Inspiring a World of Habitual Savers

Inspiring a World
of Habitual Savers
エイゴン・リタイアメント準備度調査2015
退職後の収入は自助努力
退職の準備は人生の早い段階から始めるべきです。退職の計画を始め
る時期が早いほど有利です。そのため、本レポートでは子どもたちの成長
をとらえた写真を使用しています。
子どもたちの写真は、起業する、同じ分野で働き続ける、旅行に行くなど、
退職後にやりたいことの希望で多かったことを表しています。
もくじ
はしがき 1
イントロダクション
3
2015年度調査 4
概要 5
パート 1: 2015年度エイゴン・リタイアメント準備度指数-主な結果
7
パート 2: 退職準備の向上は、現実か、幻想か?
11
パート 3: 貯蓄の習慣を世界のトレンドに
15
パート 4: パラダイム変化:アクティブ・リタイアメントをすべての人の希望に
21
提言
31
用語集
34
エイゴン高齢社会・リタイアメント研究所、Transamerica Center for Retirement Studies®、
Cicero Consulting、ソニーライフ・エイゴン生命について
36
謝辞
37
参考文献・注
38
補遺1:算出方法
39
補遺2:数理計算表
40
補遺3:国別比較
42
The Aegon Retirement Readiness Survey 2015
友人や家族との時間を増やす
はしがき
エイゴンのミッションは、人々の自助努力による将来の資金準備を手助けすることであり、今日、その重
要性はかつてないほど増しています。人々の平均寿命が過去最長であるという事実は、当然喜ばしい
ことです。しかし、退職後の期間が長くなり、前世代では想像もできなかったような様々なことを行える
チャンスがあることを多くの人が楽しみにしているものの、世界的に長寿は社会に対して大きな課題を
投げかけています。
世界中で人々のリタイアメントに向けた資金準備はどれくらいでしょうか。退職後の目標を達成するた
めに貯蓄は十分にできているでしょうか。個人、企業、国はそれぞれどのような役割を担うでしょうか。
これらの疑問に対する回答を探るべくエイゴン・リタイアメント準備度調査を実施してきましたが、今年
で4回目となります。今年度調査では、さらに新たな試みとして、企業による年齢差別のない職場環境
への取り組みの成功事例に関するケース・スタディや、退職世代からリタイアメント準備期の人たちに向
けたアドバイスなどを掲載しています。
1 | The Aegon Retirement Readiness Survey 2015
今年度のエイゴン・リタイアメント準備度指数はわずかながらも向上
しました。結果は肯定的ではあるものの、望むようなセカンドライフを
送るための貯蓄が十分ではない人がほとんどで、これはまだ「作業
中」と表現するのがよさそうです。習慣的に貯蓄する人は、そうではな
い人に比べて準備ができているのは当然ですが、その差は大きく、
それは、ゆとりあるセカンドライフを送ることができるか、貧困に陥る
可能性があるかの違いといえそうです。習慣的な貯蓄行動が鍵とい
えますが、それを世界に広めるにはどうしたらよいかを検証し、個人、
企業、国に対して提言を行います。
知識には力があり、それによって人々は十分に情報を得たうえで意
思決定を行うことができ、資金面で不安のないアクティブなセカンド
ライフを過ごすための準備ができるのです。さらに、健康状態が良
好であればリタイアメントに対してポジティブな態度であることや、人
々がどのように退職後のセカンドライフを謳歌するかについても取り
上げています。人生の早い段階で貯蓄を始め、アクティブに仕事を
長く続けることで、リタイアメント期の収入に大きなインパクトが生じる
のです。
今回から、新たに設立されたエイゴン高齢社会・リタイアメント研究
所が本レポートの作成を行うことになりました。この研究所はハーグ
に本部を置きますが、そのミッションは、高齢化やリタイアメントに対
する人々の受け止め方について、人々を教育し、世界で議論されて
いる情報を提供することにあります。南北アメリカ、ヨーロッパ、アジア
のエイゴンの各拠点の専門知識を集結し、また、米国の非営利団
体であるTransamerica Center for Retirement Studiesとも協働し
ていきます。
リタイアメントに向けた貯蓄、投資、計画に対する人々の認識を向上
し、世界中の人々がよりよい未来を享受するよう、本レポートの情報
をはじめとする我々の取り組みが貢献できることを願っております。
アレックス・ワイナンツ
エイゴン会長兼CEO
The Aegon Retirement Readiness Survey 2015 | 2
イントロダクション
本レポートでは、世界中で平均寿命が延びたことで様変わりした人々の貯蓄の計画
と、人々が抱く退職後の夢や希望について取り上げます。2015年度調査では、世界
全体で人々の退職後の生活に対する自信がますます強くなってきていることが分か
りました。調査を開始した2012年頃に比べて世界経済が改善したため、人々の経済
的な見通しにも大きな影響がみられます。過去の調査結果と比較して分かるのは、
自分の経済状況を肯定的に捉えている人が増えていることです。このことは、将来の
退職世代に対する見方にも表れていて、将来の退職世代の生活を肯定的に考えて
いる人は、まだ17%と少ないものの、その割合は年々増加しています。今年度のエイ
ゴン・リタイアメント準備度指数にも肯定的な見方が表れ、指数はわずかですが向上し
ました。
しかし、退職準備に対する態度が肯定的であっても、実際の貯蓄行動に変化はほと
んど見られません。退職貯蓄を行っている人の数と習慣的に貯蓄を行っている人の
数は増えていますが、単に景気がよいから貯蓄をしようと思っているだけの人が多い
のも明らかです。
退職のための貯蓄をしていない人も依然と多く、定期的に貯蓄を続けている人もごく
わずかです。退職後のための貯蓄を常に行っていると回答した「習慣的に貯蓄する
層」は、世界全体でわずか39%でした。この層の人はARRIの点が「高」になる割合が
平均の倍になります。世界全体では、この層のうち「高」の割合は3分の1、「中」以上
の割合は75%です。つまり、定期的な貯蓄を続けることが退職計画での王道といえま
す。
習慣的な貯蓄行動を世界で根付かせることが課題になります。世界を見渡すと、国
によって違いが大きく、肯定的な態度と退職準備の意識に関する割合が高い国は、
ブラジル、中国、インドなどのBRICS諸国で、これらの国では高金利のために退職貯蓄
の残高が大きく増える状況にあります。西ヨーロッパや北アメリカの金利は0.05%から
0.75%の範囲ですが、ブラジルでは13.25%、インドでは7.5%になります。新興国で
はインフレ率も高くなりますが、それでもヨーロッパに比べて実質金利は高く、広くその
恩恵を受けています。1
金利水準は重要な要因で、退職後の生活の準備に預金を利用している人は現在、5
分の2(39%)にもなります。退職の準備では、預金は確定給付型年金(利用率は全
体で26%)や個人年金(同24%)よりも広く利用されているのです。退職準備での預
金の利用がこれほど多いということは、人々のリタイアメントに関する意思決定を改善
するために多くのサポートやガイドが必要だといえるでしょう。
個人は預金と投資の割合を適切に分けることができず、また、習慣的に貯蓄を続ける
ことができないことが多いため、個人の行動を変える努力が必要なのです。貯蓄の習
慣を身に付けることを世界で広めるには、個人、企業、国の共通の責任があると認識
すべきです。三者の協力による財政負担やリスク分担によって、初めて将来のリタイ
アメントの確実な成功が期待できるのです。
3 | The Aegon Retirement Readiness Survey 2015
起業する
2015年度調査
本レポートでは、オーストラリア、ブラジル、カナダ、中国、フランス、
ドイツ、ハンガリー、インド、日本、オランダ、ポーランド、スペイン、ト
ルコ、英国、米国の15か国で、現役世代の勤労者14,400人と退
職世代1,600人を対象に調査を行い、回答をまとめました。回答者
へのインタビューは2015年2月6日から23日にかけて行いました。
パート 1 ARRI分析結果の概要です。退職の受け止め方の国による違いと、
企業年金と公的年金の制度改革が退職の受け止め方に与える影
響を取り上げます。
パート2 退職とファイナンシャル・プランニングに対する行動と態度、また、
退職貯蓄に必要なステップを検証します。次に、お金に関する様
々な問題に対して弾力的に対応するための「プランB」を検討しま
す。
パート3 貯蓄行動に応じた分類のうち、「習慣的に貯蓄する層」と「今は行
っていないけれど貯蓄したい層」の二つのグループが鍵となることを
取り上げます。
パート 4 退職のパラダイム変化について取り上げます。現役世代の勤労者
は、家族との生活やレジャーを楽しみつつ仕事を続けるなど、退職
後のセカンドライフをアクティブに過ごしたいと考えています。
提言
国、企業、個人、それぞれに人々の退職準備に対する重要な役
割があります。本レポートの最後に提言を行います。
The Aegon Retirement Readiness Survey 2015 | 4
概要
平均寿命が延びていることは明白な事実です。多くの国で人々は
80歳を超えて長生きするようになり、本調査の回答者も、平均で
は、退職後のセカンドライフは20年間を超えると思うと回答してい
ます。
今では、退職後のセカンドライフは子どもの時代よりも期間が長く、
人生における重要な期間であるとの認識が広まっています。ファイ
ナンシャル・プランニングではそのためのしっかりとした取り組みが
必要になりますが、多くの人はセカンドライフの期間が長いことは
理解していても、それが長期のプランニングには反映されていな
いのです。
貯蓄習慣を世界のトレンドにすることは共通の責任
2015年度は、退職貯蓄の新たな構想として「簡単な退職の計
画」にフォーカスし、貯蓄の習慣を世界的なトレンドにすることを提
案します。退職貯蓄は複雑で面倒と感じられることや、コストがか
かることから、後回しにされがちです。それが大きな障害となって
人々は貯蓄ができないのです。10人中4人もが退職貯蓄をまった
く行っていませんが、そのうちの半数は退職貯蓄をしたいと思って
いるのです。貯蓄をしていない人も、昇給(45%)や税制優遇(33
%)などの経済的な恩恵があれば貯蓄をすることを考えており、ま
た、20%の人が簡単な投資商品があれば貯蓄を始めたいと思っ
ています。
貯蓄する意志のある人がこのような障害を乗り越えて実際に貯蓄
を習慣的に行うようになることが、本年度調査の主なテーマとな
ります。習慣的に貯蓄を行うことこそ、リタイアメントの長期的な展
望を改善するための最善策なのです。「習慣的に貯蓄する」層で
は、ARRIのスコアが「中」から「高」となった人は4分の3でしたが、
それに対し、「貯蓄はときどき」の層では半分以下(46%)になりま
した。「習慣的に貯蓄する」層の平均年収は41,000ドル程度なの
で、多くの人にとって習慣的な貯蓄は実現可能な希望といえるで
しょう。この金額は新興国では29,000ドルに下がりますが、この額
はほとんどの調査対象国の平均年収と一致しています。2
習慣的に貯蓄を行うことと、貯蓄を若い時期から始めることを組
み合わせることで効果は高まります。年収41,000ドルで習慣的に
貯蓄を行う場合、30歳から貯蓄を始めるより、10年早く20歳から
始めれば、リタイアメント期での収入が年間11,000ドル増えること
になります。
企業は従業員のリタイアメント期における経済的なゆとりの改善に
大きな貢献
調査結果では、企業年金制度の加入率は高く、4分の1以上(26
%)の人が(最終給与比例または平均給与比例の)確定給付型
企業年金に加入し、18%の人が確定拠出型企業年金やマネー・
パーチェス・プランに加入しています。合計すると41%の従業員
が、企業拠出のある企業年金制度に加入していると回答していま
す。また、企業拠出のない年金制度に加入している人は24%に
なります。
企業年金制度以外にも企業が提供する福利厚生は多く、現在、
健康保険制度を提供している企業は半数以上の57%、生命保
険制度は38%、ストック・パーチェス・プランは21%で、これらは
従業員の就労中から退職後までの期間にわたる企業による貢献
を表しているといえます。
5 | The Aegon Retirement Readiness Survey 2015
しかし、従業員の退職準備を支援するには他にも多くの方法が考
えられます。まずは企業年金制度の改革が必要です。自動加入
や自動増額の仕組みを取り入れることで、企業が退職準備に大
きな役割を果たしている国もあります。特にオランダでは、年金制
度への強制加入の仕組みを導入したことで、従業員の公的年金
以外の年金制度への加入率が88%にもなっています。3このよう
な仕組みは、貯蓄をする気はあってもできずにいる「貯蓄したい」
層の人たちにとって、貯蓄目標を実現するのに役立ちます。この「
貯蓄したい」層のうち59%が、拠出率6%の企業年金制度への自
動加入は魅力のある選択肢となると回答しています。
さらに、「昇給」は貯蓄を行う重要なきっかけになりますが、退職
準備意識の向上につながる制度があります。「貯蓄をしていない」
層のうち、昇給があれば退職貯蓄を始めることが可能だと回答し
た人は半数近く(45%)になりました。将来の昇給に合わせて自
動的に拠出額を増やす制度を企業が導入することで、従業員の
貯蓄行動を変える大きなチャンスになるのです。
また、調査結果から、従業員に利益を提供することで企業にとっ
ても利益があることが分かります。10人中6人の従業員が、年金
制度があると自分は大切にされていると感じ、会社への忠誠心が
高まると回答しています。70%が企業年金制度は基本給と労働
条件の一部であると回答し、26%が年金制度への企業拠出がも
っと多ければ自分も貯蓄をする気になると回答しています。
個人がより長い期間働き、貯蓄を増やすように奨励することが国
の果たすべき大きな役割
公的年金制度での年金給付に加え、老後の安心のために個人に
よる自助努力の奨励も国の果たす大きな役割です。人々が長く
働くことに対する障壁を取り除くには企業年金制度と労働法の改
正が必要でしょう。最低でも企業年金制度加入にはインセンティブ
を与え、よりよい判断ができるように情報、アドバイスやガイダンス
が得られるようにし、また、従来の定年以降も働き続けることを可
能にすることが必要です。世界全体の3分の1が、長期貯蓄と年
金商品に対する税制優遇が増えれば退職に向けた貯蓄を増や
せるだろうと回答しています。財政が圧迫されている国が多い現
状では、少なくとも現在の長期貯蓄に対する税制優遇を維持して
いくことが必須といえます。
18%が退職準備に必要な知識の習得には教育が必要と回答し、
ほぼ同数(17%)がどのようなステップを取ればいいのかを個別
に推奨してくれるファイナンシャル・アドバイスが役に立つと回答し
ています。調査対象国の多くで、国は個人に対する情報とアドバイ
スの提供を奨励すべきと考えられていますが、それをいっそう進
めていく必要があります。
アクティブ・リタイアメント:リタイアメント期の健康と活力の増進
健康と習慣的な貯蓄は相伴います。健康状態は良好だと回答し
た人の77%がリタイアメントを肯定的に捉えているのに対し、健康
状態は悪いと回答した人では49%でした。完全には引退してい
ない回答者では、良好な健康状態とゆとりあるセカンドライフに対
する自信の間に相関が見られます(健康状態がよい場合は42%
、悪い場合は7%)。「習慣的に貯蓄する」層では自分の健康状態
を「最高または良好」と判断している人は4分の3(74%)ですが、「
貯蓄しない」層では62%でした。
健康増進が人々が望むアクティブなセカンドライフへの鍵となりま
す。回答者の半分が退職後には新しい趣味を始めたいと望んで
います。3分の2がもっと旅行に行きたいと望み、6人に1人が退職
後も同じ分野で仕事を続けたいと希望しています。
しかし、このような目標を達成するためには、年を取ってからも健
康的なライフスタイルを維持していくことが必要です。ここでも年長
の従業員に対する雇用とヘルスケアの支援が国と企業の果たす
役割となります。頭脳を使い続けることは、人々が元気であると感
じるための重要な要因です。通常の定年を迎えた際に、フルタイ
ム勤務からパートタイム勤務へと切り替える機会があったと回答し
た退職世代の回答者は、わずか24%でした。従業員が自分の退
職時期を決めることができるフレキシブルな雇用制度があったと
の回答はわずか19%でした。
セカンドライフでも健康を維持し、経済的にもアクティブでいられる
ようなヘルスケア・サービスを受けている従業員はほとんどいませ
ん。もっと長く働き続けたいと願いながらも叶わない人はおそらく3
分の1になります。定年後も働きたいという希望が通らないだけで
なく、早期退職を迫られるケースもあるのです。健康状態がその
要因としてあるため、年長の従業員向けヘルスケア・サービスを
準備すれば、多くの従業員が希望するアクティブなセカンドライフ
の実現に大きく貢献できるでしょうし、企業がそれを実現可能なの
です。ケース・スタディで見るように、職場に50代以上の従業員が
いることで、利益の向上だけでなく、顧客満足度の向上につなが
ることがあります。
The Aegon Retirement Readiness Survey 2015 | 6
新しい趣味を追求する
パート1: 2015年度エイゴン・
リタイアメント準備度指数主な結果
2015年度調査では、人々の退職準備の意識がわずかですが引き続き向上した結果になりました。退
職準備意識の計測には2012年に開発したエイゴン・リタイアメント準備度指数(ARRI)を用いていま
す。ARRIは、調査対象国における従業員の準備度を比較評価する目的で開発したものです。点数に応
じて、回答者を「高」(10点中8点以上)、「中」(6点から7.9点)、「低」(6点未満)に分類します。ARRIの詳
細については補遺1:算出方法をご参照ください。
7 | The Aegon Retirement Readiness Survey 2015
図表1:ARRIで計測する退職準備度は多くの国で年々上昇
6.5
6.7
7.0
イ
ン
ド
6.5
ブ
ラ
ジ
ル
6.1
中
国
6.0
米
国
6.0
ドイ
ツ
5.8
英
国
5.8
カ
ナ
ダ
5.4
オ
ラ
ン
ダ
オ
ー
ス
トラ
リア
5.3
フ
ラ
ン
ス
5.2
トル
コ
5.1
ス
ペ
イ
ン
ポ
ー
ラ
ン
ド
5.1
ハ
ン
ガ
リー
4.8
日
本
合
計
5.9
2012年(10か国) 2013年(12か国) 2014年(15か国) 2015年(15か国)
全体的な傾向として、現在の現役世代の退職準備意識が向上しています。調査対象国全体での2015年度のARRIは、2014年度の
5.76(10点中)からわずかに上昇して5.86となり、2012年度に調査を開始して以来、最高点となりました。
前進を続ける新興国
退職準備の意識は新興国が最も高くなります。実質賃金もここ数十年、最大の成長を遂げています。これらの
国では高金利(図表2参照)の恩恵もあり、貯金の価値が増え、退職準備の意識にもつながっています。
これは、BRICS諸国に共通してみられる傾向で、調査対象のインド、ブラジル、中国はARRIランキングで上位とな
りました。しかし、ブラジルは経済成長が弱まり、高インフレになる中、ARRI指数が低下しました。
退職準備に対する貢献の
高い企業年金制度
先進諸国で退職準備の意識が高い国では企業年金制度が整備されています。オーストラリア、カナダ、ドイツ、
オランダ、米国と英国などです。日本は例外で、人々は退職準備ができてないと感じていますが、これは近年の
国によるゼロ金利政策と年金制度改革のためと思われます。
しかし、社会保障制度改
革に対する不安は大きい
国の公的年金給付がセカンドライフにおける収入のほとんどを占める国では、人々は自分の退職準備が進んで
いるとは思っていない傾向があります。これは、制度の持続性に対する不安と、将来の制度改革で給付水準が
引き下げられるのではないかとの懸念を反映していると考えられます。現役世代勤労者は、自分たちが将来受
け取る社会保障給付は今より減るだろうと考えています。
図表2:低金利に苦しむヨーロッパと北米
ARRI調査対象国における政策金利4
オーストラリア
ブラジル
2.00% ドイツ
13.25% ハンガリー
0.05% ポーランド
1.50%
1.80% スペイン
0.05%
カナダ
0.75% インド
7.50% トルコ
7.50%
中国
5.35% 日本
0.0% 英国
0.50%
フランス
0.05% オランダ
0.05% 米国
0.25%
The Aegon Retirement Readiness Survey 2015 | 8
図表3:世界でほとんどの人がARRIで低い点
合計
52%
インド
30%
米国
41%
ブラジル
36%
英国
51%
25%
24%
カナダ
49%
29%
22%
中国
37%
オーストラリア
54%
26%
20%
ドイツ
50%
32%
18%
オランダ
55%
フランス
62%
スペイン
64%
24%
12%
トルコ
64%
25%
11%
ハンガリー
66%
23%
11%
ポーランド
66%
24%
10%
日本
77%
低い点数(0-5.9)
29%
18%
37%
33%
29%
30%
34%
29%
43%
20%
28%
16%
26%
13%
20%
中間の点数(6-7.9)
4%
高い点数(8-10)
状況改善のために有効な年金制度設計の改正(特に自動加入
制度と自動増額制度)については後述します。
世界で、ほとんどの従業員のARRIはいまだに点が低く、退職準備
の進捗が遅れている状況です。人々が考えを改め、退職に向け
た計画を立てるようになるための取り組みが必要です。
図表4:貯蓄する習慣のある人の退職準備は高い水準
合計
52%
29%
18%
習慣的に貯蓄
25%
ときどき貯蓄
54%
以前はしていた
63%
貯蓄をしたい
85%
12%3%
貯蓄しない
83%
12% 5%
38%
36%
35%
28%
調査結果では、「習慣的に貯蓄する」層は退職の準備が順調で
あると感じていることが分かりました。「習慣的に貯蓄する」層では
3分の1以上(36%)が、指数が8点から10点の「高」になりました
が、その一方で、「貯蓄をしたい」層ではわずか3%となりました。
つまり、毎月、退職後のために少額でも貯蓄することで退職に向
けた準備に対する自信に変化が生じるのです。この単純な貯蓄
9 | The Aegon Retirement Readiness Survey 2015
10%
9%
低い点数(0-5.9)
中間の点数(6-7.9)
高い点数(8-10)
行動こそ、多くの人にとって実現可能な希望といえます。「習慣
的に貯蓄する」層の人は特に裕福なわけではなく、年収は平均
41,000ドル(新興国では29,000ドル)で、これは調査対象国にお
ける標準的な年収と比べて特に高いわけではありません。
図表5:女性と若年層は引き続き退職準備で遅れ
合計
52%
男性
47%
女性
57%
18-24
59%
25-34
56%
29%
15%
35-44
57%
28%
15%
45-54
52%
55-64
44%
65+
39%
低い点数(0-5.9)
中間の点数(6-7.9)
29%
18%
31%
21%
27%
27%
16%
15%
19%
29%
32%
24%
29%
32%
高い点数(8-10)
「リスクがある」グループ-2012年に調査を開始して以来、勤労
者のうちで、特に女性と若年層という重要なグループが退職準備
で困難に直面している状況が続いています。彼らの多くは貯蓄を
したいという希望を持っているので、貯蓄の妨げになっている障
壁を取り除けば、希望を行動へとつなげることができるでしょう。
女性は男性に比べてリタイアメントに対する自信の点
で劣っています。女性の貯蓄と退職準備に大きな影
響を与えている要因として、収入が低く、(子どもや
家族の世話のため)職場で過ごす時間も短く、パー
トタイム勤務となることがあげられます。女性のうちで
「低」い指数(6点未満)は57%ですが、男性では47
%に過ぎず、男性の場合は「中」や「高」であるケー
スが多いのです。
若年層も退職準備では厳しい状況です。やはり、退
職の計画を立てるには時間がかかるため、退職間近
の人の方が準備できていると感じることが多いのだと
考えられます。また、若年層には学費ローンの返済
や住宅購入の貯蓄など、プライオリティーが他にもあ
るのです。最も危惧されることは、若年層の退職準
備になんら変化が見られないことです。準備度が改
善されるのは40代半ば以降です。ARRIの点が「低」
いままなのは、やはり18歳から44歳の年齢層に多い
(56%から59%)のです。このことから、人々は習慣
的に貯蓄をする必要があり、また、もっと若い時期か
ら十分に長い時間をかけて退職貯蓄を行う必要が
あるといえます。とはいえ、貯蓄を始めるのに遅すぎ
るということはなく、また、退職の計画を立てることが
重要なのです。
The Aegon Retirement Readiness Survey 2015 | 10
同じ分野で働き続ける
パート2:退職準備の向上は、
現実か、幻想か?
本年もARRIはわずかながら向上しています。これは、貯蓄行動に実質的な変化があったからでしょう
か。それとも、2012年以降の世界経済の回復で、個人は自分の経済状況も改善していると感じている
だけなのでしょうか。
11 | The Aegon Retirement Readiness Survey 2015
人々は、退職後の希望を実現できるかどうかについては悲観的
なようです。退職後も十分に生活費を得られると楽観的に考え
ている人は半数以下です。同数の人が、退職時期を自分で決め
られるかどうか、パートタイム勤務が可能かどうか、あるいは勤務
形態を変更して働き続けることができるかどうか、分からずにいま
す。今では人々が過ごすセカンドライフの時間は、子ども時代の時
間よりも長く、平均で20年は続くのです。しかし、現状、世界をみ
ても退職の計画を書面で準備している人はわずかに13%で、まっ
たく計画を立てていない人は実に39%にも上ります。
調査結果の詳細な分析では、人々は楽観的になってきてはいる
ものの、退職後の夢や希望を実現するのはまだ難しいことが分か
ります。ARRIを見ると、現役世代は「態度」面に比べて「行動」面
での点数が低いのです。つまり、現役世代は楽観的であるため、
退職の準備が実際以上にできているつもりになっているのだと考
えられます。しかし、自分の経済状況が好調と感じているのは、貯
蓄行動に大きな変化があったからではなく、経済全体が好景気で
あることが原因なのかもしれません。
図表6:適切な退職の計画を立てていない人は多く、書面で準備している回答者が4分の1を超える調査対象国はなかった。BRICS国(中
国、インド、ブラジル)と米国が退職準備の計画では最も進む
47%
28%
3%
21%
44%
31%
4%
21%
61%
17%
2%
スペイン
20%
28%
47%
5%
カナダ
16%
42%
39%
4%
ドイツ
15%
43%
37%
5%
オーストラリア
14%
40%
43%
4%
英国
12%
41%
43%
中国
12%
62%
24%
1%
トルコ
10%
47%
40%
3%
13%
全体
43%
書面で準備
23%
米国
インド
4%
39%
ブラジル
3%
フランス
8%
25%
57%
9%
オランダ
8%
32%
52%
8%
ハンガリー
6%
47%
41%
5%
ポーランド
6%
34%
55%
5%
日本
5%
37%
49%
9%
考えてはいるが書面では準備していない
考えていない
分からない
図表7:退職後の収入源-公的年金への依存が高い
30%
20%
31% 26% 26% 23% 25% 30%
29%
34% 33% 31%
47% 30%
27%
36%
14%
25%
37%
19% 34%
28%
22% 15%
18%
29%
26%
26%
26%
23%
27%
30%
50%
37%
現
在または以前の
勤務先
(企業年金制度)
国
(公的年金、その他
社会保障)
トル
コ
オ
ー
ス
トラ
リア
ブ
ラ
ジ
ル
イン
ド
日
本
中
国
40% 40% 51% 24% 44%
カ
ナ
ダ
42%
米
国
ポ
ー
ラ
ン
ド
ハ
ン
ガ
リー
ス
ペ
イン
フ
ラ
ン
ス
英
国
51% 40% 45% 63% 53% 55%
ドイ
ツ
43%
オ
ラ
ン
ダ
合
計
45%
個
人の
預金と投資資産,
(個人年金含む)
The Aegon Retirement Readiness Survey 2015 | 12
多くの人は退職の計画を立てておらず、公的年金制度に過度に
依存することが多いというのが現実です。例えばスペインでは、人
々は退職後の生活費のうち平均で63%を公的年金でまかなうと
考えており、また、国は個人への年金給付は減額せず、社会保
障に必要な財源は増税によって増やすべきだと考える人が3分の
1以上(35%)になります。このような考えは世界共通で、世界全
体でも回答者の30%が、国は公的年金の給付を維持するために
は給付の減額ではなく増税をすべきと回答しています。しかし、多
くの国で公的年金の給付が減額されてるのが現実です。特に西
ヨーロッパでは、社会保障と医療への政府支出がGDPの27%にも
上ります。5 緊縮財政が続くなか、歴史的ともいえる高水準の支
出の維持は不可能です。
退職に向けた計画をよく考えて立てた場合でも、長期の失業や病
気のために計画が大きくずれてしまう場合があります。このようなリ
スクは想像より大きくなることがあります。米国だけでも、重度の病
気のために破産宣告する人が3分に1人の割合で発生していると
推計されています。6 この点に関する本調査の分析では、予定よ
り早く退職した退職世代は41%に上り、そのうち、病気が原因で退
職が早まった人は3分の1になります。人生において病気や失業、
家族の介護などがあると、個人の長期資金計画は崩れてしまい、
退職よりずいぶん前に退職貯蓄を取り崩すことになるケースも多
いのです。そのため、退職の計画を立てるだけではなく、予期せぬ
出来事に備えるプランBを用意することも重要です。しかし、実際
にそのような計画を立てている人は少なく、回答者の6割程度(59
%)はまったくバックアッププランを用意していません。
資金の耐久性不足
調査結果から、人々はリタイアメントを楽観的に捉えるようになって
きているものの、退職に関して計画は立てていないことが明らかに
なりました。退職に対して十分な計画を立てることが、長期にわた
って個人の資産を長持ちさせるための最善の方法です。リタイアメ
ントの期間が20年は続くだろうと考えられるなら、その間に貯蓄が
底をつくことはないようにすることが重要になります。しかし、退職
の前でも、経済環境が悪化したり、予定外の出費が嵩んだりという
予期できない経済ショックに対して資産が耐えうることも重要なの
です。
図表 8:耐久性に欠ける資産
―バックアッププランがない
10%
はい
31%
いいえ
分かりません
59%
計画を立てる人が多い国では
インドでは56%がバックアッププランを用意している
計画を立てる人が少ない国では
オランダでは75%がバックアッププランを持たない
中国では43%が計画を立てている
ハンガリーでも72%が持たない
米国では40%がバックアッププランを用意している
フランスでは70%が持たない
13 | The Aegon Retirement Readiness Survey 2015
図表9:計画の内容は?プランBを持つ人のほとんどは貯蓄に頼る7
自分の貯蓄
61%
就労中の配偶者/パートナー
30%
重症疾患保険
22%
自宅の規模縮小/別荘の売却
21%
所得補償
21%
事業主負担による障害保険
20%
公的失業保険
16%
相続財産
16%
公的障害保険
16%
余剰労働者保険
15%
住宅ローン支払い保険
10%
家族/友人からの贈与/融資
9%
銀行などからの借り入れ
9%
退職口座からの引き出し (米国のみ)
2%
該当なし
2%
その他
分からない
10%
1%
人々の用意するプランBは、非常用の預貯金と投資が一般的で
すが、病気が長引くと貯蓄はすぐに底をついてしまいます。失業や
疾病時の補償となる保険商品なども考慮に入れるとよいでしょう。
また、注目すべきは、プランBとして配偶者に頼ることを考えている
回答者が30%いて、女性(34%)の方が男性(27%)より高い割
合になりました。しかし、それはダブルインカムを前提にしている家
計の場合には難しいといえるでしょう。人生設計の一部として、退
職の計画とそのバックアッププランを立てることを勧めることは、退
職準備の意識を高めるために不可欠といえるのです。
The Aegon Retirement Readiness Survey 2015 | 14
ボランティア活動
パート3: 貯蓄の習慣を
世界のトレンドに
世界の主要国で平均寿命が延びており、退職に向けた計画や資金準備に対する個人の自助努力はま
すます必要になってきています。この問題に対処するには、貯蓄の習慣を世界のトレンドにしなくてはいけ
ません。調査からは、人々に貯蓄を始めさせるだけではなく、それを長期間続けて行かせるための取り組
みが必要と分かりました。貯蓄を習慣化するのには個人による自助努力だけでなく、国と企業の支援も
必要になります。
15 | The Aegon Retirement Readiness Survey 2015
キーとなるグループその1 - 習慣的に貯蓄する層
2015年度の調査では、エイゴン・リタイアメント準備度指数がわず
かに改善する結果になりましたが、その要因の一つとして、書面に
よる計画の準備があります。書面で計画を用意していると回答し
た人の75%が習慣的に貯蓄する層の人々でした。本年度レポー
トの大きなテーマの一つは、習慣的に貯蓄することを世界のトレン
ドとするためには、どのようなステップが必要なのかを探ることにな
ります。
キーとなるグループその2 - できずにいるが貯蓄をしたい層
今は貯蓄していないけれど始めたいと考えている人々が実際に貯
蓄を行うようになるには何が必要かが、もう一つのテーマになりま
す。このような貯蓄をしたい人々は全従業員の2割以上(22%)
を占めます。この層では、女性や若年層の多くが、ARRIの点数が
「低」になりました。貯蓄したい人が実際に貯蓄を始めるように、そ
して、貯蓄はときどき行うだけの人が習慣的に貯蓄を行うように年
金の環境を整えることが、すべての企業、個人、国のゴールとい
えるでしょう。
図表10:習慣的に貯蓄する層と貯蓄をしたい層の占める割合が大きい
貯蓄しない
退職のための貯蓄は
したことがなく、
今後もそのつもりはない
貯蓄したい
いまは貯蓄していないが、
退職のために
貯蓄したい
6%
22%
39%
習慣的に貯蓄
退職に向けて
習慣的に
貯蓄している
11%
かつて貯蓄
いまは貯蓄していないが、
退職に向けて
以前は貯蓄していた
21%
ときどき貯蓄
退職に向けて
ときどき貯蓄している
図表11:習慣的に貯蓄する層の特徴
4% 健康状態は良好
7
3% 健康状態は悪い
25% 書面で計画を準備している
54% 書面では計画を準備していない
4% 今後12か月で景気はよくなると思う
3
39%今後12か月で自分の経済状態はよくなると思う
48% バックアッププランを用意
2% 6%拠出の自動加入制度は魅力と思う
7
68% 8%拠出の自動加入制度は魅力と思う
80% リタイアメントに対して前向き
6% ゆとりあるセカンドライフを送る自信がある
3
25% ゆとりあるセカンドライフを送る自信がない
習慣的に貯蓄する層
The Aegon Retirement Readiness Survey 2015 | 16
「長い期間では、退職資金の準備が早いほど収益が増えます。そう
すれば、定年になったので退職するということではなく、お金に余裕
ができたからリタイアするということも可能になります。今の我慢を増
やせば、将来の後悔は減りますよ。」
オーストラリア在住の退職者
貯蓄の習慣を
習慣的に貯蓄する層の人たちが、リタイアメントに対して最も前向
きで、この層の人たちは世界全体の39%になり、退職に向けて常
に貯蓄を行っていると回答しています。習慣的に貯蓄する層の人
々に見られる特徴から、退職貯蓄に対する自助努力のよいロー
ルモデルを考えることができます。
習慣的に貯蓄する層は男性に多く、男性の42%が習慣的に
貯蓄するのに対し、女性では36%になります。昨年度のレポ
ート「THE CHANGING FACE OF RETIREMENT -女性たちのリ
タイアメント:家庭、仕事、お金のバランス-」(2014年)で分析
しましたが、男性に比べ、女性は育児や介護に追われたり、パ
ートタイムで働いたりする場合が多いため、雇用と賃金での性
差を埋めることが、年金での性差を埋めるために重要になりま
す。女性が定期的に貯蓄を行えるようになるために、例えば、
シンプルで魅力のある貯蓄商品を作ることや、企業年金制度
への加入を容易にすることなどの国と企業の支援が考えられ
ます。
習慣的に貯蓄する層には年長者が多いことから、この行動は
年を取るにつれて身に付けていくものであると考えられます。
ライフステージに応じた行動(退職が目前に迫り、それ以上は
先延ばしできないと気付くため)といえるかもしれません。退職
前の年齢層(55歳から64歳)のうち45%が習慣的に貯蓄して
いますが、18歳から24歳の年齢層ではその割合は29%に落
ち込みます。つまり、若年層に対して貯蓄を早く始めるように
仕向ける必要があるといえます。そこで、若年層に対する自動
加入制度のインパクトを分析します。
習慣的に貯蓄する層では、リタイアメントに対する自助努力の
意識も高いことが多く、8割近く(79%)が退職の計画を立てて
います。対照的に貯蓄をしていない層ではわずか13%です。
17 | The Aegon Retirement Readiness Survey 2015
習慣的に貯蓄する層では、自分の経済力向上のために努力
することが多く、約半数(48%)が、将来、予期せぬ出来事が
あっても困窮しないで済むようなバックアッププランを持ってい
ます。貯蓄をしていない層ではわずか11%です。
習慣的に貯蓄する層では、退職後の収入に対してバランスの
取れたアプローチを選ぶことが多いのも重要な点です。平均
では、退職後の収入のうち、公的年金の割合は3分の1、残
りは企業年金と、個人貯蓄と投資になります。退職後の収入
に占める企業年金給付の割合は具体的には4分の1になりま
す。
習慣的に貯蓄する層は特に裕福というわけではなく、平均年
収は41,000ドルですが、貯蓄をしない層の年収(約24,000ド
ル)よりはるかに多いです。また、回答者全体での平均年収は
32,000ドルです。
最後の点から、退職に向けて習慣的に貯蓄を行うのに、収入は
大きな障害とはならないことが分かります。年収41,000ドルで習
慣的に貯蓄を行うことは、多くの人が達成できるゴールといえるで
しょう。しかし、貯蓄の習慣を世界で広めるには、個人の自助努力
の意識を高めて退職の計画を立てることだけでなく、退職の計画
に対する新しいアプローチが必要となります。それには企業と国が
重要な役割を担います。
退職貯蓄の新たなアプローチ:簡単に
昨年度調査レポートでの提言は「退職貯蓄を簡単にすべき」でし
たが、これは個人のニーズを十分に把握し、退職に向けた計画と
準備に対する妨げを取り除くべきということでした。このプロセスで
は、責任を分担する中で、国が果たすべき役割が特に重要にな
ります。国がすべきことは二つで、一つは年金給付、もう一つは個
人の自助努力での準備に対する支援です。
多くの女性と若年者を含む貯蓄をしていない層の貯蓄促進に
大きく貢献するでしょう。
退職の計画を簡単にするための責任は分担すべきですが、また
そうすることで、企業と従業員の相互の努力を結びつけることにな
ります。その中心として、企業が従業員のために何らかの年金制
度を用意する必要があるのです。
1.年金給付- 調査対象国の多くで、国の公的年金制度からの
給付は人々のリタイアメント期での主要な収入となっていま
す。世界全体の平均では、勤労者は、リタイアメント期の収入
のうち公的年金が占める割合は45%程度だと考えていて、公
的年金は退職の計画を立てるのに大きく貢献しているといえ
ます。公的年金がもっと大きな役割を果たす国もあり、例えば
スペインでは、勤労者のリタイアメント期の収入のうち公的年金
の占める割合は63%程度だろうと考えられています。しかし、
多くの国で年金制度改革が行われていますが、現在、その議
論の中心は公的年金給付の減額か、受給開始年齢の引き
上げであるため、自助努力で退職の準備をしようという人々の
意志に対して悪影響が懸念されます。
2.リタイアメント期の収入準備に対する自助努力の支援- 退職
貯蓄を簡単にするために、国の対策として多くの貯蓄奨励策
が考えられます。世界全体では回答者の3分の1が、長期貯
蓄と年金商品に対する税制優遇が増えれば退職の貯蓄を増
やせるだろうと回答しています。また、約2割(18%)が、お金
に関する教育があれば、退職の計画を立てるために必要なこ
とを理解するのに役立つと回答しています。国が年金制度へ
の自動加入制度を整備すれば従業員は自動的に退職貯蓄
を始めることになるので、年金制度の加入率増加につながり、
「貯蓄を始めるのを定年間際まで待たないこと。少ない額でも若いう
ちに始めること。お金は成長します。」
米国在住の退職者
貯蓄の習慣を
図表12:従業員が会社に大切にされていると感じる点で、企業年金制度の果たす役割は大きい
企業年金制度は、基本的な
3%3%
報酬の一部であるべき
35%
企業年金制度は、社員が評
価されていると感じ、企業に対
5%6%
する忠誠心を促す上で重要な
役割を果たす
まったく同意しない
それほど同意しない
35%
33%
27%
ある程度同意する
強く同意する
The Aegon Retirement Readiness Survey 2015 | 18
従業員の3分の2以上が年金制度は報酬と待遇の基本の一つと
回答し、5分の3が、企業年金制度があることで会社に大切にされ
ていると感じ、忠誠心も高まると回答しています。しかし、実際に
は調査対象国の多くで、企業年金に積極的に拠出している企業
の数ははるかに少ないのです。世界全体では、企業拠出のある
企業年金制度に加入可能な従業員はわずか41%(企業拠出の
ない企業年金制度に加入可能な従業員は24%)です。貯蓄した
いがしていない層が企業年金制度に加入するためには、企業年
金への企業拠出が効果的なインセンティブになります。企業が従
業員を正しい方向へ後押しするためにできることはたくさんあるの
です。
企業年金制度への自動加入
従業員に自動加入制度の魅力について質問しました。正確な判
断が行えるように、従業員が給与の6%を自動的に拠出するとい
う前提で、企業年金制度への自動加入制度を想定したところ、拠
出が6%の場合は魅力があると回答した従業員は59%になりまし
た。自動加入制度の導入によって、貯蓄する気があってもしてい
ない層の人たちが実際に貯蓄を開始するようになれば、従業員全
体の退職準備度はただちに向上するでしょう。前述の通り、習慣
的な貯蓄こそ退職準備に対する最も簡単な方法ですが、この自
動加入制度の場合、従業員は毎給料日に拠出することになるの
です。この調査結果から、自動加入制度は、貯蓄したいがしてい
ない層に対して特に効果があると考えられます。
職場でタイミングよく金融教育を実施
人々が退職貯蓄について考えるきっかけとして選択した中で、「昇
給」が最多になりました。全体では45%が、昇給があれば貯蓄す
ると回答しています。企業も従業員も昇給時期は数ヶ月前からわ
かるでしょうから、企業はそのチャンスを用いて従業員に長期貯
蓄の効果を確認することで、「後押し」することができるのです。そ
の際、役立つ情報やオンラインでの年金計算ツールなどのリンク
をEメールや社内イントラの記事に貼っておけば、従業員にとって
非常にコスト効率がよくなります。
図表13: 貯蓄したい層の特徴
5% 健康状態は良好
6
4% 健康状態は悪い
0% ゆとりあるセカンドライフを送る自信がある
1
62%ゆとりあるセカンドライフを送る自信がない
1% 今後12か月で景気はよくなると思う
2
33%今後12か月で自分の経済状態はよくなると思う
9% 6%拠出の自動加入制度は魅力と思う
5
53% 8%拠出の自動加入制度は魅力と思う
61% リタイアメントに対して前向き
貯蓄したい層
「生まれた瞬間から毎日年を取っていくのですから、できるだけ早
いうちから退職の計画を始めるべきです。将来、お金の面倒を見
てくれる人はいませんよ!」
ブラジル在住の退職者
共同の責任
19 | The Aegon Retirement Readiness Survey 2015
貯蓄したい層には若年者と女性が多く、年齢の中央値は35
歳、女性の割合は過半数の58%、男性は42%になります。
年 収 は 、 世 界 全 体 で 貯 蓄 し た い 層 が 最 も 低 く 、 中 央 値 は
14,400ドル。これは、貯蓄したことがない層(17,100ドル)より
も低くなりました。
貯蓄したい層の半数近く(44%)に子どもがいます。
貯蓄したい層は退職に向けた計画を立てていないことが多く、
まったく立てていない人が69%になります。バックアッププラン
を立てている人はさらに少なく、わずか13%です。
貯蓄したい層ではリタイアメント期の収入も少ないことが予想
されます。世界全体では、この層の退職後の1年間の収入
は14,300ドルとの予想ですが、貯蓄したことがない層では
17,700ドルとの予想です。
人々が貯蓄を早い時期から始めて、その後に定期的に続けられ
れば、所得代替率向上に対して大きな効果があります。図表14
から分かる通り、年金貯蓄を30歳ではなく20歳から始める場合、
退職後の所得はずいぶん増加するのです。また、自動加入制度
も有効で、例えば米国では、2009年に自動加入制度が導入さ
れましたが、企業年金制度への加入率は、この制度を採用した
企業の加入対象となる従業員で、半数から82%へと向上しまし
た。8これは特に貯蓄したい層に対して効果がありますが、18歳か
ら34歳の年齢層のうちの30%が該当します。
「一つだけの制度や商品に頼らずに、分散すること。個人
の負債の予算と管理の方法を学ぶこと。失業などでお金が
無くなってしまうことに備えておくこと。新しいものは買わな
い、節水や節電など、生活費をどう抑えるかを学ぶこと。」
米国在住の退職者
共同の責任
図表14:早い時期から貯蓄を続けることで退職後の収入が年間11,000ドルも増加するケースも
貯蓄を始める年齢
(歳)
退職貯蓄の額
(米ドル)
退職貯蓄からの毎年の収入
(米ドル)
所得代替率
$397,000
$29,000
71%
$312,000
$23,000
56%
$242,000
$18,000
43%
この図表は情報提供を目的としたもので、必ずしも個人の状況を反映したものではありません。
65歳で退職するとの前提です。詳細については補遺2(P.40)をご参照ください。
The Aegon Retirement Readiness Survey 2015 | 20
海外に住む
パート4:パラダイム変化:
アクティブ・リタイアメントを
すべての人の希望に
今日の勤労者にとって、「リタイアメント」の定義は急速に変わっています。もはやリタイアメントは単に仕
事から引退することだとは考えられていません。今では多くの人が、リタイアメントをまったく新しいライフ
ステージの一つとして考えていて、新しく趣味を始めたり、旅行にもっと出かけたりする期間であり、また、
それまで受け取ってきたものを返す期間であると考えています。退職後のセカンドライフでは孫の面倒
や、ボランティアやチャリティをして過ごしたい人が多いのです。
21 | The Aegon Retirement Readiness Survey 2015
現在の現役世代勤労者は、長寿化の伸びで自分たちのリタイアメ
ントが影響を受けることを理解しています。平均では、退職後のセ
カンドライフで過ごす時間は20年になると想定されます。今では、
リタイアメントは人生における重要な出来事です。そしてその20年
間(あるいはそれ以上)を希望通りに過ごすためには、しっかりとし
たライフプランを立てることが必要なのです。
アクティブ・リタイアメントの定義
人生での長い活動的な期間を、賃金を稼ぐために仕事に就き、あ
るいは家族の世話をみるという責任を果たして過ごした後、退職
後のセカンドライフではリラックスしたいと思う人が多いのも当然でし
ょう。しかし、アクティブ・リタイアメントが意味するところはそれ以上
のものになります。過半数ではないものの、多くの人が、後の人生
をアクティブに過ごすことを目的に賃金を得る職に留まりたいと考
えています。これは、おそらく、老後をゆとりあるライフスタイルで過
ごすことができると思う人が世界全体で現役世代勤労者のわずか
22%に過ぎないことに関係があると思われます。
図表15:セカンドライフはレジャーの時期?
友人と家族
リタイアメントは友人や家族と過ごす
よいチャンスだと考える人は過半数(58%)。
新しい趣味
自由な時間が増えることで
新しい趣味を始める人も多い。
全体では、希望する人は49%。
旅行
セカンドライフでは
世界を見て周りたいと希望する人は多く、
63%が旅行と回答し、最多。
仕事を続ける
同じ仕事を続けて経済的にアクティブでいたい
と希望する人は16%。
違う分野での仕事を希望する人は11%。
自分で起業するとの希望は10%。
ボランティア活動を希望するのは27%。
人々がリタイアメント期に様々な多くの活動を行うことで、人々の財
布と心と体の健康を維持できる機会が増えてきています。これは、
年を取ることに対するごく自然な反応といえるでしょう。唯一の問
題は、現在、この目標を達成するために必要な支援を受けている
人が少ないことで、中でも良好な健康を維持するための支援が少
ないのです。成人以降の就労期に仕事を続けていくには健康が大
切ですが、定年以降も仕事に就くためにも、やはり健康は大切な
のです。セカンドライフを豊かで幸せに過ごすには健康が鍵になり
ます。自分の退職を楽観的に捉えているのは、健康状態は良好と
回答した回答者では77%、健康状態は悪いと回答した回答者で
は49%でした。完全には引退していない回答者でみると、ゆとりあ
るライフスタイルの老後を過ごすことに自信があると回答したのは、
健康状態は良好と回答した回答者の42%、健康状態は悪いと回
答した回答者ではわずか7%でした。
The Aegon Retirement Readiness Survey 2015 | 22
働くのを止めるか続けるか-退職を遅らせることのメリット
健康は賃金所得を得る仕事を続けるために重要な要因ですが、リ
タイアメント期をアクティブに過ごすという観点では、どんな形態で
あれ働くことこそ、リタイアメント期の重要な柱となるのです。年金
受給開始年齢の引き上げに対する意見は人によって異なります
が、退職年齢の引き上げについては賛成する人の割合は以前よ
り増えています。状況によっては退職年齢を引き上げるべきと考え
ている人(50%)は、引き上げるべきではないと考えている人(43
%)よりも多いのです。しかし、反対は少数派とはいえ数が多いの
で、人々が現在の退職年齢以降も仕事を続けられるようにするに
は、まだなすべきことが多いといえます。
まずは、人々に、長く働くことで得られる経済的なメリットについて
教育するのがよいでしょう。次の図表は、退職年齢を遅らせること
でリタイアメント期にどのような結果となるかを示したものです。例え
ば退職を5年間遅らせると退職貯蓄を4分の1以上も増やすことが
期待できるので、リタイアメント期の収入もはるかに増やせることに
なります。世界全体の平均では、回答者はリタイアメント期の所得
代替率は70%程度を目標としていますが、退職年齢を3年から5
年遅らせることで、その目標達成にずいぶん近づくことができるの
です。
図表16:退職する時期を遅らせることで年金が年間10,000ドルも増加するケースも
退職する年齢
(歳)
退職貯蓄の額
(米ドル)
退職貯蓄からの毎年の収入
(米ドル)
所得代替率
$242,000
$18,000
43%
$282,000
$23,000
57%
$312,000
$28,000
68%
この図表は情報提供を目的としたもので、必ずしも個人の状況を反映したものではありません。
30歳で貯蓄を開始するとの前提です。その他の前提については補遺2(P.40)をご参照ください。
23 | The Aegon Retirement Readiness Survey 2015
長く働くことで得られるメリットは経済面に限りません。働き続けることを望む回答者は、その理由としてリタイアメント期の収入ではなく、心身
ともにアクティブであり続けたいという希望をあげています。アクティブであり続けることと楽しんで仕事をすることが、通常の定年以降も働き
続ける主な理由なのです。回答者の58%が、アクティブであり続けることと、頭を使い続けることが、リタイアメント期もある程度の仕事を続
けたい主な理由だと回答しています。この割合は、すでに半分リタイアしている回答者では74%に増えます。
図表17:定年後も仕事を続けることの最大の動機は、アクティブであり続けること
58%
仕事を続けたい/能力を使いたい
74%
38%
仕事/キャリアを楽しみたい
45%
33%
公的年金の給付が期待より少ない
24%
33%
30%
退職所得と貯蓄に対する不安
27%
企業年金の給付が期待より少ない
15%
24%
26%
十分な貯蓄をしてこなかった
段階的に引退していく間は就労所得が
主たる収入と考えている
23%
14%
20%
24%
不況で退職所得が期待より少ない
休職を計画
7%
3%
フルタイム/パートタイム
半退職
The Aegon Retirement Readiness Survey 2015 | 24
仕事をすることにメリットがあるのは間違いありませんが、現役世代
勤労者の半分近くが退職年齢を引き上げるべきと考えているのに
対し、定年を迎えても同じ分野で仕事を続けたいと希望する回答
者はわずか17%です。同じ分野の仕事を続けたいと希望した退
職世代のうち3分の1は、様々な事情でその目標を果たすことが
できませんでした。退職後も働く人の数を増やすには多くの施策が
必要です。前述の通り、人々に長く働くことの経済的なメリットや健
康上のメリットについて教育すれば、いつどのようにリタイアするか
の判断に役立つでしょう。しかし、仕事を続けることには障害がある
のが現実なので、その障害を取り除くために国や企業はすべきこと
が多くあります。
よりアクティブなリタイアメントのための福利厚生プログラムの推進
従業員が将来の資金計画の準備を行えるように積極的に支援を
行う企業は多くあります。企業の福利厚生には、年金制度や貯蓄
制度への加入の他に、資金計画のための資料や無料のフィナン
シャル・アドバイスの提供、また、生命保険、所得補償保険、医療
保険など様々なベネフィットがあります。しかし、従業員のスムーズ
な引退への移行のためには、さらに多くの支援が必要です。調査
結果を基に、企業の果たすべき二つの主な役割を取り上げます。
企業の果たす二つの主な役割
1. 退職前後での資金計画とアドバイスのサービス
年金の年次報告書を受け取っていると回答した人は世界全体で
わずか21%でした。企業年金制度が充実している国では高い割
合になりましたが、確定給付型年金制度の加入率が高く、従業員
への年次報告書が義務となっているオランダでも、年次報告書は
受け取っていないと回答する従業員が半数以上になりました。こ
の状況を改善するには、現行制度に対する従業員の積極的な参
加と職場での教育が必要でしょう。
これらの割合は比較的低く、職場での状況も今までのところ改善
されているとはいえません。退職の計画を立てるのに必要な情報
は会社から十分に与えられていると感じるとの回答はわずか33%
で、企業の取り組みは3年前に比べて増えたとの回答はたった12
%でした。
25 | The Aegon Retirement Readiness Survey 2015
教育ツールを受け取ったとの回答はわずか14%で、退職貯蓄の
管理ができるオンライン・ツールがあるとの回答は12%にすぎませ
ん。退職設計ツールを使っているのは10人に1人(10%)です。
「自己での貯蓄は必須。現在の余裕のある時間は、趣味を持ち、
退職後も継続する。退職後の余裕のある時間は、地域社会ボラン
テイアで仲間を作り、コミュニケーションを楽しむ。」
日本在住の退職者
健康的な生活
「若い時から健康に気を付け、お金を貯める。リタイアしたらお金と
健康はとても大事。」
トルコ在住の退職者
健康的な生活
2. 従業員が給与を得る仕事を続ける機会の提供
段階的に引退していく時代では、退職後も退職前と同じようにワークライフ・バランスが重要になるでしょう。そのため、定年が近くなるにつ
れ、従業員の活力と仕事での貢献を維持するための取り組みが必要になるでしょう。しかし、すでに退職している回答者の回答からは、仕
事と余暇のバランスをうまく取りながら段階的に引退していくのに必要な支援は十分ではないことが分かります。
勤務先には、退職前にフルタイム勤務か
らパートタイム勤務に移行できる制度があ
ると回答した従業員は、わずか24%です。
勤務先には、年を取ると老齢者向けの別
の仕事にシフトできる制度があるとの回答
はわずか21%で、年配社員向けの再研
修制度があるとの回答はわずか14%です。
勤務先の退職制度は柔軟で、定年以降
も勤務可能であると回答した従業員はわ
ずか19%です。つい最近まで英国や日本
などでは、能力のある社員でも定年と同時
に退社しなくてはいけない制度となってい
ました。幸い、このような慣習は取り除か
れてきており、また、企業年金の確定拠出
型への移行が進むことで柔軟な退職は促
進されるでしょう。
健康保険制度は勤労者の心身の健康維
持に重要ですが、勤務先には退職後も継
続加入できる健康保険制度があるとの回
答は17%です。働き続けることを希望す
る退職者のうち3分の1が、実際には働い
てはいないのも、この制度が普及していな
いためかもしれません。しかし、年長者が
アクティブでいられるように経済面と健康
面での福利厚生があれば、現状を変える
動機になるでしょう。ケース・スタディで見
る通り、年配の社員に対して積極的に支
援を行うことで企業側にも経済的メリットが
多いのです。
The Aegon Retirement Readiness Survey 2015 | 26
インタビュー:ティム・ドライバー
CEO
RetirementJobs.com社
ケース・スタディ
アクティブ・リタイアメントの促進には
ビジネス上のメリットも
労働市場で熟年社員の雇用支援を行うRetirementJobs.com社
RetirementJobs.com社は熟年社員の雇用を目的に9年前に米国で設立されました。今日まで、パートタイ
ムの仕事や負荷の少ない仕事なども含め、様々な雇用機会を探す求職者の登録数は100万を超えていま
す。現在、求職者の年齢は半分が50歳から60歳、残りの半分は60歳から70歳になります。このような熟年
の勤労者が抱く心配事には企業の年齢差別があります。RetirementJobs.com社が同社のウェブサイトへの
訪問者を対象に調査したところ、94%が職場に年齢差別があるのは厳然たる事実だとの懸念を表していま
す。RetirementJobs.com社は50歳以上の社員を歓迎する企業風土があるかどうか、また、職場の多様性を拡
げる取り組みがあるかどうかを調べ、「年齢差別のない企業」を公認するプログラムを実施しています。公認プロ
グラムでは、企業を、長期の雇用後も熟年社員の継続雇用を希望する「長期雇用」のグループと、50歳以上の
熟年社員の採用を希望する「リクルート」のグループに分類しています。現在、「年齢差別のない企業」プログラ
ムは100以上の企業に採用されています。企業がこのプログラムを採用する背景には二つの理由があります。
転職率の引き下げ
50歳以上の社員の平均勤続年数は50歳未満の社
員の3倍以上になります。50歳以上の社員では勤続
年数が通常は10年を超えますが、対して20歳以下
の社員では1年未満になります。採用と教育にかかる
コストを考えると、熟年社員を採用することは、当初
の採用と教育の投資に対するリターンがある可能性
があり、ビジネス上の大きな意味があるのです。
多様性向上の利点
年配の顧客と同じ年齢層の社員がいることのメリット
は多くの企業に認識されています。熟年社員の存在
が熟年顧客層の満足度向上に効果があることが示
されています。このことが50歳以上の顧客をつなぎと
めるのに役立つのです。
これは単に熟年社員に対して魅力的な採用方針を制定するだけの話ではなく、むしろ全社員に魅力のある職
場環境を設計することになり、また広い意味での多様性向上につながるのです。RetirementJobs.com社の公認
を受けるためには、フルタイム勤務の社員と同様にパートタイム勤務の社員にも健康保険の福利厚生を用意す
ることが企業に求められます。熟年社員はパートタイム勤務に集中していますが、米国では高齢者用医療保険
制度のメディケアが受けられる65歳までは会社での健康保険の福利厚生が受けられる必要があるのです。さら
に、企業には研修の実施が求められます。企業は退職間近な熟年社員よりも若手社員を採用と研修の対象に
する傾向がありますが、勤続年数は熟年社員の方が3倍長いことを考えれば、企業の投資へのリターンはより多
くなるといえるでしょう。
RetirementJobs.com社は、企業が50代以上の従業員を積極的に雇用するためには国が果たす役割が大きい
と指摘します。米国では、退役軍人局や、運輸保安庁などの公的機関が50代以上の採用を積極的に行ってい
る成功例があります。また、政府は熟年社員の雇用促進の政策を検討すべきです。人口動態の変化で若年層
の労働力の供給が減っていくなか、企業は採用の対象を広げる必要があります。幅広い年齢層を採用対象とす
る意味はあるのです。
27 | The Aegon Retirement Readiness Survey 2015
インタビュー:イサラ・ドラン
チーフ・アドボカシー・
オフィサー
Home Instead社
ケース・スタディ
Home Instead社 - 介護でリタイアメントの
姿を変えるグローバル企業
Home Instead社は、世界17か国で1,000以上のフランチャイズによる老人介護のグローバルネットワークを構築
しています。このネットワークを基にしたグローバルな観点から、社会が違えば、退職に向けた計画やリタイアメン
ト期での生き方に対するアプローチも異なることが分かりました。中国、台湾、日本などのアジア諸国では、若い
家族にとって老人介護は名誉なことと受け止められてきましたが、この伝統も変化しており、人々は介護にかか
る費用はもっと社会で分担すべきと考えるようになっています。Home Instead社は、それぞれの国には固有の文
化があっても、すべての文化で基本的な共通点は多いと考えています。ほとんどの人が晩年は自宅で過ごした
いと希望します。老齢期に人との交流と尊厳を求め、そして、財産を残したいと考えています。その実現には、国
と企業と介護サービスが協力する必要があるのです。
Home Instead社は、Global Coalition on Aging(「高齢化に関するグローバル連合」)の一員として、全社員の労
働環境を整備しつつ、熟年社員のニーズを取り入れた職場の創造をミッションとして、年齢差別のないビジネス
のための7原則の作成に携わりました。高齢社会に直面した現在、熟年社員に投資することは意味があります。
企業と国は年長の勤労者が増加することに備えるべきなのです。熟年社員を採用すべき理由の一つとして、介
護士と顧客の共通点に基づく友好関係を利用する必要があることがあげられます。
Home Instead社の介護士全体のうち30%が60歳以上です。この熟年社員のグループは柔軟性のある仕事を
求めています。興味深いことに、彼らは情報のやりとりやスケジュール管理をeメールで行います。Home Instead
社は社員意識調査とタスクフォースを実施し、社員のニーズに合わせた福利厚生制度を作り、全年齢層の社
員に評価されていますが、特に50代以上の社員の評価が高い福利厚生があります。
企業のマッチング拠出が非常に多い401(k)制度
定年がなく、社員が退職時期を自由に選べる制度
学資貯蓄制度や長期介護保険など様々なメニューの中から、何にいくらを振り分けるか金額の指定ができ
る福利制度
仕事が終わればバケーション、病欠、私事都合など社員が必要なだけ休暇を取ることができる「名誉休暇」
制度
また、イサラ・ドランは、国に介護サービスや年金給付を求めるかどうかは、社会によって大きく異なると語ります。
公的年金ですべてを賄うと期待している国もあれば、それが半々の国もあります。最も持続可能な方法は、国と
民間での負担の分担です。高齢者がアクティブでいられるためには国の支援が有効ですが、現在の退職年齢で
は、若くても働くのを止めるように勧めているという間違ったメッセージが伝わりかねません。企業に熟年社員の
雇用を継続するように勧めるには、税制を利用するのがよいでしょう。熟年社員の雇用継続による経済価値は、
人々が給与を稼ぎ続けて所得税を払い続けることになるだけでなく、社会保障の給付開始を遅らせることにもな
るため、プラスになるのです。
The Aegon Retirement Readiness Survey 2015 | 28
退職世代から
現役世代へ
退職準備のアドバイス
*
「早い時期に貯蓄を始めれば、後で大金
を一度に用意する必要がなくなります。」
オランダ
「就職したらすぐに貯蓄を始めること。
それが何よりも大事なことです。」
英国
「できるだけ早く貯蓄を始めて、貯蓄の習慣
を身に付けること。待っていても貯蓄は始まり
ません。」
カナダ
「できるだけ多く、できるだけ早くお金を貯め
ること。退職は気が付かないうちに忍び寄っ
てきますよ。」
米国
「公的年金や企業年金以外にも、
自分で個人年金を用意すること。」
フランス
*
職準備についての現役世代への
退
アドバイスとして、退職世代の自由表
記形式による回答からの引用です。
「基本的に、ゆとりある老後の暮らしに必要なものは3つ。健康
的な習慣を身に付けること、運動不足にならないように趣味を
持つか何か仕事をすること、想定外の出来事があっても大丈
夫なように十分に貯蓄をしておくこと。」
貯蓄の習慣
健康的な生活
共同の責任
29 | The Aegon Retirement Readiness Survey 2015
ブラジル
「公的年金だけでなく、自分の給料でも
年金の準備をすること。」
ドイツ
「健康を維持し、お金を貯めて資産
を蓄えれば、ゆとりある老後を送れま
す。」
「しっかりと計画を立てること。退職者の数
が増えている事実を考えると、この経済状
況では今と同じ年金を将来も支給できると
は保証がない。」
ポーランド
スペイン
「国に頼るだけではだめ。自分でも投資す
ること。二つを合わせれば将来うまくいくだ
ろう。」
「将来のために備える。
健康と幸せを維持する。」
中国
ハンガリー
「できるだけ健康を維持し、働ける
間は働くことが最後は自分や社会
のためになる。」
日本
「貯蓄の習慣を付けて、退職
の計画を立てる。」
インド
「元気があれば何でもできる!」
トルコ
「できるだけ早い時期から貯蓄を始める。
最初の数年は貯蓄できる金額がたとえ少なかったとしても。」
オーストラリア
The Aegon Retirement Readiness Survey 2015 | 30
勉強
提言
31 | The Aegon Retirement Readiness Survey 2015
個人の役割
早くから習慣的に貯蓄を始めることが最も有効なので、それが文化
として根付くように、若い時期に教育することが必要です。子どもは、
予算と負債の管理を身に付け、若い頃から定期的に貯蓄を行うこ
との効果を学ぶ必要があります。家族とお金について話すことに抵
抗を感じる文化もあれば、親も知識やスキルを持ち合わせていな
い場合もあり、子どもたちは家庭でお金に関する基礎的なスキルを
習う機会が少ないので、学校での金融リテラシーを学ぶプログラム
が重要になります。同時に親の金融リテラシー向上も課題の一つ
です。
特に女性や若年層では退職の計画を立てている人が少なく、具体
的な資金計画が必要だと認識させる必要があります。ネットでは無
料の金融教育ツールがあるので、そのようなツールの利用により、
退職の計画を立て、また、予期せぬ金銭的なリスクに対する計画(
つまり「プランB」)を立てることができます。その実現に向けて、個人
が退職の準備のために貯蓄を増やし、退職に向けてアクティブで
あり続けるための正しいフレームワークが必要になりますが、そこで
国と企業が果たす役割は大きいのです。
企業の役割
企業は、社員が習慣的に貯蓄を行うように、貯蓄に対する障害を
取り除いた退職貯蓄制度を設計するとよいでしょう。
給与から天引きで一部を自動的に貯蓄に回す制度の実施。貯
蓄したい層のうち、給与の6%を拠出する制度への自動加入は
魅力と思うと回答した回答者は59%にもなります。拠出割合を8
%に増やしても、割合はそれほど下がらず、53%でした。米国の
例から、自動加入制度は加入率を高めるのに非常に効果が高
いことが分かりますが、一度社員が貯蓄を始めると、慣性でその
後、長い期間貯蓄を続けるのです。9
The Aegon Retirement Readiness Survey 2015 | 32
フルタイム勤務でもパート勤務でも社員は同じように企業年金制
度に加入できるようにする。EUは企業がパートタイム社員を企業
年金制度の加入対象から除外することを禁じていますが、他国
もこれを真似るとよいでしょう。
職 場での金融教育を行う際には、貯蓄の重要なきっかけとなる
昇給と連動させる。昇給は、人々が退職のために貯蓄をしようと
考えるのに最も重要な要因で、勤労者のうち半数近い45%がそ
う回答しています。昇給の一部か全部を長期の貯蓄に回すこと
で、家計の予算を変更することなしに簡単に貯蓄を行うことが可
能になります。
可能であれば、企業は、こういった社員の貯蓄行動を変える努力に
対して、コスト効率のよいフィナンシャル・アドバイスのサービスを提
供して支援するとよいでしょう。
企業には年齢差別のない雇用方針を立てることが期待されます。
フレックスタイム制の拡充や、年長の社員のために、パソコンでは大
きなフォントを使用する、エレベーターに近い席を用意するなど、変
更が簡単なものも考えられます。通常の定年の前後でも、スキルを
向上し、会社に貢献し続けられるように、全従業員に対して継続教
育を行うべきでしょう。
企業は社員の健康増進を図るとよいでしょう。健康でアクティブな
人の方が退職貯蓄の計画を立てている割合が高く、習慣的に貯
蓄する層では健康状態が良好な割合は4分の3ですが、一方で、
貯蓄しない層では3分の2以下でした。体と心と財布の健康はすべ
てリンクしているのです。ウエルネス・プログラムによって生命保険の
コストは減り、生産性は向上します。また、それで年長社員の引き留
めにもつながるので、結果として、社員の入れ替えにかかる採用と研
修のコストを減らすことになるのです。
33 | The Aegon Retirement Readiness Survey 2015
国の役割
国は、より多くの企業が企業年金制度を採用するように、企業年金
制度の運営や、自動加入制度と自動増額制度などの実施にかか
るコストを下げ、規制を緩和するとよいでしょう。
特に定年が近づいた勤労者が職場の福利厚生を最大限利用す
るような広報キャンペーンを実施するとよいでしょう。英国の例で
は、その目的のために新サービスのPension Wiseが始まりました。
国が年金改革として受給開始年齢を引き上げることで、就労期間
を延長し、柔軟な退職を推進する効果があるでしょう。定年制は、
消防士やパイロットなど安全面から必要な場合を除いて廃止すべ
きです。勤労者が年金の受給開始時期を遅らせると、それに応じて
受給額が多くなるようなインセンティブを与えるとよいでしょう。一定
の年齢を超えると退職給付が減額になるような確定給付型年金
制度は、年齢差別にあたるので改善すべきでしょう。柔軟な退職制
度の例として、2012年に米国で連邦政府職員に導入された選択
制度がありますが、これは本人の希望により通常の退職年齢を過
ぎても働くと、後の年金受給額が増える仕組みになっています。
国が税、社会保障、医療をうまく統合し、企業と従業員のコスト分
担での教育と健康関連の制度を実現できるとよいでしょう。これに
は職場で加入する保険の保険料の税控除も含めるのがよいです。
さらに、これにより、重症疾患や長期休職といった経済的困難の際
の個人負担を減らすことが可能になると考えられます。
国は、年長従業員向けの健康サービス、採用、再研修制度など
の支援について、全体としての費用対効果を分析するとよいでしょ
う。50歳以上の従業員の積極的な採用と雇用継続のために適切
な政策が実施されると企業が確信できるように、国が必要なステ
ップを取ることが期待されます。
用語集
401(k)制度
米国における勤労者向け確定拠出型年金制度。従業員拠出のある
企業年金制度で、従業員拠出には税の繰り延べがある。確定拠出
型年金制度を参照。
確定給付型企業年金(DB)
企業年金制度の一種で、個人の運用成果を基にするのではなく、従
業員の勤続中の給与、勤続年数、年齢を基に算出する定額の年金
給付額をスポンサーとなる企業が毎月の定額の年金給付額を約束
する。最終給与に比例や生涯の平均給与に比例などの例がある。
確定拠出型企業年金(DC)
企業年金制度の一種で、企業または従業員が定期的に拠出する。
給付額は確定給付型制度のように事前に定まるのではなく、長期の
投資結果によって定まる。マネー・パーチェス・プランも参照。
企業年金制度
退職以降に、給与の代わりに年金を支給する制度。確定給付型企
業年金と確定拠出型企業年金も参照。企業が管理する老齢年金
制度の一種。
強制加入年金制度
法律に基づいて、個人が年金制度に対して強制的に掛け金を払う制
度。
個人医療保険
保険商品の一つで、被保険者にかかった医療費を支払う保障があ
る。
ジェネレーションY
1980年代から1990年代に産まれた世代で、多くはベビーブーマーの
子ども。
自動加入
企業年金制度で、企業が従業員を加入の意志の表明なしに自動で
加入させる制度。従業員の給与の何パーセントを年金制度に拠出す
るかを企業が決定する。従業員は、この拠出割合の変更や、制度か
らの脱退も選択可能。
自動増額
給与から年金制度へ拠出される掛け金の割合を自動で増額する機
能。通常は、あらかじめ増額率が決められているか、標準的な率が用
いられる。
所得代替率
退職前の年間所得に対する退職後の年収の割合。
所得補償保険
病気や事故により就労できなくなった保険契約者に対して給付を行
う保険商品。
重症疾患
生命が脅かされる病気。
新興市場
先進国としての特徴もある程度はあるが、先進国の基準は満たさな
い国。将来先進国に仲間入りする国や、過去に先進国であった国も
含まれる。
ストック・パーチェス・プラン
加入者である従業員が自社株を安く購入できる制度。
政策金利
中央銀行による市中銀行への貸し出しに適用される金利。
生命保険
被保険者の死亡または一定期間の経過後に保険金が支払われる
保険商品。
段階的な引退
従業員が完全に仕事から引退するまで、労働時間を減らして働き続
けながらリタイアしていく仕組み。
The Aegon Retirement Readiness Survey 2015 | 34
定年制度
通常、年金給付を受ける権利が発生する年齢。その年齢は国によって
異なるが、生まれた年によって決まる国もある。
ナッジ理論
行動ファイナンス理論の一つで、心理学を応用し個人がどのように経
済に関する意志決定を行うかを説明するもの。人々が長期貯蓄を行
うように「後押し」するためにも用いられている。
発生給付
確定給付型年金制度において、過去の勤務期間に応じて確定した
年金給付額。
35 | The Aegon Retirement Readiness Survey 2015
金融リテラシー
世界でのお金の働きを理解する能力。
BRICS諸国
ブラジル、ロシア、インド、中国をまとめた呼称。
マッチング拠出制度
従業員による年金制度への掛け金拠出に応じて企業や国から掛け
金がマッチングで拠出される制度。
メディケア
米国での65歳以上の人に対する公的医療保険制度。
エイゴン高齢社会・リタイアメント研究所、
Transamerica Center for Retirement Studies®、
Cicero Consulting、
ソニーライフ・エイゴン生命について
エイゴン高齢社会・
リタイアメント研究所
エイゴン高齢社会・リタイアメント研究所(以下、「研究所」)として、
エイゴンはヨーロッパ、南北アメリカとアジアから専門家を集結しま
した。研究所の使命は、調査を実施し、人々を教育し、そして、長
寿化、高齢社会、老後の保障などの問題とチャンスに関する情
報を世界に提供することにあります。
www.aegon.com/thecenter
エイゴンについて
エイゴンには長い歴史があります。そのルーツは今から170年以
上前の19世紀前半にまでさかのぼります。エイゴンは、オランダ
のハーグに本社を置き、生命保険、年金保険およびアセットマネ
ジメントを事業の柱とするグローバル企業として、南北アメリカ、ヨ
ーロッパ、アジアの20カ国以上で事業を展開しています。エイゴン
は、豊富な経験とノウハウをベースに世界中の市場で魅力ある商
品やサービスを提供し、お客さまのために価値を創造することで
成長してきました。エイゴンの使命は、人々が責任を持って将来
の生活資金を準備するお手伝いをすることです。
www.aegon.com
2010年にエイゴンは、Global Coalition on Aging(高齢化に関す
るグローバル連合)に創設メンバーとして参加しました。この連合
は、政治家や一般市民の間に高齢化問題に対する意識を高め
ることを目指し、高齢化に対するイメージを変えていくことを大きな
目的としています。つまり、今まで高齢化は「問題」として否定的に
捉えられてきましたが、これを「可能性」や「チャンス」と捉え、積
極的な議論を進めたいと考えています。
www.globalcoalitiononaging.com
Transamerica Center for
Retirement Studies®
る最新動向について人々を啓蒙することを目的に設立されまし
た。センターは主に、企業年金制度、中小企業とその従業員の
直面する問題、法規制改正の影響などの調査を実施しています。
センターの財源は、エイゴンの一員であるトランスアメリカ、その
他のエイゴン関連会社からのものですが、関連会社以外の第三
者からの資金提供を受ける場合もあります。センターとその社員
は、ERISA 法、税制、投資、その他の法的なアドバイスを行うこと
はできません。
www.transamericacenter.org
Cicero Consulting
Cicero は銀行、保険、アセットマネジメントのセクター向けにサー
ビスを提供する大手コンサルティング会社で、公共政策とコミュ
ニケーションに関するコンサルタント業務を専門に、グローバル思
考でリーダーシップを発揮し、独自の市場調査を実施しています。
設立は2001年で、現在、ロンドン、ブリュッセル、ワシントン、ニュ
ーヨーク、シンガポールに事務所を開設しています。年金と退職
制度に関する調査で業界をリードしており、今回の調査でも設計
と分析を担当しています。
www.cicero-group.com
ソニーライフ・エイゴン生命
ソニーライフ・エイゴン生命は、ソニー生命とエイゴングループのエ
イゴン・インターナショナルとの合弁により、2009年12月に営業を
開始した生命保険会社です。少子高齢化社会の進展により、個
人の自助努力による退職後の経済保障は今後ますます重要に
なってきます。ソニーライフ・エイゴン生命は開業以来、“ 個人年
金を人生年金へ”をスローガンに、ひとりでも多くのお客さまの老
後の不安を取り除き、「長生きすることが幸せだと心から思える社
会の実現」に取り組んでいます。
www.aegonsonylife.co.jp/
Transamerica Center for Retirement Studies®(以下、「センタ
ー」)は非営利の民間財団で、米国における退職後の保障をめぐ
The Aegon Retirement Readiness Survey 2015 | 36
謝辞
MARTA ACEBO
ADRIAN GRACE
IAIN O’CONNOR
MURAT AKÇAY
STEFFEN HEIJ
HAROLD OVERMARS
PAULA ALVAREZ
DOUGLAS HENCK
LEANDRO PALMEIRA
ENZO BAKKUM
JONATHAN HENDERSON
TOM PERRYMAN
CLAUDIA BALTAG
WENDEL HOFMAN
PATRICIA PLAS
PAMELA BARBOZA
TINA HSIUNG
SUMAN PUROHIT
FRITS BART
YOGINI JOGLEKAR
ALICE RAMSAY
GRACE BASILE
HERMAN KAPPELLE
SCOTT ROANE
NEIL BATES
MARCO KEIM
THURSTAN ROBINSON
MICHAL BIEDZKI
GÁBOR KEPECS
LAMPROS ROMANOS
ROBIN BOON
JAIME KIRKPATRICK
PATTI ROWEY
KENT CALLAHAN
ROGER KOCH
SARAH RUSSELL
ARKADIUSZ CHMURZYNSKI
LOTH KROEGER
DICK SCHIETHART
HEIDI CHO
ALEXANDER KUIPERS
ERIK SCHOUTEN
SIMON CLOW
HILDE LAFFEBER
CECILIA SEABRA
ROBERT COLLIGNON
ANDREA LEVY
ANGELA SEYMOUR-JACKSON
CATHERINE COLLINSON
MIKE LINDER
RENSKE STOKER
TOM COX
PARAG LOKHANDE
NINE STUT
WENDY DANIELS
ANDREAS MANG
NANDA SUWARGANA
NUNO DAVID
MIKE MANSFIELD
HARA TAKAYA
FRANS DE BEAUFORT
ESIN MEKER
MAGDALENA TRZESNIEWSKA
JEANNE DE CERVENS
PAUL MIDDLETON
GREG TUCKER
MAXIMILLIAN DIEM
TAKAOH MIYAGAWA
MARK TWIGG
JISSELA DOLAN
HELDER MOLINA
JOOST VAN SCHAGEN
EDIT DREVENKA
DAVID MOULTON
MARC VAN WEEDE
TIM DRIVER
MARK MULLIN
CATHERINE WANG
MAARTEN EDIXHOVEN
YURRIAAN NEDERPEL
ALEX WYNAENDTS
DAVID FRANCIS
MARCELLE NOLTENIUS
HANK YANG
JULIANNA FROTA
HENRIQUE NOYA
KELLY FU
STIG NYBO
ディスクレーマー
本レポートは、一般的な情報提供が目的であり、契約の締結や解
約を勧誘するものではありません。本レポートからはいかなる権利も
派生しません。エイゴン、そのパートナー、およびそれぞれの関連会
社もしくは従業員は、本レポートに記載された情報の正確性と完全
性を保証するものではありません。
37 | The Aegon Retirement Readiness Survey 2015
違う分野で働き続ける
参考文献・注
Trading Economics website, as of 30 April 2015.
新興国(ブラジル、中国、インド、トルコ)における習慣的に貯蓄する層の平均年収は、これらの国の家計収入が低い水準にあることにより、
世界平均の41,000ドルより少なくなります。
3
OECD (2013), “Coverage of private pensions”, in Pensions at a Glance 2013: OECD and G20 Indicators,
OECD Publishing. http://dx.doi.org/10.1787/pension_glance-2013-35-en
4
政策金利は中央銀行の金融機関への貸し出す際の利率になります。.
ここでは2015年5月11日現在でTrading Economiesのウェブサイトより直近の数値を用いています。
5
ILO (2014), World Social Protection Report 2014/15 http://www.ilo.org/wcmsp5/groups/public/---dgreports/--dcomm/
documents/publication/wcms_245201.pdf
6
American Association for Critical Illness Insurance website, March 2015.
7
貯蓄には現預金だけでなく、株式、債券、その他の投資を含みます。
8
Automatic enrolment 2.0: Lessons from abroad - Professional Pensions, 19 January 2012.
9
Sarah Holden and Jack VanDerhei. The influence of Automatic-Enrollment, Catch-Up and IRA Contributions on 401(k) Accumulations
at Retirement,” Investment Company Institute Perspective, Vol. 11, No.2, and EBRI Issue Brief, No. 283, July 2005.
1
2
The Aegon Retirement Readiness Survey 2015 | 38
補遺1:算出方法
2015年度エイゴン・リタイアメント準備度指数
(ARRI)
エイゴン・リタイアメント準備度指数は、サンプル数14,400人の現役
世代勤労者の回答を基に、退職に向けた計画に関する考え方と
行動を評価します。調査には、考え方に関する3つの質問と、行動
に関する3つの質問の6つの項目(予測変数)を用いています。
1. 自助努力:退職後の収入に対する自助努力
2. 資金計画の認識:退職後の計画の必要性の認識
3. 金融知識:退職後の計画に関する金融知識
4. 退職後の計画:退職後の生活の計画の進捗状況
5. 資金準備:退職貯蓄の状況
6. 退職後の所得代替率:想定する所得代替率の水準
し、各平均値に相関係数を掛け合わせます。その値を合計し、その
後に全相関係数の和で除することで、ARRIを求めます。
注:毎年国の数が増えることの影響について
2012年度に行った最初のエイゴン・リタイアメント準備度調査で
は、フランス、ドイツ、ハンガリー、オランダ、ポーランド、スペイン、スウ
ェーデン、英国、米国の9か国を対象とし、その後、別途、日本でも
調査を行いましたので、年次の比較では2012年度は10か国とな
ります。2013年度にはカナダと中国の2か国が調査対象国に加わ
り、2014年度には新たにブラジル、インド、トルコを加え、15か国で調
査を行いました。2015年度にはスウェーデンとオーストラリアを入れ
替え、調査対象は15か国に維持しています。
上記の質問に加え、従属変数として現在の貯蓄行動に関する質
問を行い、貯蓄行動に対するタイプ分け(習慣的に貯蓄、ときどき
貯蓄、かつて貯蓄した、貯蓄する気はあるがしていない、貯蓄しな
い)を行いました。
指数の点数の算出には、予測変数と従属変数との相関を求めて影
響度合い(相関係数)を計測します。各予測変数の平均値を計算
2015年度調査対象国
オーストラリア
ドイツ
ポーランド
ブラジル
ハンガリー
スペイン
カナダ
インド
トルコ
中国
日本
英国
フランス
オランダ
米国
39 | The Aegon Retirement Readiness Survey 2015
補遺2:数理計算表
貯蓄を早く始めること、
また、退職時期を遅らせることの、
退職貯蓄、退職後の収入、所得代替率への影響
前提
給与
$ 41,000
給与のうち貯蓄分
8%
年間貯蓄額
$ 3,280
実質収益率
4%
インフレ率
0%
名目収益率
4%
寿命
85
退職時の積立額(単位:1,000米ドル)
退職する年齢(歳)
貯蓄を始める
年齢
(歳)
20
397
416
436
457
478
501
25
312
327
344
361
379
397
30
242
255
268
282
297
312
35
184
195
206
217
229
242
40
137
145
154
164
174
184
45
98
105
112
120
128
137
The Aegon Retirement Readiness Survey 2015 | 40
退職後の毎年の収入(単位:1,000米ドル)
退職する年齢(歳)
貯蓄を始める
年齢 (歳)
20
29
32
34
38
41
45
25
23
25
27
30
32
36
30
18
19
21
23
25
28
35
14
15
16
18
20
22
40
10
11
12
13
15
17
45
7
8
9
10
11
12
所得代替率
退職する年齢(歳)
貯蓄を始める
年齢(歳)
20
71%
77%
84%
92%
100%
110%
25
56%
61%
66%
72%
79%
87%
30
43%
47%
52%
57%
62%
68%
35
33%
36%
40%
44%
48%
53%
40
25%
27%
30%
33%
36%
40%
45
18%
19%
22%
24%
27%
30%
41 | The Aegon Retirement Readiness Survey 2015
補遺3:国別比較データ
オーストラリア
トルコ
ブラジル
インド
日本
中国
カナダ
米国
ハンガリー
ポーランド
スペイン
フランス
英国
ドイツ
オランダ
合計
エイゴン・リタイアメント準備度指数(ARRI)
低
52% 55% 50% 51% 62% 64% 66% 66% 41%
中
29% 28% 32% 25% 26% 24% 24% 23% 29% 29% 43% 20% 37% 34% 25% 26%
高
18% 16% 18% 24% 13% 12% 10% 11% 30% 22% 20%
平均
5.86
5.77
6.09
6.01
5.39
5.13
5.19
5.12
6.51
49%
6.00
37% 77% 30% 36% 64% 54%
6.53
4%
4.82
33% 29% 11% 20%
6.98
6.67
5.30
5.81
中国
日本
6%
21%
16%
12%
5%
オーストラリア
カナダ
6%
トルコ
米国
20%
ブラジル
ハンガリー
8%
インド
ポーランド
英国
ドイツ
15% 12%
スペイン
8%
フランス
書面で準備
13%
している
オランダ
合計
質問:次の中で、あなたの退職のための計画に近いものはどれですか?
21% 23% 10% 14%
考えはある
が 書 面 に は 43% 32% 43% 41% 25% 28% 34% 47% 44% 42% 62% 37% 61% 47% 47% 40%
していない
計画はない
39% 52% 37% 43% 57% 47% 55% 41% 31% 39% 24% 49% 17% 28% 40% 43%
分からない
4%
8%
5%
3%
9%
5%
5%
5%
4%
4%
1%
9%
2%
3%
3%
4%
オーストラリア
トルコ
ブラジル
インド
日本
中国
カナダ
米国
ハンガリー
ポーランド
スペイン
フランス
英国
ドイツ
オランダ
合計
質問:現状、あるいは将来、以下の大きく分けて3種類の年金がそれぞれ占める割合はどれくらいですか、あるいはどれくらいになると思わ
れますか?
公的年金
45% 43% 51% 40% 45% 63% 53% 55% 42% 40% 40% 51% 24% 44% 50% 37%
企業年金
25% 37% 19% 34% 28% 14% 22% 15% 29% 26% 26% 18% 30% 26% 23% 27%
貯蓄と投資
30% 20% 31% 26% 26% 23% 25% 30% 29% 34% 33% 31% 47% 30% 27% 36%
オーストラリア
トルコ
ブラジル
インド
日本
中国
カナダ
米国
ハンガリー
ポーランド
スペイン
フランス
英国
ドイツ
オランダ
合計
質問:予定している退職年齢を迎える前に仕事を続けられなくなった場合、収入を確保するためのバックアッププランはありますか?
はい
31% 17% 32% 29% 20% 22% 24% 22% 40% 29% 43% 17% 56% 43% 28% 31%
いいえ
59% 75% 63% 63% 70% 65% 63% 72% 53% 63% 42% 65% 37% 49% 65% 60%
分からない
10%
8%
5%
9%
9%
13% 13%
6%
7%
8%
15% 18%
6%
8%
7%
9%
The Aegon Retirement Readiness Survey 2015 | 42
オーストラリア
トルコ
ブラジル
インド
日本
中国
カナダ
米国
ハンガリー
ポーランド
スペイン
フランス
英国
ドイツ
オランダ
合計
質問:あなたが病気や失業のために仕事を続けられなくなった場合、あなたのバックアッププランとしてあてはまるものは次のうちどれです
か?(複数回答)
就労中の配
偶者/パート 30% 27% 34% 19% 21% 33% 32% 23% 29% 25% 41% 12% 39% 24% 36% 24%
ナー
家族/友人
からの贈与/
融資
9%
5%
3%
5%
6%
9%
4%
3%
11%
6%
13%
8%
16%
6%
10%
8%
銀行などか
らの融資
9%
3%
1%
5%
6%
5%
7%
1%
9%
9%
13%
3%
18%
9%
9%
7%
自分の貯蓄
61% 62% 47% 63% 42% 57% 56% 60% 59% 58% 74% 72% 74% 57% 53% 51%
相続財産
16% 12% 19% 19% 16% 22% 14% 11% 16% 14% 10% 16% 20% 17% 25% 13%
住宅ローン
10% 16%
支払い保険
4%
8%
11% 12%
4%
所得補償
8%
15% 17% 13% 18%
4%
17% 35% 15% 42% 18% 16% 28%
5%
4%
17% 28% 18% 11% 18% 19% 16% 14%
21% 14%
事業主負担
または自分
20% 21% 51%
で購入した
障害保険
8%
23% 18% 27%
11% 12% 12%
6%
14% 11%
6%
12%
重症疾患
保険
22% 13% 21% 12% 23% 16% 18% 11% 15% 19% 43%
9%
31% 17% 11% 15%
余剰労働者
保険
15%
3%
16% 19%
5%
19%
6%
8%
21% 20% 20%
5%
38%
7%
自宅の規模
縮 小 / 別 荘 21% 24% 19% 33%
の売却
9%
17% 23% 26% 19% 31% 19% 10% 15% 18% 14% 36%
国の失業
保険
16% 15% 23% 12% 12% 16% 16%
6%
16% 25% 26%
8%
14% 22% 12%
国の障害
年金
16% 17% 18% 12% 12% 24% 14%
9%
19% 21% 28% 13%
16% 19% 11%
退職貯蓄口
座から早期
引き出し
2%
その他
10% 11% 11% 13% 10% 10% 10% 16% 12% 11%
5%
18%
8%
13%
9%
11%
該当なし
2%
3%
3%
分からない
1%
1%
1%
26%
3%
43 | The Aegon Retirement Readiness Survey 2015
3%
3%
2%
5%
2%
3%
0%
3%
1%
4%
2%
2%
2%
1%
1%
3%
1%
1%
0%
1%
0%
0%
1%
1%
オーストラリア
トルコ
ブラジル
インド
日本
中国
カナダ
米国
ハンガリー
ポーランド
スペイン
フランス
英国
ドイツ
オランダ
合計
質問:以下のうち、あなたの貯蓄に最も近いものはどれですか?
退職に向け
定期的に貯 39% 39% 41% 43% 34% 28% 26% 31% 52% 45% 55% 27% 51% 38% 24% 37%
蓄している
退職に向け
不定期だが
21% 17% 24% 19% 24% 24% 19% 11% 20% 21% 18% 31% 28% 23% 23% 23%
貯蓄してい
る
退職に向け
今は貯蓄し
ていないが、 11% 11% 13% 17%
かつては行
っていた
7%
16% 13% 13% 12% 12%
7%
11%
8%
12% 11% 12%
退職に向け
貯蓄するつ
も り は あ る 22% 19% 13% 14% 28% 24% 30% 34% 11% 18% 18% 28% 12% 22% 37% 21%
が、今はして
いない
退職に向け
貯蓄したこと
はなく、今後
もしない
6%
14%
9%
7%
8%
8%
12% 10%
5%
4%
2%
3%
2%
4%
4%
6%
The Aegon Retirement Readiness Survey 2015 | 44
合計
オランダ
ドイツ
英国
フランス
スペイン
ポーランド
ハンガリー
米国
カナダ
中国
日本
インド
ブラジル
トルコ
オーストラリア
質問:次の文章にどの程度同意しますか?
「企業退職年金制度は、すべての社員に報酬として基本的に含まれるべきだ」
まったく同意
しない
3%
1%
3%
1%
1%
4%
4%
5%
2%
3%
0%
2%
2%
5%
5%
2%
それほど同
意しない
3%
1%
4%
2%
3%
4%
6%
7%
3%
3%
1%
4%
3%
5%
5%
2%
否定も同意
20% 18% 22% 15% 23% 23% 31% 26% 15% 15% 13% 37% 10% 18% 24% 22%
もしない
やや同意す
35% 48% 38% 35% 36% 34% 36% 30% 31% 35% 42% 37% 34% 27% 26% 34%
る
強く同意す
35% 29% 29% 42% 32% 30% 18% 24% 46% 43% 43% 17% 49% 41% 35% 37%
る
分からない
4%
3%
4%
4%
4%
4%
5%
9%
2%
2%
1%
4%
2%
4%
4%
3%
同意しない:
合計
6%
2%
7%
4%
4%
8%
10% 12%
5%
6%
2%
6%
5%
10% 11%
4%
同意する:
70% 77% 66% 77% 68% 65% 54% 54% 77% 77% 85% 54% 83% 68% 61% 71%
合計
合計
オランダ
ドイツ
英国
フランス
スペイン
ポーランド
ハンガリー
米国
カナダ
中国
日本
インド
ブラジル
トルコ
オーストラリア
質問:次の文章にどの程度同意しますか?
「企業退職年金制度があることで、社員は大切にされていると感じるため、重要な役割がある」
まったく同意
しない
5%
3%
4%
4%
5%
5%
5%
13%
4%
4%
1%
3%
4%
8%
7%
4%
それほど同
意しない
6%
7%
6%
6%
6%
4%
8%
9%
4%
6%
2%
9%
4%
7%
6%
8%
否定も同意
25% 34% 26% 25% 32% 24% 30% 27% 21% 22% 14% 46% 15% 20% 24% 27%
もしない
やや同意す
33% 37% 34% 33% 33% 32% 35% 25% 33% 34% 44% 27% 32% 28% 28% 37%
る
強く同意す
27% 15% 26% 26% 18% 29% 19% 17% 35% 32% 39% 11% 42% 32% 30% 21%
る
分からない
4%
5%
5%
6%
7%
5%
4%
9%
4%
3%
1%
5%
3%
4%
4%
3%
同意しない:
10% 10% 10% 10% 11%
合計
9%
13% 21%
8%
10%
3%
12%
8%
15% 14% 12%
同意する:
60% 52% 60% 59% 51% 61% 53% 42% 68% 66% 83% 37% 74% 61% 58% 58%
合計
45 | The Aegon Retirement Readiness Survey 2015
合計
オランダ
ドイツ
英国
フランス
スペイン
ポーランド
ハンガリー
米国
カナダ
中国
日本
インド
ブラジル
トルコ
オーストラリア
エイゴン・リタイアメント準備度指数の設問
質問:退職後に十分な収入を確保するために、自助努力はどの程度必要であると感じていますか?
自助努力の必
要性はまったく
感じない = 1
3%
2%
2%
2%
5%
5%
4%
11%
1%
2%
1%
1%
2%
2%
4%
1%
2
4%
4%
4%
2%
7%
7%
4%
8%
2%
2%
3%
3%
3%
3%
5%
2%
3
21% 30% 21% 17% 29% 28% 26% 26% 10% 16% 18% 20% 14% 16% 24% 16%
4
32% 40% 32% 33% 30% 33% 30% 24% 32% 29% 45% 31% 33% 25% 26% 32%
自助努力の必
要性を強く感じ
40% 24% 42% 47% 29% 28% 36% 30% 55% 52% 32% 45% 48% 53% 40% 50%
る= 5
平均
4.03
3.82
4.07
4.21
3.72
3.72
3.89
3.55
4.38
4.28
4.05
4.15
4.22
4.25
3.93
4.27
合計
オランダ
ドイツ
英国
フランス
スペイン
ポーランド
ハンガリー
米国
カナダ
中国
日本
インド
ブラジル
トルコ
オーストラリア
エイゴン・リタイアメント準備度指数の設問
質問:退職後のための資金計画を立てることについて、あなたはどの程度必要性を認識していますか?
2%
2%
1%
3%
2%
6%
2%
5%
2%
3%
1%
1%
2%
2%
4%
2%
2
5%
5%
2%
6%
5%
11%
6%
13%
3%
4%
2%
4%
3%
3%
8%
4%
3
23% 27% 14% 22% 21% 33% 28% 37% 18% 21% 13% 27% 15% 14% 35% 22%
4
36% 38% 31% 33% 34% 35% 37% 33% 33% 31% 45% 37% 38% 30% 37% 34%
強く認識して
いる = 5
34% 27% 52% 37% 38% 14% 27% 13% 44% 41% 40% 31% 42% 51% 16% 37%
平均
3.94
まったく認識
していない
=1
3.82
4.29
3.96
4.00
3.41
3.80
3.35
4.15
4.03
4.21
3.93
4.14
4.26
3.53
3.98
合計
オランダ
ドイツ
英国
フランス
スペイン
ポーランド
ハンガリー
米国
カナダ
中国
日本
インド
ブラジル
トルコ
オーストラリア
エイゴン・リタイアメント準備度指数の設問
質問:退職後の計画に関して、あなたの金融面での知識はどの程度だと思いますか?
3%
5%
2%
4%
3%
4%
2%
2%
3%
3%
1%
10%
2%
1%
3%
3%
2
8%
13%
7%
8%
9%
9%
8%
5%
5%
6%
3%
24%
3%
3%
9%
8%
3
27% 34% 30% 29% 33% 32% 28% 24% 23% 26% 21% 41% 16% 16% 27% 29%
4
36% 29% 38% 36% 33% 35% 37% 35% 37% 35% 47% 19% 43% 35% 37% 36%
とても知識
があると思う
26% 19% 24% 23% 24% 20% 24% 33% 33% 29% 28%
6%
36% 44% 23% 24%
3.75
2.89
4.08
まったく知識
がないと思う
=1
=5
平均
3.44
3.75
3.65
3.66
3.58
3.73
3.92
3.91
3.81
4.00
4.18
3.68
3.70
The Aegon Retirement Readiness Survey 2015 | 46
13%
オーストラリア
8%
17%
6%
9%
17% 13%
9%
23%
6%
9%
14% 14%
トルコ
ブラジル
8%
インド
カナダ
米国
ハンガリー
ポーランド
スペイン
フランス
英国
ドイツ
11% 13% 21% 22% 16% 12% 11% 14%
日本
9%
中国
退 職 後 の
計 画 は な い 13%
=1
オランダ
合計
エイゴン・リタイアメント準備度指数の設問
質問:あなたの退職後の生活について、現在、計画をどの程度立てていますか?
2
13% 12% 12% 12% 16% 14% 19% 13%
3
32% 39% 40% 29% 33% 31% 33% 35% 28% 29% 30% 39% 24% 25% 32% 31%
4
28% 29% 27% 25% 21% 24% 22% 26% 32% 28% 41% 17% 39% 30% 23% 26%
とても上手く
計 画 を 立 て 14% 10% 10% 21% 10% 10% 10% 14% 21% 16% 12%
ている = 5
3%
25% 26% 14% 15%
平均
2.65
3.70
3.18
3.19
3.12
3.28
2.83
2.86
2.89
3.17
3.45
3.18
3.40
3.56
3.02
3.15
オーストラリア
2
17% 17% 20% 14% 18% 17% 21% 24% 11% 15% 16% 26%
8%
13% 23% 17%
3
30% 34% 31% 29% 30% 29% 29% 29% 27% 29% 32% 32% 24% 26% 28% 32%
4
23% 23% 21% 24% 20% 18% 16% 13% 28% 22% 35% 15% 33% 23% 18% 21%
準備は進んで
いる。すでに十
分貯蓄してい
る = 5
12% 12% 14% 16%
8%
8%
6%
3%
19% 14% 10%
3%
27% 20%
6%
12%
平均
2.92
2.70
2.62
2.53
2.33
3.24
2.46
3.66
2.55
2.91
19% 14% 15% 17% 24% 27% 27% 31% 15% 20%
トルコ
インド
ブラジル
日本
17% 26% 18%
米国
7%
英国
24%
まったく準備で
きていない。退
職後のための
にほとんど貯
蓄していない
ドイツ
7%
合計
中国
カナダ
ハンガリー
ポーランド
スペイン
フランス
オランダ
エイゴン・リタイアメント準備度指数の設問
質問:退職後のための資金準備について、現在、十分に貯蓄はできていると思いますか?
=1
3.04
2.99
3.09
47 | The Aegon Retirement Readiness Survey 2015
2.94
3.23
3.17
オーストラリア
トルコ
ブラジル
インド
日本
中国
カナダ
米国
ハンガリー
ポーランド
スペイン
フランス
英国
ドイツ
オランダ
合計
エイゴン・リタイアメント準備度指数の設問
質問:退職後の生活で必要と考える収入を、将来得ることができると思いますか?
退職後に必
要な収入を
得 ら れ る か 34% 37% 24% 37% 38% 38% 47% 37% 29% 35% 22% 50% 23% 26% 34% 42%
どうか分から
ない
いいえ、退職
後に得られる
のは、必要な
12%
収入の4分の
1(25%)程
度だと思う
8%
11% 15% 10% 11% 12% 14% 14% 13%
9%
10% 17% 11% 12% 15%
いいえ、退職
後に得られる
のは、必要な 16% 12% 23% 14% 18% 14% 17% 15% 14% 12% 18% 20% 16% 14% 22% 11%
収入の半分
程度だと思う
いいえ、退職
後に得られる
のは、必要な
13% 16% 18%
収入の4分の
3(75%)程
度だと思う
9%
15% 17% 11% 13% 10%
9%
19% 10%
8%
14% 14%
9%
はい、退職
後には必要
な 収 入 を 得 25% 28% 24% 25% 19% 21% 14% 20% 33% 31% 33% 10% 36% 35% 18% 23%
られるように
なると思う
The Aegon Retirement Readiness Survey 2015 | 48
完全に引退
するまでの間
は、働くことで
22% 17%
生計を立てる
必要があると
思うため
9%
オーストラリア
トルコ
ブラジル
インド
日本
中国
カナダ
米国
ハンガリー
ポーランド
スペイン
フランス
英国
ドイツ
オランダ
合計
質問:次のうち、退職後もある程度働き続ける主な理由はどれですか?(複数回答)
19% 18% 19% 20% 12% 22% 22% 28% 42% 31% 20% 20% 23%
仕事を続け
たい/能力を 59% 60% 62% 66% 44% 51% 53% 60% 63% 68% 56% 39% 66% 64% 49% 68%
使いたいため
継続的に十
分な貯蓄を
24% 15% 30% 22% 26% 19% 21% 28% 28% 31% 26% 29% 19% 17% 26% 24%
していなかっ
たため
退 職 所 得
が、直近の
不況の影響
20% 22% 21% 16% 30% 23% 26% 15% 21% 20% 13% 12% 17% 23% 36% 20%
で、期待して
いたよりも少
なかったため
しばらく休職
する予定が
あるため
6%
2%
3%
6%
10%
8%
3%
1%
6%
6%
8%
1%
16%
7%
6%
7%
仕事/キャリ
アを楽しんで 39% 40% 41% 43% 27% 32% 30% 33% 45% 42% 37% 23% 59% 42% 25% 44%
いるため
公的年金の
給付が予想
よりも少ない 33% 29% 37% 27% 35% 42% 46% 49% 32% 30% 34% 49%
心配がある
ため
43% 29% 29%
企業年金の
給付が予想
よりも少ない 26% 23% 25% 17% 31% 24% 42% 31% 25% 29% 18% 25% 22% 30% 32% 27%
心配がある
ため
退職所得や
貯蓄が枯渇
するのではと 33% 22% 42% 32% 44% 33% 48% 34% 28% 35% 31% 39% 23% 22% 43% 34%
不安がある
ため
その他
3%
4%
3%
3%
2%
1%
1%
3%
4%
4%
3%
4%
4%
2%
2%
4%
分からない
2%
5%
2%
2%
4%
2%
2%
1%
1%
2%
0%
1%
0%
1%
1%
1%
49 | The Aegon Retirement Readiness Survey 2015
税制優遇
オーストラリア
トルコ
ブラジル
インド
日本
中国
カナダ
米国
ハンガリー
ポーランド
スペイン
フランス
英国
ドイツ
オランダ
合計
質問:次のうち、退職後のための貯蓄を計画する気になるのに効果があるのはどれですか?(複数回答)
33% 28% 32% 29% 32% 29% 38% 39% 30% 37% 40% 28% 32% 32% 30% 38%
金融や経済
18% 14%
の教育
8%
13%
8%
15% 16%
8%
15% 16% 30% 20% 26% 24% 19% 19%
ファイナンシ
ャル・アドバ
17% 10% 12% 14%
イザー・サー
ビス
9%
15% 16% 11% 16% 18% 30% 14% 28% 19% 15% 19%
簡単な投資
21% 11% 21% 21% 15% 14% 20% 11% 18% 20% 32% 10% 39% 25% 23% 25%
商品
投資市場の
21% 11% 13% 20% 14% 19% 17% 18% 21% 22% 33% 14% 31% 27% 18% 25%
信頼性
自分の年金
に つ い て の 21% 10% 20% 18% 15% 19% 20% 15% 14% 16% 36% 21% 36% 23% 25% 20%
詳しい情報
自分の年金
管理が簡単
24% 20% 16% 19% 21% 18% 27% 27% 19% 19% 33% 24% 39% 24% 25% 23%
に行える仕
組
間違った商
品の購入の
17% 11% 16% 15%
際の法的保
護
昇給
9%
21% 21% 19% 11% 13% 23%
6%
25% 20% 15% 18%
45% 34% 44% 42% 50% 48% 67% 59% 44% 47% 49% 18% 36% 45% 52% 43%
企業のマッ
26% 22% 22% 19% 23% 24% 40% 31% 27% 28% 24% 25% 38% 26% 24% 20%
チング拠出
景気の回復
36% 22% 36% 22% 30% 41% 42% 51% 27% 27% 42% 34% 33% 43% 50% 30%
その他
3%
3%
2%
3%
3%
3%
3%
2%
3%
2%
3%
2%
3%
分からない
9%
21% 12% 12% 15% 10%
8%
6%
11% 11%
2%
17%
3%
5%
6%
10%
該当なし・す
でに十分な
貯蓄がある
4%
7%
1%
2%
6%
1%
3%
1%
2%
1%
5%
4%
7%
3%
9%
2%
3%
2%
6%
The Aegon Retirement Readiness Survey 2015 | 50
高齢者向け
21% 13% 21% 13% 12% 15% 14% 17% 17% 16% 44%
の職
9%
オーストラリア
トルコ
ブラジル
インド
日本
中国
カナダ
米国
ハンガリー
ポーランド
スペイン
フランス
英国
ドイツ
オランダ
合計
質問:次のうち、あなたの会社で、従業員の段階的な退職を支援するために提供されているサービスはどれですか?(複数回答)
34% 25% 18% 19%
パートタイム
24% 22% 30% 27% 21% 17% 21% 24% 24% 27% 28% 17% 34% 20% 16% 29%
勤務
研修制度
14%
9%
13%
8%
11% 10% 12%
7%
10%
8%
28%
7%
24% 17% 12% 12%
通常の定年
を超えても
働くことがで
19% 12% 11% 19%
きる、柔軟
性のある退
職制度
8%
11% 10% 12% 24% 19% 36% 19% 37% 19% 21% 18%
ファイナンシ
ャ ル ・ ア ド バ 15% 12% 10% 14%
イス
7%
11%
9%
6%
17% 16% 23%
退職後の健
17%
康保険制度
2%
4%
37% 23% 10% 14%
6%
7%
8%
8%
14%
9%
19% 12% 42% 10% 42% 26% 19%
8%
2%
1%
1%
1%
2%
3%
2%
2%
その他
2%
該当なし
31% 23% 32% 29% 35% 46% 40% 37% 27% 35% 15% 38% 14% 33% 33% 35%
分からない
17% 39% 19% 25% 25% 14% 19% 19% 19% 18%
51 | The Aegon Retirement Readiness Survey 2015
1%
3%
3%
1%
24%
3%
4%
3%
9%
4%
13% 17%
合計
オランダ
ドイツ
英国
フランス
スペイン
ポーランド
ハンガリー
米国
カナダ
中国
日本
インド
ブラジル
トルコ
オーストラリア
質問:勤務先の会社に、給与の6%を積み立てていく企業年金制度があり、その制度へ自動的に加入する仕組があるとします。この制度
は魅力がありますか?
まったく魅力
がない
5%
5%
5%
5%
6%
9%
6%
10%
5%
6%
2%
3%
2%
3%
7%
8%
あまり魅力が
ない
6%
8%
8%
5%
7%
8%
10%
6%
6%
5%
3%
9%
3%
3%
8%
7%
どちらともい
20% 31% 23% 17% 22% 21% 25% 21% 16% 14% 11% 39% 14% 11% 22% 17%
えない
やや魅力が
37% 37% 35% 40% 38% 36% 40% 34% 32% 37% 46% 34% 39% 27% 37% 37%
ある
非常に魅力
27% 10% 25% 27% 18% 22% 12% 25% 38% 34% 37%
がある
6%
39% 53% 23% 26%
分からない
5%
9%
4%
5%
9%
3%
6%
4%
3%
4%
1%
9%
3%
3%
3%
4%
魅力がない:
11% 13% 13% 10% 13% 18% 16% 16% 11% 11%
合計
5%
11%
6%
5%
14% 15%
魅力 がある :
64% 47% 60% 67% 56% 58% 53% 58% 70% 71% 83% 40% 78% 81% 60% 64%
合計
オーストラリア
トルコ
ブラジル
旅行
63% 52% 66% 55% 62% 74% 61% 60% 55% 61% 76% 44% 55% 76% 66% 68%
勉強
12%
9%
8%
13%
4%
13% 11%
9%
8%
インド
12% 13% 12% 14% 14%
3%
11% 13% 10% 12% 13%
日本
中国
カナダ
米国
ハンガリー
海外生活
6%
9%
ポーランド
スペイン
フランス
英国
ドイツ
オランダ
合計
質問:次の中で、退職後の目標として重要なものはどれですか?(複数回答)
17% 15% 14% 11%
23% 15% 18% 20% 10%
9%
家族や友人
と 過 ご す 時 58% 49% 66% 53% 55% 60% 60% 63% 54% 55% 68% 38% 61% 62% 65% 57%
間を増やす
新しい趣味
49% 40% 58% 46% 46% 47% 55% 41% 43% 48% 57% 46% 47% 51% 59% 46%
を追求する
起業
10%
3%
3%
5%
2%
6%
6%
9%
9%
10%
9%
7%
31% 25% 23%
7%
ボランティア
27% 28% 26% 24% 28% 23% 11% 19% 31% 32% 22% 13% 44% 30% 35% 35%
活動
同じ分野で
16% 17% 14% 15%
働き続ける
9%
8%
14% 20% 19% 15% 14% 25% 24% 17% 16% 17%
違う分野で
11%
働き続ける
8%
8%
9%
6%
3%
11% 10% 10% 11% 10% 18% 22% 16% 18%
8%
該当なし
3%
4%
2%
4%
3%
2%
2%
2%
6%
3%
0%
5%
1%
1%
2%
4%
分からない
3%
7%
2%
4%
5%
2%
3%
1%
4%
4%
1%
7%
1%
1%
1%
3%
The Aegon Retirement Readiness Survey 2015 | 52
3%
オーストラリア
17%
トルコ
インド
3%
ブラジル
日本
まったく自信
15% 10% 12% 11% 16% 17% 44% 36% 11% 11%
がない
中国
カナダ
米国
ハンガリー
ポーランド
スペイン
フランス
英国
ドイツ
オランダ
合計
質問:退職後にゆとりあるライフスタイルを送ることに、どの程度の自信がありますか?
14% 19% 14%
あまり自信が
26% 24% 31% 27% 41% 39% 35% 26% 17% 22% 13% 36% 10% 23% 42% 24%
ない
やや自信が
34% 39% 39% 36% 33% 32% 15% 24% 36% 41% 34% 33% 42% 34% 28% 39%
ある
とても自信
18% 19% 12% 14%
がある
4%
9%
3%
9%
22% 17% 42%
5%
34% 24%
7%
16%
極めて自信
がある
5%
4%
3%
7%
2%
1%
1%
3%
11%
6%
7%
3%
10%
5%
3%
4%
分からない
2%
3%
1%
5%
5%
2%
2%
2%
3%
2%
1%
6%
2%
1%
1%
3%
自 信 が な
42% 35% 44% 38% 57% 56% 80% 62% 28% 33% 16% 53% 13% 37% 61% 39%
い:合計
とても/極め
て 自 信 が あ 22% 23% 16% 21%
る:合計
53 | The Aegon Retirement Readiness Survey 2015
6%
10%
4%
12% 34% 23% 49%
8%
44% 28% 10% 20%
7%
退職後の所
得が予想より 20% 27%
も少なかった
27%
50% 17% 33%
13% 17%
オーストラリア
インド
6%
日本
米国
ハンガリー
ポーランド
スペイン
フランス
英国
ドイツ
13%
トルコ
4%
33%
ブラジル
フルタイムで
の就職がで
きず、パート
タイム/契約
契約で仕事
をしていた
11%
中国
6%
カナダ
休職期間が
あった
オランダ
合計
質問:次のうち、仕事から完全に引退したのが予定よりも遅くなった理由は主にどれですか?(複数回答)
19%
6%
11%
9%
13% 19%
9%
13% 19% 28% 11%
仕事を続け
たかった/能
45% 47% 80% 60% 33% 60% 17% 58%
力を使いた
かった
63% 33% 55% 88% 25% 28% 44%
仕事を楽し
45% 47% 40% 60% 44% 70% 50% 83%
んでいた
50% 28% 45% 63% 19% 22% 56%
十分な貯蓄
をしていなか 18%
った
7%
50% 17% 18% 13% 31% 11% 22%
公的年金が
予想よりも少
17%
ないと不安
だった
7%
企業年金が
予想よりも少
13%
ないと不安
だった
7%
退職後の所
得 に 対 す る 18% 13%
不安
7%
22% 40% 17% 25%
50%
13% 22% 27%
31% 39% 11%
11% 30% 17%
25%
11% 18% 25% 19% 17% 33%
11% 60% 17%
25%
17% 18% 13% 31% 28% 11%
11% 20%
50% 13%
6%
予期しなか
った経済的
負担
9%
その他
13% 20% 20% 13% 22%
分からない
3%
7%
8%
11%
8%
28%
25%
9%
25% 11%
19% 11% 22%
13%
The Aegon Retirement Readiness Survey 2015 | 54
旅行
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