演習での使用時だけではなく、装置自体のテス
トで騒音が発生することもある。
GBS(Ground Burst Simulator):地上爆発模擬装置。
金属製の容器内で爆発物を破裂させ、爆発音を発生させる。
PAS(Public Address System)
以前はジャイアントボイスと呼んでいたもので、大音響の出る特殊なスピーカ
を使用し、サイレンや広報を行なう。
この他、サイレンや煙幕発生装置が訓練に使用されることがある。