Title [99m] Tc-Teboroxime による心筋血流イメージング - 金沢大学

Title
[99m] Tc-Teboroxime による心筋血流イメージング : [201] TI との比
較およびクリアランスの解析
Author(s)
中嶋, 憲一; 滝, 淳一; 分校, 久志; 谷口, 充; 秀毛, 範至; 久慈, 一英; 利波
, 紀久; 久田, 欣一; 清水, 賢巳
Citation
Issue Date
1991-12-07
Type
Conference Paper
Text version
publisher
URL
http://hdl.handle.net/2297/26114
Right
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http://dspace.lib.kanazawa-u.ac.jp/dspace/
99mTcTeboroximeによる心筋血流イメージング
ー201Tlとの比較およびクリアランスの解析一
久志許
紀久辮
谷口
久田
※※
心筋血流の核医学的評価法として、従来の
分校
利波
充一
欣
※?※7
滝
久慈
|英
一俘一
※
※,※?※
|至已
憲範贄
中嶋
秀毛
清水
安静時のk値のばらつきをみると比較的大きく、
201Tlに変り得る可能性をもつ放射性医薬品とし
個別の症例をこの値のみで正常と異常に鑑別する
て、99mTc製剤である991nTc標識のTeboroximeが
ことは困難であった。しかしながら、同一の心筋
開発されているl~3)。この薬剤の心筋集積は早く
内では狭窄部は対照部と比較して有意にk値は小
高値であり、また心筋からの消失も半減期の第1
さく(paired-T検定にて安静でp=00087、負荷
でp=00385)、狭窄部での洗いだしの遅延が認
相が約3分、第2相が約60分と早い(Fig1)。こ
の薬剤のシンチグラフイの201Tl所見との一致率
められた(Fig2)。
と、またその心筋からのクリアランスについて解
この検討では、すでに報告した連続反復回転収
析を行った。
集を行うことにより、早期の高計数率の部分を利
〔方法〕
用した良好な画質を注射4分後より3分間の画像
対象は虚血性心疾患を疑われて、201Tl心筋
でも得ることができた。また、肝の増加する放射
SPECT検査および99inTcTeboroximeのSPECT検査
能も特に読影の妨げにはならなかった。
が施行された症例で、,枝病変8例,2校病変4
心筋からのクリアランスに差が認められること
例,3枝病変1例,有意狭窄なし’例であり、’
を利用して、心筋のm流予備能,イメージング中
症例は3枝病変で冠動脈バイパス手術後であっ
のm流の差が評価できるのではないかという期待
た。99mTcTeboroximeの投与量は1回目が
が持たれている。今回の検討では、同一の心筋内
370-555MBq’2回目が550-740MBqであった。
で比較すると、狭窄部位で有意のクリアランスの
SPECTのデータ収集は、TebOrOXimeについては、
低下が認められた。
すでに報告したように、3検出器型SPECTによ
〔文献〕
る連続反復収集法を用いた3)。運動終了後SPECT
l)LeppoJADePueyEG,JohnsonLL:Areview
開始までの時間は3分30秒から4分30秒であっ
ofcardiacimagingwithsestamibiandteboroxime
た。画像再構成は、安静時は収集開始後4分目か
JNuclMed32:2012-2022,1991
ら3分間、負荷時は収集開始直後から3分間の加
2)JohnsonLLClinicalexperiencewithTechne-
算投影画像を用いた.また、心筋からのクリアラ
tium99mTeboroxime・SeminNuclMed21:182‐
ンスの測定のためには、体軸断層像のみを1分毎
189,1991
に経時的に作成した。各SPECT像において、前
3)NakajimaKTakiJ,BunkoH,etal:Dynamic
壁中隔,側壁,下壁(または後壁)の3領域に分
acquisitionwithathree-headedSPECTsystem:
け、梗塞,虚血,異常なしの3群に分類した。
ApplicationtoTechnetium99m-SQ30217
Teboroximeのクリアランスの計算は4分から10
myocardialimagingJNuclMed32:1273-1277,
分間のデータを用いて、単指数関数によるフィッ
1991
ティングを行った。
〔結果および考案〕
201Tlの所見と比較して、正常,虚血,梗塞の
判定の_致率をTablelに示した。15症例の全領
域(45領域)についてみると、201TlとTeborox ̄
imeの一致は33領域(73%)であった。
検討した7症例の安静時および運動時の狭窄領
域,対照領域のクリアランスをTable2に示した。
※金沢大学核医学科
※※同第二内科
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zo1T1
Normal
Ischemia
Infarction
Total
22
4
O
27
lschemia
2
5
2
lnfarction
0
4
6
Total
23
14
8
Tebo Normal
io
45
▲TabIel・Detectionofabnormalityby2o1Tland99mTc-Teboroxime.
Rest
Exercise*
n=7
StenosisControlStenosisControl
mean(/min)
5.4016.1244.1035.141
0.3420.2440.1910.336
12.811.316.913.5
SE
meanT lノ2(min)
pairedT
p=0.0087
0.0385
*Backgroundactivityfromthepreviousstudywasnotcorrected.
▲Table2Myocardialclearancerateintheregionsofcontrolandstenotic
artery.
120
Teboroxime(Exercise)
000000
ト二コ○○四ン|」く]山匡
08642
1
L1VER
350
300
250
E200
コ
MYOCARDlUM
。
○150
00
LUNG
50
1
47
0
0
131619222528
(素iミニ=if等!
●
B、.、ア…。
□、--二
2
TlME(min)
4
68101214
Time(min)
▲FiglTime-activitycurvesof99mTc-Teboroxime
▲Fig2DifferentialwashoutbetweentheLAD(75%
stenosis)andLCX(25%stenosis)regions.
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