広島平和記念資料館ビデオシアターで上映する映像作品制作業務仕様書

広島平和記念資料館ビデオシアターで上映する映像作品制作業務仕様書
1 概要
広島市では、被爆者が高齢化し、どのように被爆体験を継承していくかが大きな課題となっている中で、
原爆の非人道性や原爆被害の凄惨さなどをこれまで以上に伝えていくため、平成 22 年 7 月に「平和記念
資料館展示整備等基本計画」
(以下、
「基本計画」という。
)策定した。現在、
「基本計画」に基づき、平成
30 年度までの計画で、
「平和記念資料館再整備事業」
(以下、
「再整備事業」という。
)を行っており、平和
記念資料館の本館・東館を合わせた常設展示の全面的な更新を進めている。
本業務は、
「基本計画」に基づいて進められている「再整備事業」の一環として、現在改修工事中で平成
28 年春に開館予定の東館1階ビデオシアターにおいて上映する映像作品の制作を委託するものである。映
像制作業務は、展示の内容に対する十分な理解と、高度な専門的知識・経験や技術が必要であることから、
専門業者に委託する。
2 映像作品の上映目的
国内外から広島平和記念資料館を訪れる人々に、原爆被害の実相を伝えるとともに、核兵器の存在が人
類にとって普遍的な問題であることを、映像作品を通してわかりやすく理解してもらう。
なお、映像作品は、広島平和記念資料館東館1階のビデオシアター(無料ゾーン)で上映するほか、資
料館内外での上映も行う。また、DVD の配布(販売)を行うほか、資料館の Web サイトにも掲載し、無
料で視聴ができるようにする。
3 業務実施上の条件
(1) 映像作品の規格
① 上映時間 20 分程度
② アスペクト比 16:9
③ 配布用(販売用)DVD、Web サイトでの公開に応じたデータ制作を行うこと。
④ 使用言語 日本語とする。ただし、日本語・英語の字幕、及び日本手話による通訳を画面に配置す
る。
⑤ 映像及び字幕に時点修正が生じた場合に備えて、部分的な修正が可能なものとすること。
※映像の内容は、ドキュメンタリー、ドラマ等の形式は問わない。
(2) 業務の概要
① 「基本計画」の趣旨をふまえ、次の 2 点に留意して制作を行うこと。
・映像素材として動画、写真、遺品、被爆資料、市民が描いた原爆の絵等を使用し、被害の甚大さと
ともに、被爆者や遺族の悲しみを伝えること。
・核兵器の脅威が今日的問題として現在も続いていることが理解できるものとすること。
② 企画、素材収集・作成、取材、撮影、編集、ナレーション、収録、BGM 音源制作・選曲、翻訳、手
話通訳の手配等の作品の制作に関する一切の業務を行うこと。
③ 上映・公衆送信等・販売に必要な権利処理等の手続きの一切を行うこと。ただし、著作権使用料等
の更新に係る費用は発注者が負担する。
④ その他、制作にあたっては、広島平和記念資料館職員の助言を受けること。
4 著作権の取扱
(1) 完成品に関する一切の権利は、公益財団法人広島平和文化センターに帰属する。
(2) 公益財団法人広島平和文化センターが、完成品の本旨をゆがめない範囲で編集を行っても、異議を申
し立てないものとする。
5 成果品の提出
受託者は、業務が完了した時は、遅滞なく以下の成果品を提出し、検査を受けなければならない。
・フルハイビジョン映像(1920x1080)の上映用データ
※ファイル形式は、MPEG-2 トランスポートストリーム(m2t)もしくは AVCHD(m2ts,mts)とする。
※ただし、映像ファイルフォーマットの詳細、およびデータ納入媒体等については機器仕様確定後、協
議の上決定するものとする。
※編集可能な映像・音声データ等を受託者側で保存すること。
6 審査方法
1提案者ずつ、説明(15 分)と審査員との質疑応答(10 分)を行う。
なお、審査会会場にプロジェクターを用意するので、スライドや映像を投影して説明に使用することが
できる。ただし、PC 等の接続用機器は各提案者が持参すること。接続用コネクタ形式は D-sub15 ピン(ア
ナログ RGB)とする。
7 参加費用
審査会に要する費用は、提案者の負担とする。