平成27年度前期卒業証書学位記授与式告辞 猛暑も過ぎ去り、秋の味覚を楽しむことができる過ごしやすい日々を迎えつつあるこの日、比 治山大学現代文化学部5名、短期大学部2名に学位記を授与することができました。欠席の学生 の方もいらっしゃいますが、卒業する皆さんに一言お祝いの言葉を述べたいと思います。比治山 大学・比治山大学短期大学部を代表して、これまで学業に真摯に精進し、事情があって卒業の日 が今日になってしまったとはいえ、卒業を迎えられた皆さんに心よりお祝い申し上げます。 卒業生の皆さん、初志は貫徹できましたか。新たな人生の門出を迎え、再び大いなる希望に胸 を膨らませていることと拝察します。本学で精進し、学んだことを誇りに思い、社会で活躍され、 より良き社会を築くために貢献されることを期待しています。 さて皆さんの門出を祝福する者の一人として、次の3つのことをお願いしたいと思います。 一は、自立した社会人として、自ら選択し、自ら決定し、自ら責任をとる覚悟が必要だという 点です。明日からは、やはり自分が選んだ職場などで、自分の力で仕事や職責を遂行しなくては なりません。人のせいにすることはもはや許されなくなります。気持ちを強くもって、中途で投 げ出さないで、自分を信じて頑張ってください。本学も大学教育の在り方を見直し、自立・想像・ 共生・創造の汎用的能力が確実に身につくよう支援してまいりました。自信をもって厳しい社会 や職場で果敢に挑戦してください。 二は、汎用的能力の中でも特に「想像力」を大切にしてもらいたいということです。「想像力」 を磨き、大切にしてください。想像力が貧困だと、自らの行為が他者にどのような影響を及ぼす かさえも想定できないし、結果について想定外といって平気で済ましてしまう態度を生み出して しまいます。次世代の基盤的資質・能力は想像力にあると言っても過言ではありません。感性を みがき、多面的思考力を高め、好奇心を持ち続け、想像力を豊かにしてください。 三は、豊かで安心安全な地域社会の創出に貢献してもらいたいと思います。皆さんの働きは企 業のためだけではありません。究極的には社会のためでなくてはなりません。地域社会の人々が、 幸せになるためにこそ、皆さんが一生懸命働くのだということを忘れないでください。 希望に胸を膨らませて新たな出発をする卒業生の皆さん!自信と勇気をもって、そして比治山 で学んだことを誇りとし、今日の日に感謝し、社会人としての第一歩を踏み出してください。皆 さんの新しい門出が幸多いものであり、皆さんの活躍がよりよき地域社会や国際社会を創出する 力となることを祈ってお祝いの言葉とします。 平成 27 年 9 月 30 日 比治山大学・比治山大学短期大学部 学長 二宮 皓
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