担 柏労働基準監督署発表 平成27年12月 2日 当 柏労働基準監督署 次 長 松井 祐介 第四方面主任監督官 藤井 健介 電 話 04-7163-0246 (17 時 15 分以降) 04-7167-1441 労働安全衛生法違反被疑事件の送検について 柏労働基準監督署(署長 松崎勉)は、本日、下記の事件について労働安全 衛生法違反の疑いで、千葉地方検察庁松戸支部に書類送検した。 事件の概要等は下記のとおりである。 記 1 被疑者 (1)千葉建設工業株式会社 本店所在地 千葉県柏市明原三丁目 20 番 5 号 (2)同社代表取締役A(75 歳) 2 違反法条項 労働安全衛生法 労働安全衛生規則 第 59 条第 3 項 第 36 条第 10 号 3 事件の概要 被疑者千葉建設工業株式会社(以下「被疑会社」という。)は、千葉県柏市 に本店を置き土木工事業を営む事業者、被疑者Aは、被疑会社の代表取締役 として、同社が請け負う土木工事において作業に従事する労働者の安全を統 括管理する者であるが、被疑者Aは、被疑会社の業務に関し、平成 27 年 8 月 18 日、柏市内で施工していた農道舗装工事において、同社の労働者Bにロー ラー(機体重量約 3.2 トン)の運転の業務を行わせるに当たり、同人にロー ラーの運転の業務に関する特別教育を行わなければならないのに同教育を行 っていなかったものである。 同日、労働者Bがローラーから降りる際に足を滑らせ転落。その際に、操作 レバーに接触したため無人のローラーが路上を走行し、ローラーの約7メート ル前方にいた同社労働者C(当時 51 歳)に接触した。 労働者Cは、病院に搬送されたが、同日死亡した。 4 その他 (1)千葉労働局管内の労働災害による休業 4 日以上の死傷者数は、平成 27 年 9 月末日現在、3,153 人であり、そのうち、建設業は、359 人と 11.4%を 占めている。また、死亡者数は、26 人(同期現在)、そのうち建設業は、 38.5%の 10 人を占め、全産業の中で最多となっている。 (2)平成 26 年には、全国で、ローラー(締固め用機械)による死亡災害が 5 件発生している。 (3)県内の各労働基準監督署においては、今後も建設業における労働災害防 止のため、監督指導を実施するとともに、重大悪質な事案に対しては厳 正に対処していく方針である。 関係条文 労働安全衛生法(抜粋) 第59条 (安全衛生教育) (第1項及び第2項 略) 3 事業者は、危険又は有害な業務で、厚生労働省令で定めるものに労働者 をつかせるときは、厚生労働省令で定めるところにより、当該業務に関す る安全又は衛生のための特別の教育を行わなければならない。 労働安全衛生規則(抜粋) 第36条(特別教育を必要とする業務) 法第59条第3項の厚生労働省令で定める危険又は有害な業務は、次のと おりとする。 (第1号から第9号の3まで 略) 十 令別表第7第4号に掲げる機械で、動力を用い、かつ、不特定の場所 に自走できるものの運転(道路上を走行させる運転を除く。)の業務 (第10号の2から第38号まで 略) 労働安全衛生法施行令(抜粋) 別表第7 建設機械 (第1号から第3号まで 略) 四 締固め用機械 1 ローラー 2 1に掲げる機械に類するものとして厚生労働省令で定める機械 (第5号及び第6号 略) 担 柏労働基準監督署発表 平成 27 年 12 月 2 日 当 柏労働基準監督署 署 長 松崎 勉 次 長 松井 祐介 電 話 04-7163-0246 (17 時 15 分以降) 04-7167-1441 労働安全衛生法違反被疑事件の送検について 柏労働基準監督署(署長 松崎勉)は、本日、下記の事件について労働安全衛生 法違反の疑いで、千葉地方検察庁松戸支部に書類送検した。 事件の概要等は下記のとおりである。 記 1 被疑者 (1)田村興業株式会社 本店所在地 千葉県野田市古布内 290 番地 (2)同社代表取締役A(59 歳) 2 違反法条項 労働安全衛生法 労働安全衛生規則 労働安全衛生法 労働安全衛生規則 第 59 条第 3 項 第 36 条第 8 号の 2 第 21 条第 1 項 第 477 条第 1 項 3 事件の概要 被疑者田村興業株式会社(以下「被疑会社」という。)は、千葉県野田市で 土木工事業を営む事業者、被疑者Aは、被疑会社の代表取締役として、同会社 の業務全般を統括管理する者であるが、被疑者Aは、被疑会社の業務に関し、 平成 27 年 6 月 1 日、野田市内で施工していた土木工事現場において、同社の 労働者Bに、チェーンソーを使用して伐木作業を行わせるに当たり、同人に対 してチェーンソーの特別教育を行わなければならなかったのに、当該教育を行 っておらず、また、伐倒の際に退避する場所をあらかじめ選定させていなかっ たものである。 その結果、同日午前9時頃、伐木作業に従事していた労働者Bが逃げ遅れ、 倒れた木の下敷きになり、同日死亡したものである。 4 その他 (1)千葉労働局管内の労働災害による死亡者数は、平成 27 年 9 月末日現在、 前年同期比約 33%減の 26 人であるが、伐木作業における死亡災害について は 6 月、7 月、8 月と 3 ヶ月連続して発生している。 (2)千葉労働局においては上記(1)を踏まえ、平成 27 年 8 月に千葉県県土 整備部等の発注者及び建設業労働災害防止協会千葉県支部等の労働災害防 止団体に対し、建設工事における伐木作業による死亡災害撲滅に向けた緊 急協力要請を行ったところである。 (3)県内の各労働基準監督署においては、今後も建設業における労働災害防 止のため、監督指導を実施するとともに、重大悪質な事案に対しては厳正 に対処していく方針である。 関 係 条 文 労働安全衛生法 第 21条 (事業者の講ずべき措置等) 事業者は、掘削、採石、荷役、伐木等の業務における作業方法から生ずる危険を防止する ため必要な措置を講じなければならない。 2 (略) 第59条 (安全衛生教育) (第 1 項及び第 2 項 略) 3 事業者は、危険又は有害な業務で、厚生労働省令で定めるものに労働者をつかせるときは、 厚生労働省令で定めるところにより、当該業務に関する安全又は衛生のための特別の教育 を行なわなければならない。 労働安全衛生法規則 第36条 (特別教育を必要とする業務) 法第59条第3項の厚生労働省令で定める危険又は有害な業務は、次のとおりとする。 一~八 (略) 八の二 チェーンソーを用いて行う立木の伐木、かかり木の処理又は造材の業務(前号に掲げ る業務を除く。) 九~三十八 第477条 (略) (伐木作業における危険の防止) 事業者は、伐木の作業(伐木等機械による作業を除く。第479条において同じ。)を行う ときは、立木を伐倒しようとする労働者に、それぞれの立木について、次の事項を行わせな ければならない。 一 伐倒の際に退避する場所を、あらかじめ、選定すること。 二、三 (略)
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